かわてつ日記 

三線弾いてハッピーライフ
クイチャーパラダイス三線教室(富山・高岡・金沢・野々市・京都・大阪)

イギリスで沖縄サンシンを弾く 2

2008年08月22日 22時02分10秒 | お知らせ
お待たせしました。今日の豊田教室でも早く続きをアップして下さいという声がたくさんありました。ではどうぞ、続きです。


それでもついに気弱なおっちゃんがサンシンを持って諸外国の招待客80余名の前に立った。
後で調べて判ったのだが、以下のような国々の人が出席していた。
イギリス、ドイツ、イタリア、イスラエル、エジプト、パレスチナ、ギリシャ、メキシコ、スペイン、インド、トルコ、南アフリカ、アメリカ、韓国、それに在欧日本人。
さて、サンシンの説明を英語でせねばならないが私にできるはずがない。
ここは、かねてより計画してあり、花嫁の妹の夫(ARJUN インド人)が担当する。
まずは、「沖縄」を説明せねばならない。
日本通の彼はみごとにこれを説明した。
「日本は4っつの大きな島で構成されているが、そこから2000km南西の洋上にオキナワという離島があります。」
彼はインドの正装、私はオキナワの着物と見た目もおもしろく、ARJUNのナレーションもみごとで会場は静まりかえり注目が集まる。
意外にも、一曲目の「芭蕉布」は快調に弾けた。声も通っている。
適度な時差ボケとディナーのワインがほどよく効いているからだろう。
ARJUNの解説は続く。
「サンシンに張ってある皮は、ニシキヘビの皮で、希少動物保護のワシントン条約に触れるため、英国へ持ち込むにはいくつかの手続きが必要だったのです。」
会場からどよめきがおこる。
実は、この時のサンシンは人工皮革であり、お咎めなしの物だったのです。
当初、本物を持っていく予定だったのですが、直前になって気が変わり、沖縄料理店の壁にかかっていたイミテーションを借りてきたのです。
本物を持って行きたかったのですが情報によるとかなりのリスクもあるようだ。関空の出国窓口の所にも持出制限品目が並べられておりニシキヘビの皮を張ったニ胡も置いてある。また、入国チェックリストにワニ、ヘビ、カメなどの制限が記されており、見つかれば没収の危険性もあるのです。
結果的には、一度も楽器ケースを開けられることなく出入国できたのですが、気の弱いおっちゃんは慎重を期したのでした。

つづく