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日本人の知的能力を増進するための提案をするブログです。

奥野克巳氏  

2024-05-11 11:29:06 | 文化

>現代ビジネス   >855万人が命を落とした絶望の戦争に無惨な恐慌悲劇の時代を超えて人類学が生まれた「意外な理由」   >奥野克巳の意見・   >4時間・   

>「人類学」という言葉を聞いて、どんなイメージを思い浮かべるだろう。   

>聞いたことはあるけれど何をやっているのかわからない、という人も多いのではないだろうか。   

>『はじめての人類学』では、この学問が生まれて100年の歴史を一掴みにできる「人類学のツボ」を紹介している。   

>※本記事は奥野克巳『はじめての人類学』から抜粋・編集したものです。   

>「外部」の世界へ   

>哲学は紀元前5世紀の古代ギリシアで、ソクラテス、プラトン、アリストテレスによって始められたとされます。   

>同じ頃にヘロドトスの著した『歴史』により、歴史叙述というジャンルが登場しました。   

>ルネサンス期以降17世紀の古文書学や文献学の進展を経て、19世紀になると史料批判を重視する実証史学が確立され、今日の歴史学の基礎が築かれたのです。   

18世紀後半のフランス革命後に生まれた社会に対する関心は、やがて19世紀初頭にコントによって社会学という学問に結実しました。   

>プラトンにまで遡ることもできるとされる経済学はヨーロッパ列強の経済発展とともに誕生し、資本主義経済下における現象や経済システムについての研究を進めることにより発展してきたとされます。   

>こうした人文・社会科学の誕生と発展に対して、人類学は、それらとは異なる経路を辿って生み落とされました。   

>人類学の進展の淵源は、自らが生まれ育った土地の「外部」への関心にあります。   

15世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパは、それまで経験したことがなかった規模でヨーロッパの「外部」を目の当たりにしました。   

>その時代、ヨーロッパでは絶対主義国家が相次いで誕生し、国家と結びついた重商主義が発展し、大商人たちが大航海に出かけるようになったのです。   

>そのようにして、出かけた先の様々な場所に暮らしている人々との間で関係を結ぶようになり、「外部」の情報がヨーロッパにもたらされるようになりました。   

>その後、産業革命や市民革命を経てヨーロッパは、地球上に植民地をどんどん広げていきました。   

>その過程で、特にイギリス、フランス、オランダでは、探検家の記録や旅行記、宣教師の報告書などが積極的に利用されて、人間をめぐる研究が進められました。   

19世紀になると、人間の起源をめぐる生物学的進化論や「野蛮人」とヨーロッパ人を分ける学説が生まれます。   

>世界恐慌と世界大戦   

16世紀に天動説を否定した天文学や19世紀に人間がサルの子孫であると唱えた進化論などの自然科学の進展により、ヨーロッパではキリスト教の唯一神への信仰が絶対的なものではなくなってきていました。   

>無神論とともにニヒリズムが広がる中、フリードリッヒ・ニーチェは「神は死んだ」と唱えます。   

 

西洋の神は自己の意思を示したために死んだ。日本の神々は自己の意思を示さないので死ななかった。      

 

>彼はニヒリズムを乗り越えて、いかにすれば生きることに価値を見いだせるのかという問いを考え続けました。   

>その上で、何者にも支配されずに、自由な心で生きる「超人」を目指すべきだと主張します。   

19世紀の科学技術の発展はまた、それまで人間を脅かしていた迷信や信仰を突き崩し、近代的な自我の確立を促しました。   

>その時代、ジークムント・フロイトは、自我の意識の奥底に抑えられた無意識を発見したのです。   

>フロイトは1900年に夢分析の記録である『夢判断』を出版し、20世紀初頭には人々の抱える神経の病いを治療する精神分析学を創始しています。   

>産業革命以降の機械制大工業の発達は、労働を単純労働に変え、人間を機械に支配される存在につくり変えました。   

>カール・マルクスは19世紀後半に『資本論』の中で、労働が人間を疎外する資本主義の問題を論じています。   

>1920年代になると、第一次世界大戦の特需に沸くアメリカは大量生産・大量消費により経済的な繁栄を遂げますが、その直後の1929年には世界恐慌が起きます。   

>1世紀にわたる平和の時代の後に勃発した第一次世界大戦は、人類初の総力戦であり、総動員体制が取られた戦争でした。   

>4年3ヵ月に及ぶ期間で、ヨーロッパ全体で855万人の死者を出しています。   

>この大戦は物質的・精神的な危機をもたらしました。   

>科学と合理主義が進展したその時代、ヨーロッパの人々は、神の不在により居場所を失ってニヒリズムに陥り、機械制大工業の発達によって置き去りにされ、未曽有の総力戦を戦った果てにヨーロッパ文化の幻滅に直面したのです。   

>そうした時代に生み落とされたのが、実は、人類学だったのです。   

>人類学もまた、時代の申し子なのです。   

>科学技術が進展し交通網が発達して、個人の海外渡航が可能になった時代に、人類学は現地において長期の調査研究を開始し、参与観察に基づくフィールドワークと民族誌という研究手法を獲得しました。   

>人類学は物質的・精神的な危機を抱えるヨーロッパ「内部」から「外部」に目を移すことで、人間性の探究を進め、瞬く間に学問の地勢図の上に広がっていったのです。   

 

そうですね。ヨーロッパ人だけが人類ではない。   

マッカーサ元帥は1951年5月5日の上院合同委員会で日本人を以下のように評していました。  

‘もしアングロ・サクソンが人間としての発達という点で、科学とか芸術とか文化において、まあ45歳であるとすれば、ドイツ人もまったく同じくらいでした。しかし日本人は、時間的には古くからいる人々なのですが、指導を受けるべき状態にありました。近代文明の尺度で測れば、我々が45歳で、成熟した年齢であるのに比べると、12歳の少年といったところ like a boy of twelve でしょう。’ (ジョン・ダワー 増補版 敗北を抱きしめて )  

マ元帥の発言はどの駐日大使よりも率直でしたね。外交辞令がない。彼は知日派の人であった。     

 

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TBSブリタニカとブリタニカ国際大百科事典を作ったフランク・ギブニー氏は、自著 <人は城、人は石垣> の中で、我が国の作家について次の様な感想を述べています。

孤立は日本式スタイルを誇る詩人、随筆家はいうに及ばず、小説家において最も顕著である。これは外国人にとっては判断をはばかられる主観的な領域である。しかし文学界で最も尊重される文章が意味を省略し、あいまいさに富み、漢字をうまく使って読ませ、文法分析家を意気揚々と悩ます一種の「気分の流れ」であることは一般に真実である (私の思考パターンは取り返しのつかぬほど西洋的なので、私は自分がスラスラ読めるような日本語の散文は深刻なまでに文学的優雅さに欠けているにちがいない、という大ざっぱなルールをとっている)(引用終り)  

 

イザヤ・ベンダサンは、自著 <日本人とユダヤ人> の中で、言葉 (ロゴス) について以下のように語っています。

、、、、、 母親が子供に「チャント・オッシャイ」という場合、明晰かつ透明 (英語ならクリヤー) に言えということでなく、発声・挙止・態度が模範通りであれ、ということである。だが、クリアーということは、原則的にいえば、その人間が頭脳の中に組み立てている言葉のことで、発声や態度、挙止とは全く関係ないのである。 、、、、、 日本では、「その言い方は何だ」「その態度は何だ」と、すぐそれが問題にされるが、言っている言葉 (ロゴス) そのものは言い方や態度に関係がない。従がって厳然たる口調と断固たる態度で言おうと寝ころがって言おうと言葉は同じだなどとは、だれも考えない。従って純然たる会話や演説の訓練はなく、その際の態度と語調と挙止だけの訓練となるから、強く訴えようとすれば「十字架委員長の金切声」という形にならざるをえない。(引用終り)     

 

日下公人氏は、<よく考えてみると、日本の未来はこうなります。> の中で、日本人に関するW.チャーチルの感想を以下のごとく紹介しています。

日本人は無理な要求をしても怒らず、反論もしない。笑みを浮かべて要求を呑んでくれる。しかし、これでは困る。反論する相手をねじ伏せてこそ政治家としての点数があがるのに、それができない。

 それでもう一度無理難題を要求すると、またこれも呑んでくれる。すると議会は、今まで以上の要求をしろと言う。無理を承知で要求してみると、今度は笑みを浮かべていた日本人が全く別人の顔になって、「これほどこちらが譲歩しているのに、そんなことを言うとは、あなたは話のわからない人だ。ここに至っては、刺し違えるしかない」と言って突っかかってくる。

 英国はその後マレー半島沖で戦艦プリンスオブウェールズとレパルスを日本軍に撃沈され、シンガポールを失った。日本にこれほどの力があったなら、もっと早く発言して欲しかった。日本人は外交を知らない。(引用終り)     

 

宮本政於の著書〈お役所の掟〉には、官僚絶対主義のことが出ている。以下は、著者(宮)と厚生省幹部(幹)との会話である。

宮「憲法に三権分立がうたわれているのは、権力が集中すると幣害がおきるから、との認識に基づいているのでしょう。今の日本のように、官僚組織にこれだけ権力が集中すると幣害もでてきますよね」、幹「ただ、日本はこれまで現状の組織でうまく機能してきたのだ。それによく考えてみろ。いまの政治家たちに法律を作ることをまかせられると思うのか。そんなことをしたら日本がつぶれる」、「日本の立法組織にそれほど造詣(ぞうけい)が深くないのですが、私も認めざるをえません」、「そうだろう。『やくざ』とたいしてかわらないのもいるぞ」、「私もテレビ中継を見て、これが日本を代表する国会議員か、と驚いたことがなん度かあります。とくに、アメリカとか英国とは違い、知性という部分から評価しようとすると、程遠い人たちが多いですね。でも中には優秀な人がいるんですがね」、「政治は数だから。いくら優秀なのがひとりふたりいてもしようがない。ある程度の政治家たちしかいないとなれば、役人が日本をしょって立つ以外ないのだ」(引用終り)    

 

我々日本人は日本語と英語の両言語を良く学び、思考における時制の大切さを十分に理解する必要がありますね。英文法にある時制 (tense) を使った考え方を会得すれば、我々は自己の意思 (will) を明らかにすることも可能になるし、自分自身の世界観 (world view) を持つことも出来ます。さすれば我々は国際社会において相手の理解も得られ、未来社会の建設に協力することも可能になります。かくして、我々日本人は、人類の進歩に一層の貢献が可能になるでしょう。     

 

『有能な人材が世界から日本に集まり、ここで世界に向けてサクセスストーリーが生まれるという国家を目指すべきです。 このための具体的な政策課題として (1)英語を第2公用語にする (2)定住外国人に地方参政権を与える (3)インターネットの接続料はじめ知的生産活動の基本コストを諸外国並みにする (4)日本の制度やシステムの中で国際基準と合致しないものを一括して見直す―の4点を提案したいと思います。』 (茂木敏充外務大臣)   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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