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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

信用できる政治家  

2024-05-11 14:08:00 | 文化

>女性自身   >信用できる政治家ランキング! 3位山本太郎、2位石破茂を抑えた意外な人物は   >女性自身によるストーリー・   >5時間・   

>「国民の信頼回復のため、火の玉となって自民党の先頭に立ち、取り組んでいく」   

>昨年12月、臨時国会の閉会に伴い行った記者会見で、自民党の派閥による政治資金パーティー収入の裏金疑惑をめぐる政治不信の払拭についてこう語った岸田文雄首相(66)。   

>そこから5カ月が経とうとするが、信頼回復の兆しは見えていない。   

4月に行われた衆院3補欠選挙では、衆議院東京15区、島根1区、長崎3区のいずれも立憲民主党が勝利し、自民党は候補者擁立を見送った選挙区を含め全敗となった。   

>共同通信社が、自民党が唯一候補を擁立した島根1区補選で実施した出口調査によると、投票の際、自民の裏金問題をどの程度重視したかとの質問に「大いに重視した」と回答したのは40%、「ある程度重視した」と回答したのは37%で、計77%に上ったという。   

>その結果の敗戦ということであれば、裏金問題による自民党への不信は未だ根強いといっていいだろう。   

>また、日本経済新聞社とテレビ東京が42930日に行った世論調査では、岸田文雄内閣を「支持しない」は前回調査から3ポイント上昇し69%で、政権発足後最多となっている。   

>そこで、今「信用できる・信用できない」政治家は誰なのか?    

2060代の男女1000人を対象にセルフアンケートツール『QiQUMO』を利用して調査を実施した。   

>今回は「信用できる」政治家として名前が上がった人の結果を発表する。   

3位に選ばれたのは、れいわ新選組の山本太郎代表(49)。   

>裏金問題については、1月の会見で「もうとっと逮捕しろなんですよ。   

>一般の人らで3000万円以上隠し金を持って、納税もしなかったってなったらどうなりましたか?ってことですよ。   

>永田町にいる汚いおっさんだけ免税なんですか?」と述べるなど、厳しく追求する姿勢を見せてきた。   

>そんな山本氏には《国民に寄り添って意見を述べ実行に移そうとしているから》《ちゃんと庶民の方を向いている》《国民目線での答弁をしている》などの声が寄せられている。   

>れいわ新選組の公式YouTubeでは国会での質疑の様子などが公開されていて、これらの動画がXで拡散されることもしばしば。   

>どのような発言をしているのか、支持者が把握していることが信頼感につながっているようだ。   

2位に選ばれたのは自民党の石破茂元幹事長(67)。元々人気が高く、「次の首相にふさわしい人」についての世論調査では1位に選ばれることも多い。   

>特に、自民党の派閥をめぐる裏金問題によって、派閥に属さない石破氏の評価は大きく向上したようだ。   

>《誠実そうだし、問題も起こしていないから》《言葉に誠意と説得力があるので》などのコメントが寄せられた。   

>鳥取1区選出の石破氏。   

>今回の補選では、島根1区から立候補した新人・錦織功政氏の応援演説を行なっていた。   

>だが、その応援で”自民党を取り巻く現実”を目の当たりにしたようだ。   

429日に出演した『深層NEWS』(BS日テレ)では、「地方の人が今の政治に違和感、ズレを感じている」と実感したとコメント。   

>地方の声として、株価が高いのはめでたいが「地方で実質賃金は上がりましたか、株が高いってことは日本の経済がそんなにいいっていうことを意味しますか、それは地方にとってどうなんですか、みたいな。   

>地方の実感と違うことが喧伝されていませんかっていう、そういう思いを島根に限らず全国の地方が持っているのではないだろうか。   

>アベノミクスとは一体何だったのか。   

>有権者の声を認識していると明かすことも、信頼感の醸成につながるのかもしれない。   

>そして、第1位に輝いたのは、自民党の麻生太郎副総裁(83)。   

>過去には漫画好きとして、”オタク層”からの支持を得たこともあるが、今年1月にも上川陽子外相に対する「おばさん」「美しい方とは言わない」発言で炎上するなど、数々の失言が波紋を呼んできた人物でもある。   

>実際「信用できない」政治家ランキングでも2位にランクインしている。   

>しかし、意外にも《ある意味、裏表がない》《本音をいってくれるため》と、歯に衣着せぬ発言がむしろ信頼できるとする声が上がった。   

>裏表ないという点ではそうかもしれないが、麻生氏の発言には歴史認識の誤りや偏った点もあることには留意が必要だろう。   

>祖父は吉田茂で、父親は元衆議院議員で九州電力の会長も務めた麻生多賀吉。   

>大金持ちの家系を持つ麻生氏は、’19年の副総理時代に「自分の年金を心配したことない」と発言するなど、庶民感覚からほど遠く批判を受けることも多々だ。   

>だが、昨今の裏金問題に影響を受けてかその裕福さを信用できる理由に上げる人もいた。   

>《そもそも汚いことをする必要がないという余裕を感じるから》と逆に信頼できるというのだ。   

>裏金問題の反動から、資産を持っている人が政治家として信頼できる状況になるというのは非常に皮肉なものである。   

>自由回答で行った今回のアンケート。   

>実は、今回最も多かったのは「信頼できる政治家はいない」というものだった。   

 

国民はやはりノンポリ・政治音痴ですね。政治は他人ごとですね。昔と何も変わらない。   

‘誰も責任を取りたがらず、誰も自分に責任があると言わなかった。・・・・・ 一般国民が軍部や文民官僚の責任と同等の責任を負っていると心から考えている人はほとんどいなかった。’ (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて )      

 

>株式会社社会調査研究センターが今年2月に実施した調査によると、日本の政治を「信頼していない」と答えた人は74%に上ったという。   

>これらの回答をした人に「あなたの政治不信が向けられているのは」と尋ねたところ、「全ての政党・政治家」が54%となっていた。   

>裏金問題に見舞われた与党だけでなく野党も、厳しい現実を直視しなければならないようだ。   

 

民(たみ)信(しん)無(な)くば立たず。(論語・顔淵)     

日本人について ‘うん、頭はいい。しかし、信頼できるかね’(フランク・ギブニー   

‘私は絶対に日本人を信用しない。昨日までの攘夷論者が今日は開港論者となり、昨日までの超国家主義者が今日は民主主義者となる。これを信用できるわけがない’  (あるアメリカの国務長官)   

日本人には世界観がない。 ‘あるべき姿’ が想定外になっている。 だから日本人は成り行き任せの(happy-go-lucky) の生活を送っている。意思が無いのでやむを得ない場合にしか反応しない。だから政治家に必要な時代の先取りができない。            

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


奥野克巳氏  

2024-05-11 11:29:06 | 文化

>現代ビジネス   >855万人が命を落とした絶望の戦争に無惨な恐慌悲劇の時代を超えて人類学が生まれた「意外な理由」   >奥野克巳の意見・   >4時間・   

>「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。   

>聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。   

>『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。   

>※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。   

>「外部」の世界へ   

>哲学は紀元前5世紀の古代ギリシアで、ソクラテス、プラトン、アリストテレスによって始められたとされます。   

>同じ頃にヘロドトスの著した『歴史』により、歴史叙述というジャンルが登場しました。   

>ルネサンス期以降17世紀の古文書学や文献学の進展を経て、19世紀になると史料批判を重視する実証史学が確立され、今日の歴史学の基礎が築かれたのです。   

18世紀後半のフランス革命後に生まれた社会に対する関心は、やがて19世紀初頭にコントによって社会学という学問に結実しました。   

>プラトンにまで遡ることもできるとされる経済学はヨーロッパ列強の経済発展とともに誕生し、資本主義経済下における現象や経済システムについての研究を進めることにより発展してきたとされます。   

>こうした人文・社会科学の誕生と発展に対して、人類学は、それらとは異なる経路を辿って生み落とされました。   

>人類学の進展の淵源は、自らが生まれ育った土地の「外部」への関心にあります。   

15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパは、それまで経験したことがなかった規模でヨーロッパの「外部」を目の当たりにしました。   

>その時代、ヨーロッパでは絶対主義国家が相次いで誕生し、国家と結びついた重商主義が発展し、大商人たちが大航海に出かけるようになったのです。   

>そのようにして、出かけた先の様々な場所に暮らしている人々との間で関係を結ぶようになり、「外部」の情報がヨーロッパにもたらされるようになりました。   

>その後、産業革命や市民革命を経てヨーロッパは、地球上に植民地をどんどん広げていきました。   

>その過程で、特にイギリス、フランス、オランダでは、探検家の記録や旅行記、宣教師の報告書などが積極的に利用されて、人間をめぐる研究が進められました。   

19世紀になると、人間の起源をめぐる生物学的進化論や「野蛮人」とヨーロッパ人を分ける学説が生まれます。   

>世界恐慌と世界大戦   

16世紀に天動説を否定した天文学や19世紀に人間がサルの子孫であると唱えた進化論などの自然科学の進展により、ヨーロッパではキリスト教の唯一神への信仰が絶対的なものではなくなってきていました。   

>無神論とともにニヒリズムが広がる中、フリードリッヒ・ニーチェは「神は死んだ」と唱えます。   

 

西洋の神は自己の意思を示したために死んだ。日本の神々は自己の意思を示さないので死ななかった。      

 

>彼はニヒリズムを乗り越えて、いかにすれば生きることに価値を見いだせるのかという問いを考え続けました。   

>その上で、何者にも支配されずに、自由な心で生きる「超人」を目指すべきだと主張します。   

19世紀の科学技術の発展はまた、それまで人間を脅かしていた迷信や信仰を突き崩し、近代的な自我の確立を促しました。   

>その時代、ジークムント・フロイトは、自我の意識の奥底に抑えられた無意識を発見したのです。   

>フロイトは1900年に夢分析の記録である『夢判断』を出版し、20世紀初頭には人々の抱える神経の病いを治療する精神分析学を創始しています。   

>産業革命以降の機械制大工業の発達は、労働を単純労働に変え、人間を機械に支配される存在につくり変えました。   

>カール・マルクスは19世紀後半に『資本論』の中で、労働が人間を疎外する資本主義の問題を論じています。   

>1920年代になると、第一次世界大戦の特需に沸くアメリカは大量生産・大量消費により経済的な繁栄を遂げますが、その直後の1929年には世界恐慌が起きます。   

>1世紀にわたる平和の時代の後に勃発した第一次世界大戦は、人類初の総力戦であり、総動員体制が取られた戦争でした。   

>4年3ヵ月に及ぶ期間で、ヨーロッパ全体で855万人の死者を出しています。   

>この大戦は物質的・精神的な危機をもたらしました。   

>科学と合理主義が進展したその時代、ヨーロッパの人々は、神の不在により居場所を失ってニヒリズムに陥り、機械制大工業の発達によって置き去りにされ、未曽有の総力戦を戦った果てにヨーロッパ文化の幻滅に直面したのです。   

>そうした時代に生み落とされたのが、実は、人類学だったのです。   

>人類学もまた、時代の申し子なのです。   

>科学技術が進展し交通網が発達して、個人の海外渡航が可能になった時代に、人類学は現地において長期の調査研究を開始し、参与観察に基づくフィールドワークと民族誌という研究手法を獲得しました。   

>人類学は物質的・精神的な危機を抱えるヨーロッパ「内部」から「外部」に目を移すことで、人間性の探究を進め、瞬く間に学問の地勢図の上に広がっていったのです。   

 

そうですね。ヨーロッパ人だけが人類ではない。   

マッカーサ元帥は1951年5月5日の上院合同委員会で日本人を以下のように評していました。  

‘もしアングロ・サクソンが人間としての発達という点で、科学とか芸術とか文化において、まあ45歳であるとすれば、ドイツ人もまったく同じくらいでした。しかし日本人は、時間的には古くからいる人々なのですが、指導を受けるべき状態にありました。近代文明の尺度で測れば、我々が45歳で、成熟した年齢であるのに比べると、12歳の少年といったところ like a boy of twelve でしょう。’ (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて )  

マ元帥の発言はどの駐日大使よりも率直でしたね。外交辞令がない。彼は知日派の人であった。     

 

()  

 

TBSブリタニカとブリタニカ国際大百科事典を作ったフランク・ギブニー氏は、自著 <人は城、人は石垣> の中で、我が国の作家について次の様な感想を述べています。

孤立は日本式スタイルを誇る詩人、随筆家はいうに及ばず、小説家において最も顕著である。これは外国人にとっては判断をはばかられる主観的な領域である。しかし文学界で最も尊重される文章が意味を省略し、あいまいさに富み、漢字をうまく使って読ませ、文法分析家を意気揚々と悩ます一種の「気分の流れ」であることは一般に真実である (私の思考パターンは取り返しのつかぬほど西洋的なので、私は自分がスラスラ読めるような日本語の散文は深刻なまでに文学的優雅さに欠けているにちがいない、という大ざっぱなルールをとっている)(引用終り)  

 

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で、言葉 (ロゴス) について以下のように語っています。

、、、、、 母親が子供に「チャント・オッシャイ」という場合、明晰かつ透明 (英語ならクリヤー) に言えということでなく、発声・挙止・態度が模範通りであれ、ということである。だが、クリアーということは、原則的にいえば、その人間が頭脳の中に組み立てている言葉のことで、発声や態度、挙止とは全く関係ないのである。 、、、、、 日本では、「その言い方は何だ」「その態度は何だ」と、すぐそれが問題にされるが、言っている言葉 (ロゴス) そのものは言い方や態度に関係がない。従がって厳然たる口調と断固たる態度で言おうと寝ころがって言おうと言葉は同じだなどとは、だれも考えない。従って純然たる会話や演説の訓練はなく、その際の態度と語調と挙止だけの訓練となるから、強く訴えようとすれば「十字架委員長の金切声」という形にならざるをえない。(引用終り)     

 

日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。

 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。

 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交を知らない。(引用終り)     

 

宮本政於の著書〈お役所の掟〉には、官僚絶対主義のことが出ている。以下は、著者(宮)と厚生省幹部(幹)との会話である。

宮「憲法に三権分立がうたわれているのは、権力が集中すると幣害がおきるから、との認識に基づいているのでしょう。今の日本のように、官僚組織にこれだけ権力が集中すると幣害もでてきますよね」、幹「ただ、日本はこれまで現状の組織でうまく機能してきたのだ。それによく考えてみろ。いまの政治家たちに法律を作ることをまかせられると思うのか。そんなことをしたら日本がつぶれる」、「日本の立法組織にそれほど造詣(ぞうけい)が深くないのですが、私も認めざるをえません」、「そうだろう。『やくざ』とたいしてかわらないのもいるぞ」、「私もテレビ中継を見て、これが日本を代表する国会議員か、と驚いたことがなん度かあります。とくに、アメリカとか英国とは違い、知性という部分から評価しようとすると、程遠い人たちが多いですね。でも中には優秀な人がいるんですがね」、「政治は数だから。いくら優秀なのがひとりふたりいてもしようがない。ある程度の政治家たちしかいないとなれば、役人が日本をしょって立つ以外ないのだ」(引用終り)    

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英文法にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。     

 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


岸田首相  

2024-05-11 02:28:52 | 文化

ニューズウィーク日本版   【独占取材】岸田首相が本誌に語った「防衛力の強化」と「外国人労働力」の必要性   ニューズウィーク日本版によるストーリー・   7時間   

><外交も安保も不確実な時代に防衛力を強化し「再軍備」。   

>支持率低下に苦しみつつ、新しい資本主義による経済再興を目指す日本のリーダーの「開国」への決意>   

>おそらく10回は優に超えていただろう。   

>岸田文雄首相は、日本が第2次大戦後において最大規模の軍事力強化に踏み切るという重大な決断について詳細に語るなかで、「平和」という言葉をしきりに口にした。   

>「総理大臣に就任して以来、日本の国家安全保障戦略の大幅な見直しを行ってきた」と、岸田は本誌の独占インタビューで語った。   

4月にワシントンを訪れ、ジョー・バイデン米大統領と会談した直後だった。   

>「もちろん、その戦略の中でも、平和を愛する国家としてのこれまでの歩みを変えるつもりはない」   

>いま日本が直面しているのは「平和」の対極にあるような国際秩序の変化だ。   

2021年の首相就任以来、岸田は防衛力を高めることで欧米諸国との同盟関係を強化する一方、歴史的経緯から日本に警戒心を抱くこともあったアジア諸国と新たなパートナーシップを築く方針を積極的に打ち出している。   

>中国は最先端の軍事技術を急速に発展させ、アメリカとの覇権争いが激化するなか、地域における強権的な姿勢をさらに強めている。   

>東シナ海周辺の領有権問題をめぐる日本との対立は、今は散発的な衝突で済んでいるが、より大きな争いに発展しかねない。   

>北朝鮮は国際的な制裁にもひるまず、「敵」を激しく牽制しながら、日ごとに核弾道ミサイルの開発に近づいているように見える。   

>日本には、ロシアによるウクライナ侵攻の影響も影を落とす。   

>ヨーロッパでロシアとNATOとのより広範な戦争に発展する可能性が高まる一方で、ロシアは日本との間に長年の領土問題を抱える東方にも目を向けている。   

>本誌が入手した日本政府の文書にも、日本を取り巻く地域の軍事力が極めて不均衡であることが記されている。   

>日本の軍事力は、陸海空いずれの戦線でも圧倒的に劣勢だ。   

>中国とロシアは共に、日本の4倍以上の海軍艦隊を保有している。   

 

物騒な国々ですね。    

 

>「わが国の周辺には、質・量に優れた軍事力を有する国家が集中し、軍事力のさらなる強化や軍事活動の活発化の傾向が顕著となっている」と、この文書にはある。   

>歴史的な転換点   

>この現状に対する岸田の答えは「再軍備」だ。   

>第2次大戦でアメリカに敗れてから80年近くにわたり、日本ではこうした動きは見られなかった。   

>岸田の一族は広島出身。   

>彼自身、被爆者の恐ろしい証言を聞いて育った。   

>この原爆は戦争を終結させる一助となり、その後のアメリカの優位性を確立することになった。   

>日本、そして世界全体が今「歴史的な転換点」にあると言う岸田は、アメリカを最も重要な同盟国と見なしている。   

>現在の日本には、かつてアジア・太平洋の広範な地域を占領し、1941年の真珠湾攻撃でアメリカを驚愕させた膨張主義は見られないものの、帝国主義の悪しき遺産は依然として国内外で摩擦を引き起こしている。   

>岸田は421日、第2次大戦の戦犯を含む軍人・軍属が祭られている靖国神社に供え物を奉納し、中国だけでなく、同じくアメリカの同盟国である韓国からも抗議を受けた。    

 

戦死者は宗教と離れて国から称えられるべきですね。    

 

>両国にとって靖国神社は、日本が過去に行った占領と残虐行為の象徴だ。   

 

日本人には意思が無い。加害者意識がないので、罪の意識もない。だから心からの謝罪もない。   

 

>そうした負の遺産が、戦後の日本が軍事力の再構築をためらってきた理由でもある。   

>岸田は、27年度までに軍事費を倍増させる計画に取り組む理由について率直に語った。   

>「今の日本は第2次大戦が終結して以来、最も困難で複雑な安全保障環境に直面している。   

>この状況の下で、国民の命と生活を守らなければならない」   

>岸田は戦後の日本が軍事的行動に対して否定的な態度を取ってきたことを繰り返し強調しながら、再軍備について説明する努力を続けなければならないと語った。   

>「この点については、いかなる誤解もあってはならない」   

>ハードパワー/ソフトパワー   

>ストックホルム国際平和研究所の中国・アジア安全保障プログラムの袁景東(ユアン・チントン)上級研究員は、中国は軍事強化に向かう日本の姿勢に強い警戒感を抱いていると語る。   

>「日本にとって重要なのは、武力行使は防衛目的に限るという意思を示すこと。   

>増大する軍事力を一方的に使える形ではなく、より広範な同盟関係や少数の国々との安全保障の取り決めの中に位置付けることだ」   

>日本は友好国を増やして影響力を高めようとする一方、経済支援にも重点を置いている。   

>アフリカへの300億ドルの支援や、東南アジアでは鉄道インフラやクリーンエネルギー開発、共同海上安全保障機構など、全域にわたる一連のプロジェクトに約750億ドル規模の投資が計画されている。   

>昨年5月に広島でG7サミットを主催した際、岸田はインドネシアとベトナムをASEANの代表として、あえて招待した。   

>シンガポールのシンクタンクであるISEASユソフ・イシャク研究所が今年4月に発表した調査結果によれば、ASEAN諸国が中国とアメリカの2大国のうち1つを選んで同盟を結ぶことを強いられた場合にどちらを選ぶかという質問で、中国とする回答がアメリカをわずかに上回った。   

>日本は両国を抑えて、最も信頼できる国に選ばれている。   

>アジア地域との結束を強化しようとしている日本の意思を示そうと、岸田は4月に訪米した際、バイデンとフィリピンのフェルディナンド・マルコスJr.大統領との初の3カ国首脳会談に臨んだ。   

>その少し前には、インドネシアのプラボウォ・スビアント次期大統領と会談し、安全保障などの分野における協力を強化することで合意している。    

>中国、北朝鮮、そして韓国社会の一部には、日本に対する疑念がある。   

>中国と北朝鮮の場合は日米の同盟関係と日本の過去がその要因だと、シンガポール国立大学のジャ・イアン・チョン准教授(政治学)は指摘する。   

>しかし台湾や東南アジア諸国では事情が異なると、彼は言う。   

>「(台湾や東南アジアは)日本による地域参加の拡大を歓迎するかもしれない。   

>日本とは数十年に及ぶ協力関係に基づく高い信頼感があり、地域の安定を維持する上で大きな役割を担えるとみている」と、チョンは本誌に語った。   

>「日本は国益を守り、友好関係にある国々と協力していく一方で、北東アジアの近隣諸国の一部との間に不要な摩擦を増やさないよう慎重に動かなくてはならない」    

>岸田は首相に就任して以来、韓国との関係修復に力を入れてきた。   

>北朝鮮による核・ミサイル開発については日本と世界にとっての脅威と見なしているが、北朝鮮との緊張関係を緩和するために金正恩(キム・ジョンウン)総書記との初の直接会談を検討する可能性にも言及している。   

>金との直接会談については、その可能性を4月の訪米の際にアメリカ側と協議し、韓国政府との継続協議の中でも話していると、岸田は語った。   

>「北朝鮮との懸案の解決に向けて、首脳会談を行う方向で努力を続ける」。   

>この件での協議は、5月下旬に予定される日中韓3カ国のサミットでも行われるだろう。   

>安倍ドクトリンの継承者   

>岸田は中国が東シナ海の尖閣諸島で「一方的な現状変更の試み」を強化していると非難したが、本誌のインタビューでは「わが国は主張すべきことを主張するが、同時に対話を重んじる」と強調した。   

>外交と軍事の2方面で並行する努力は、過去の経験をなぞるものでもある。   

>かつて岸田は安倍政権で外相を務め、短期間だが防衛相を兼務したこともあった。   

>愛国者を自認した故・安倍晋三は日本で在任期間が最長の首相だったが、いくつものスキャンダルを抱えるなか、健康悪化を理由に辞任した。   

>それでも安倍は、日本の軍事構想を大幅に変更した初めての首相だった。    

>安倍が打ち出した「自由で開かれたインド太平洋」という概念は、今やアメリカの戦略関連文書のどこにでも用いられ、日米豪印でつくる協力枠組み「クアッド」の土台になっている。   

>安倍は22年に衝撃的な銃撃事件で命を落としたが、岸田は故人のレガシーを引き継ぐというのが、大方の見方だ。   

>「今の日本は、アジアで自由主義の国際秩序を維持かつ先導している。   

>それは、日本と域内諸国の国益にかなうことだ」と、第2次安倍政権で内閣官房副長官補(外政担当)と国家安全保障局次長を務めた兼原信克は本誌に語った。   

>「人はみな平等で自由であり、自らの幸福を追求する権利を持つ。   

>そういう個人の自由は日本人のサムライ精神に合致する」   

>安倍が15年に行ったように、岸田も4月の訪米の際、米連邦議会で演説し、日米同盟関係のさらなる強化を主張した。   

>「議員たちから幅広い支持、拍手、そして意見を得ることができた」と、岸田は振り返る。   

>脅威は国内にも   

>日本国内では、これほど拍手を受けることはない。   

>自民党は野党勢力が弱いこともあって権力を維持し続け、総選挙も来年秋まで行う必要はない。   

 

日本は一強多弱の国ですね。政治的に安定していますね。      

 

>だが内閣支持率が20%台に沈むなかで、岸田は今年9月の任期満了に伴う自民党総裁選で敗れる恐れがあると、元米外交官でアジア・ソサエティーの国際安全保障・外交担当副所長であるダニエル・ラッセルは言う。   

>「彼の直近の難題は、9月以降も首相の座にとどまることだ」   

>経済を見ると、日本は1960年代以来初めてGDPがドイツを下回り、世界4位に甘んじている。   

>人口の減少と高齢化の問題が重くのしかかる日本経済だが、ようやく30年に及んだデフレを脱してインフレに転じ始めたところだ。    

>岸田は「好循環」を起こすことを目指してきたと語る。   

>例えばNISA(少額投資非課税制度)のような減税策で投資を推進したり、価格と賃金両方の上昇を促したり、環境のためのGX(グリーントランスフォーメーション)や電子化を進めるDX(デジタルトランスフォーメーション)に巨額の資金を投じるといった施策だ。   

>デジタル化と子育て世帯への支援拡大は人口問題の解消に役立つ可能性があると岸田は言い、政権が目指す「新しい資本主義」の施策は既にいくつか成功を収めていると胸を張る。   

>例えば日経平均株価は今年2月、34年ぶりに史上最高値を更新した。   

>ただし日本の将来を考えると、岸田はもっと論議を呼びそうな施策を検討しなくてはならない。   

>移民の問題だ。   

>経済成長を促すための労働力が必要であることから、国会では「海外から日本へ働きに来たいと思えるような新制度を作る」ための法案を審議中だと岸田は語った。    

>島国の日本は昔から国境を開放しようとしなかった。   

>欧州列強の植民地にならなかった珍しい国でもある。   

>今日では増加する外国人労働者も含めて世界中の人々を大歓迎しているが、それでも日本は推定で人口の約98%が民族的に日本人という特異な民族構成の国だ。   

>「今も日本社会の一部には、海外からの労働者移住を無期限に続けるという発想に抵抗する向きがある」と、岸田は語る。   

 

日本は馴れ合い (なあなあ主義) の国ですからね。外国人の参入は難しいですね。   

 

>そのため、いま準備している海外からの労働力受け入れ計画は、まだ「完全な移民受け入れ構想ではない」と付け加えた。   

>日本のために自らの政権が付けた道筋を、岸田は自信たっぷりに語った。   

>だが日本が直面する社会、経済、外交、軍事の諸問題は深刻であり、軽視してはならないとも指摘した。   

>「外交も安全保障も、極めて不確実な状況にある。   

>そのため、首脳レベルの外交を強化することになる」と、岸田は語った。   

>「この外交を支える防衛力が必要だ。   

 

そうですね。隣国から武力で脅されていたのでは話にならないですね。      

 

>たとえ不確実な時期であっても、安定を実現するための役割を日本が果たせるように」   

>トム・オコナー(本誌外交問題担当)