川天使空間

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秋田魁新報で『東北6つの物語』をご紹介いただきました

2024年07月13日 05時58分19秒 | 創作・本の紹介
昨日、7月12日の秋田魁新報文化欄で、『東北6つの物語』をご紹介いただきました。

おおぎやなぎちかさまが書かれた「おばけ提灯」、
練習で使い古された提灯がぱっくり口を開けたようになり「おばけ提灯」と呼ばれていたことに着想を得たと。
取材の力ってこういうところだよなあと思わされました。

私の「戦うキリタンポ鍋」は、
対立する大人たちと、調理する様子を見守る子どもたちが生き生きと描かれているとあり、うれしかったです。

みどりネコさまの「Tのかまくら」は、
かまくらを舞台にふたりの少年が不思議な体験をする物語とあり、
雪国の生活の描写も良かったよなと思い出しました。

こうして新聞社がご紹介くださること、ほんとうにありがたいです。

今日は午前中に次男一家が特急いなほで、午後に長男一家が飛行機でやってくる。
準備あれこれ、ぬかりありそうだけど、ま、いいか。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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『東北6つの物語』がIBC岩手放送のニュースになりました

2024年07月12日 05時07分14秒 | 創作・本の紹介
IBC岩手放送の取材で、みちのく童話会のちばるりこさまが『東北6つの物語』ご紹介くださいました。
Yahoo!の動画付きニュースになっていたことを、編集者さまが教えてくださり。


朗読までニュースにしていただくなんて感無量。
本の映像に私の名前も出ていて、ちょっとうれしく。

みちのく童話会のHPでも、『東北6つの物語』のページを作りました。



東北だけじゃなく、全国の子どもたちの手に届きますように。

昨日は創作の続きを書いたが、キャラが動き出してきた感が。
息子一家の寝具を揃え、メニューも見直した。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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猫のいる風景は落ちつく

2024年07月11日 04時55分23秒 | 
ふと見ると、テーブルの上にチャコ。



デレデレ、しまくり。


デレデーレ。



居間で寝るときは必ずこの場所。隅っこがいいのかな。



時々ふうにクッションを奪われるけどね(ふうの毛がつきまくり)。

猫のいる景色は、ほんとうに落ちつく。

昨日は長編の直しをがんばった。
今日は息子たちのレンタル蒲団が届く予定。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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『東北ふしぎ物語』みちのく童話会編著 装画・ふるやまたく 挿画・おしのともこ

2024年07月10日 05時08分34秒 | 創作・本の紹介
『東北6つの物語』3巻目、『東北ふしぎ物語』をご紹介します。

(岩手)三陸海岸のヤマセ『ヤマセの中で見た町』田沢五月

 夏休み、内陸にある自宅から、ひろ子バーバがいる浜辺の小さな町にやってきた四年生の乃々花。
 大津波におそわれたせいで、海があるのに泳いだり磯遊びができない。
 三陸鉄道に乗って商店街に行くことになり、待ちきれず乃々花は外に出た。
 庭にはひんやりした濃い霧-ヤマセがたちこめていて、海も見えない。
 道に迷った乃々花は、見たことのない町に立っていた……

 赤い屋根の学校に、夏休みで色とりどりのパラソルの海と観光船。
 子どもたちの描写が、まるでそこにいるようで。
 乃々花が見た景色は、大津波で流された景色。
 流されるがれきの上にいた犬のフクは救出された。
 ラストはうるっとして、うれしく、読みごたえのある物語です。

(秋田)横手のかまいくら『Tのかまくら』みどりネコ

 こわいものが苦手な五年生の虎太郎は、雪まつりの初日に親友の創太とケンカしてしまう。
 虎太郎を探す創太から隠れるように歩いていると、
 かまくらの中からぬっと男が現れ「タイムスリップできるかまくらを探している」と言う。
 男は4年前の話を去年のことのように話し、その後会った創太もかまくらでタイムスリップのような経験をしたという。
 タイムスリップしたかもしれないかまくらの神棚は、家型ではなく着物の形-アルファベットのTの形をしていた……
 
 タイムスリップは、かまくらの神棚にまつられている「おしずの神さん」のいたずらかな。
 こんなふしぎも楽しいけれど、凍り付いた雪を先生がスコップでガリガリけずっているとか、
 落ちてくる雪を見ていると空にのぼっていく感覚になるとか、雪国ならでの描写にぐっときます。
 
(福島)裏磐梯の五色沼『ふしぎの沼をたずねて』堀米薫

 十二歳の誕生日の日、去年亡くなったママから手紙がきた六年生のしのぶ。
 おばあちゃんのいる会津若松消印の手紙には
 「もう最後まで歩けるよね。パパといっしょに五色沼に来てね。待っているよ」
 おばあちゃんに電話すると、亡くなる前のママに手紙を出してくれるよう頼まれていたらしい。
 五色沼に行こう!とはりきるパパと一緒に歩く五色沼の道はけわしく……

 沼のへりが赤い赤沼、三色の深泥沼、竜がいそうな青緑の竜沼。
 弁天沼は広く、ママが好きだったラピスラズリ=瑠璃沼は深い青緑色。
 コバルトブルーの青沼、そしてママが好きだったという「母沼」。
 自分たちの子どもに自然がつくりだすふしぎを見せたい、
 子どもが大きくなったらいっしょに五色沼をめぐりたかった、というママの思いが切なかった。

(山形)山形のケサランパサラン『ケサランパサランの冬』千秋つむぎ

 五年生の律は、クラスメイトでおしゃべりの百歌が、神社の鳥居の奥で空を見上げているのを見た。
 百歌のおばあちゃんがここで空から落ちてきたものを拾ったケサランパサランは、
 桐の箱に入れられ百歌が引き継ぎ、時々おしろいを入れて増やそうとしているのだと。
 いっしょにケサランパサランを探そうと言われたが、律はケサランパサランなんて信じていない。
 クラスメイトの三木さんは「だってケサランパサランって、ガガイモの種のことでしょ」と……

 律は百歌といっしょに、手のひらに乗せても溶けないケサランパサランをみつけたが、飛んで行ってしまう。
 百歌は音読が苦手な律のために「音読のことはケサランパサランにお願いした」と言い、
 律は百歌が「とっても優しい」としっかり伝え、
 三木さんも言い過ぎてごめんとあやまる。
 ケサランパサランで仲直りなんて、やっぱりふしぎな力があるんだなと思った。
 
(青森)青森の三内丸山遺跡『消えた人々〜三内丸山遺跡』岩崎まさえ

 六年生前の春休み、公平は家族で三内丸山遺跡へ行った。
 多い時は500人ほどが暮らしていたという世界遺産の遺跡では、縄文時代の途中、人がいなくなったことがあるという。
 新学期になり、社会の教科書にのっている三内丸山遺跡はちょっとちがうと公平たちが言うと、
 青森に来たばかりの美波先生が「私用の教科書を作って」と。
 模造紙に公平と千春と連が想像図を書くことになったが、
 春休みの写真を見たら遺跡を案内してくれたおじいさんが写っていない……

 リンゴ畑を作っている千春のおばあちゃんが発掘作業をやっていたとか、地元ならでは。
 写真に写っていないおじいさんの存在も、あったかいふしぎだった。
 公平は人々が消えたのは、気候変動があったからではと説明したが、たしかにそうだったかも。
 公平たちが作った『三内丸山遺跡のようす(想像図)』を見てみたいと思った。

(宮城)伊豆沼・内沼のガン『渡り鳥のサンクチュアリ』野泉マヤ

 リースのためのかわいい材料を仙台市に買いに行くはずだったのに、行けなくなった六年生の花林。
 花林の町は田舎で、あるのは田んぼと川と伊豆沼くらいなのが面白くない。
 友だちのユナの家に行く途中で、千葉から来たバードウォッチング好きな和真に出会う。
 日本に渡ってくるガンの8割がこの沼で越冬するが、なんでここが好きなのかの謎を知りたくて来たと和真は言う。
 ガンのV字編隊を見て「あのマガンたちが行く方向に伊豆沼がある」と、和真は自転車で走っていく……

 ガンが伊豆沼に来る理由はここに沼と田んぼがあるサンクチュアリだからだった。
 「ガンは家族で行動し、群れの意思を尊重する。それだけ強いきずなで結ばれている」ってすごい。
 キャワキャワという鳴き声で次のページを開くと、ガンのV字編隊の写真。   
 こんな構成もすてき。
 二十万羽もいるというガンが、早朝にいっせいに飛び立つところの描写は、圧巻だった。

 物語を読んでから巻末のおまけページの写真を見ると、
「読んだよ」という気持ちがあるからか、前より身近に感じられるのがふしぎ。




本日、7月10日発売の『東北まつり物語』『東北おいしい物語』『東北ふしぎ物語』。
このあと、半年ほどあとに、第二期の『東北スイーツ物語』『東北偉人物語』『東北こわい物語』出版予定です。
東北だけじゃなく、全国の子どもたちの手にも届きますように。

昨日のみちのく童話会のミーティング、童話塾の細かいところを時間をかけて確認した。
13人で役割分担してやれるのは、ほんとうに心強い。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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『東北おいしい物語』みちのく童話会編著 装画・ふるやまたく 挿画・おしのともこ

2024年07月09日 04時56分50秒 | 創作・本の紹介
『東北6つの物語』の2巻目、『東北おいしい物語』をご紹介します。

山形の芋煮『はじめての芋煮会』野泉マヤ

 埼玉に住む四年生の由菜は、ママの実家がある山形にやってきた。
 ママが楽しみにしていた芋煮会は、米沢市松川の河川敷でかまどづくりから始まる。
 芋煮会メンバーはみんな地元の人で、由菜だけが浮いていた。
 同じ四年生の光希とマッチで火起こししようとするが、由菜はマッチのすり方もわからない……
 
 こんにゃくを手でちぎるって、芋煮に必須(と山形生まれの夫氏に教わった)。
 「ほんのり甘いあめ色の汁の中に、牛肉、ネギ、赤茶色にそまった里芋とこんにゃく。
 光希があふあふしながら里芋を口に入れた」
 描写がすばらしく、芋煮が恋しくなりました。

青森の海鮮『チームじょっぱり』おおぎやなぎちか

 幼なじみの沙耶と修哉は小さい頃から意地っ張り=じょっぱりと言われてきた。
 両親がやっているレストランが忙しすぎて、沙耶は最近家族旅行したことがない。
 修哉の姉、大学生の葵ちゃんに連れられて、沙耶と修哉は八戸にやってきた。
 八戸のちょっと暗い市場で沙耶は、3-4歳頃にこの市場に来たことを思い出す……

 葵ちゃんの先輩・やすっちさんがやっているお店の海鮮、美味しそう。
 じゅわっとホタテのエキスが口の中に広がる焼きホタテ。
 せんべい汁に貝焼きに、海の香りがただよってきそう。
 大学卒業したらこのお店で働くと宣言した葵ちゃんふくめて、チームじょっぱりだなんて、いいな。
 
秋田のきりたんぽ鍋『戦うキリタンポ鍋』井嶋敦子

 四年生の伊織と勇太は、ジュニアサッカーチームのライバル同士。
 秋休みにチームの家族含めてのなべっこは、キリタンポ鍋と決まった。
 勇太のじいちゃんは、断固としてキリタンポ鍋に糸こんにゃくを入れない。
 糸こんにゃく好きの伊織のママは糸こんがなければキリタンポ鍋じゃないと。 
 どちらのキリタンポ鍋が美味しいか競争することになって……  

 読んだうちの看護師さんが「サッカー愛が溢れていますね」と。
 夫氏も断固として糸こんを入れない派。
 私は美味しければどっちでもいいけどな(笑)。
 そんなちょっとゆるい戦いを書きました。

仙台の牛タン・笹かま『おとなボタン』岩崎まさえ

 夜中に起きて、ダイニングキッチンのドアに手をかけた四年生のトモキ。
 ドアの横に「おとな」と書かれた丸い白いボタンがついていた。
 ボタンを押して入ったテーブルの上には、大きな笹かまぼこ。
 母さん父さんの真似をしてワサビをつけたら「すげぇ、うまっ!」。
 「あれはおとなの味がわかるボタンなんだ」父さんがささやいた……

 学級新聞に「おとなの味」を書こうと思い、毎夜おとなボタンをさがすが、ない。
 家族で牛タンを食べに行き、牛タンと笹かまについて書いたトモキの記事、最高。
 父さんも昔見た気がするというおとなボタン、ふしぎで楽しいな。

盛岡の三大麺『冷麺 じゃじゃ麺 わんこそば』ちばるりこ

 みんなにデンって呼ばれている五年生の伝(つたえ)の家は、老舗のそば屋。
 高校生の兄ちゃんに連れられ焼肉屋に行き、特辛の冷麺をはじめて食べた。
 辛い、辛い、うまい。辛い、辛い、うまい。日を追うごとに思い出す味。
 じゃじゃ麺の店ではショウガ・ニンニク・ラー油とお酢をかけて食べた。
 じゃじゃ麺を食べたあと、そば屋の二階でやっているわんこそばのわんこ勝負に出ろと言われたデンは……

 どれも大盛りでわんこそば87杯も食べるって、デンって何者?
 じゃじゃ麺の店で仲良くなった花音ちゃんも日本そばを上品に食べた。 
 読んだだけで、冷麺もじゃじゃ麺もわんこそばも日本そばも、みんな食べたくなる罪な作品です。

福島のお米『手のひらサイズのしあわせ』吉田桃子

 十二歳の頃、震災後に企画された福島ホームステイに親に内緒で参加した東京生まれ東京育ちのゆかり。 
 参加者はゆかりと真里菜ちゃんたち地元の子合わせて4人だけ。
 ホームステイを知った家庭内別居状態の両親の元から、
「福島のものは食べちゃダメ」とレトルト食品などが宅配便で送られてきた。
 つらいはずなのに元気に見える真里菜ちゃんは、「もう、涙は枯れちゃったからねえ」と言う。
 結局福島のものを食べられなかったが、ゆかりは、おいしい空気の中で育ったお米を食べたかった。
 帰りの新幹線の中で、真里菜ちゃんからの紙袋を開けると……

 シンプルな真っ白なおにぎりに、
 「福島の自然を、丸ごといただいているんだ。福島の持つ元気を分けてもらっているんだ」
 「こんどは私が福島のひとを助けたい」と「おにぎり屋」を始めるゆかり。
 てのひらサイズの幸せに、うるっときた。

巻末のおまけページでは、スタッフの堀米薫氏が解説。



東北で米作りがさかんな理由、なんてわかりやすい。



読んだ方々がきっと食べたくなるような物語ばかり。
おいしいものを食べるために東北にいらっしゃるのも悪くないかも。
物語を読んで、ぜひ東北へ!

昨日は溶連菌感染症や喘息発作の患者さんが多くて。
私も外来で喘息の咳が出る始末。
この梅雨空が開けるまで喘息の人はこんな状態が続くのかな。
今夜はみちのく童話会のスタッフミーティング。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント (2)
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