昨年、マイクロソフトが、Xbox One Sを発売して、
ゲーム機でUHDTVサイズの映像に対応した端末が
登場したわけですが、Ultra HD Blu-Rayで映像を
視聴できるゲーム機が登場し、高画質時代の到来と
なりました。PS 4 Proは4Kゲームの始まりとなるハー
ドとなりましたが、このUltra HD Blu-Rayでは、
■ HDR10やドルビービジョンによる広い階調表現
■ 3840x2160/60pの映像
■ 100Mbpsのビットレート
■ AVCの倍以上の圧縮率のHEVCコーディック
■ 10bit/4:2:0の映像記録
■ ITU-R BT.2020対応
など映像部分だけ見ても、相当変わっています。まず、
【 プログレッシブスキャンになった 】
と言う点ですが、これは各駒が映像で保存されている
方式なので従来の走査線ごとに伝送するインタレース
スキャンと異なり、インタレースでスチル状態で発生す
る像の破たんが発生しません。つまり、そうした破たん
した像が存在しないので、動体の動きが鮮明になりま
す。これは1080/60iのD3と1080/60pのD5では結
果が異なるので全く違うのと同じです。
また、解像度が4倍でとフレームレートが倍になると
映像のビットレートは8倍になりますが、BDの4倍のビ
ットレートで2倍以上の圧縮率のあるコーディックの仕様
でそれを解消しています。とりあえず、MPEG-2_TSより
は圧倒的に上ですし、AVCよりも圧縮率は高いのでそう
した点で異なります。
とりあえず、コンシューマの方式なのでSMPETの方
式でのYCbCrで見た場合だと、4:2:0で4:4:4のクォー
ターと言うのは従来のHDTVと同じなんですが、これと
異なるのは、10bitカラーという事です。従来のHDTV
では8bit/4:2:0の映像ソースなので、グラデーションの
階調は256階調なんですが、このメディアに記録されて
いるのは1024階調になります。
そして、色空間ですが、ITU-R BT.2020対応となって
おり、Cineon相当の色空間とされているDCI-P3よりもは
るかに広い物で記録する事が可能になっています。
階調の残る10bitコンテンツなので、DCI-P3やREC.
709だとつぶれるため、選択できる色数も相当多くなっ
ています。
つまり、DVDからBlu-Rayのような変化よりもさらに
違うレベルで変化しているのがソレになります。
パネルもその条件に見合ったものだと映像は確実に
変わってきそうな流れですが、映像の進化は止まりませ
ん。
総務省は、東京オリンピックを視野に入れて、UHD
の放送を2年前倒し、東京オリンピックの時にぶっつけ
本場にならないような状態を作る事でロードマップを策
定しており、来年から、4K/8K放送の開始をするとして
います。
もう来年お話なのであっという間にその時が来た感
じですが、民放各社のその放送における内容が発表
となりました。
各社がいよいよBSで4k放送の配信に踏み切るわ
けですが、
従来方式の右旋の電波で4K放送を流す事になった
のは
ビーエス朝日 | BS朝日 |
BSジャパン | BSジャパン |
BS-TBS | BS-TBS 4K |
BS日本 | BS日テレ |
ビーエスフジ | BSフジ |
日本放送協会 | NHK SHV 4K |
となっており、今後の主流となる左旋電波については
SCサテライト放送 | ショップチャンネル |
QVCサテライト | QVC |
東北新社 | 映画エンタテインメントチャンネル |
WOWOW | WOWOW |
日本放送協会 | NHK SHV 8K |
東経110度CSのND9、ND11、ND19、ND21または23に
ついては、スカパーエンターテイメントの8チャンネルが認定予定
で、ND23については、一般社団法人放送サービス高度化推進
協会(A-PAB)が、試験放送に関わる基幹放送業務の認定を受
けるようです。