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兄ちゃんは戦国武将! 佐々木ひとみ著 くもん出版

2018年06月28日 06時08分56秒 | 創作・本の紹介
佐々木ひとみさまの新刊が出版されました。
仙台で活躍する奥州・仙台おもてなし集団「伊達武将隊」を語られた、
仙台の地が愛しくなるような物語です。

五年生の春樹の家に、仙台で暮らしている兄の夏樹から手紙が届く。
「父上さま、母上さま、春樹殿、達者でくらしておられましたか。
 あれからそれがしはアルバイトをしながら・・」
時代劇めいた口調で書かれた手紙の最後に書かれた名前は、
「杜乃武将隊 伊達政宗 こと 檜山夏樹」

夏休みに春樹は母さんの実家、じいちゃんがいる仙台へ向かう。
そこで出会った兄ちゃん、伊達政宗を力いっぱい演じる兄ちゃんに、違和感を覚える。
恥ずかしくて見ていられない・・

杜乃武将隊を一緒に見ていたじいちゃんが、熱中症で倒れた。
介抱してくれたのは、伊達政宗のファンで杜乃武将隊の追っかけをしている、五年生の女子美咲と祖母の水沢さん。
水沢さんが言うには、美咲は伊達政宗の「声」に惹かれたのだと。
震災で亡くなった父親に似た声に。

ここでまず、どきっとした。
亡くなった父の声が聞こえてきたら、どれほど心がゆれ動くのか。
想像するしかない「声」なのだけれど、その声が、読み手の胸をぐっと掴んだ気がした。

この町が好きだと、きらっきらの笑顔で語る美咲を見て、春樹は気付く。
「本人が笑ってるのに、他人のぼくが『かわいそう』とか勝手に思って気を使ったりするのは、ちがうんだってことを」
この文章に、ガツンとやられた。

杜乃武将隊を見た感想を聞かれた春樹は、
「ぼくが杜乃武将隊を見た感想、それは・・・一生懸命だ!」と答える。
一生懸命な武将隊を見て「ばかみたい」と思う人もいるかもしれないが、
それを一生懸命、力いっぱいやるって、かっこいいと思う!と。

佐々木ひとみさまのご本は、どうしてなんだろう、泣けてくる。
泣かせる場面じゃないと思うのに、泣けてくる。
これが物語の力なんだな。

佐々木ひとみさまとは、9月2日の童話塾でご一緒する予定。
打ち合わせで7月にもお目にかかれる。
佐々木ひとみさま、ますますのご活躍を!

いい物を読んだ後は、気持ちがあがる。
手書きで一気書きしてしまった。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (佐々木ひとみ)
2018-06-28 06:58:17
敦子さま、お忙しい中、読んでいただきありがとうございます。感想、ほんとうにうれしいです。7日、どうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
返信する
Unknown (敦子)
2018-06-28 08:22:02
ひとみさま>

すてきなお話でした!
書く元気をいただきました!
打合せ会、8日でしたよね。
(間違ってたらごめんなさい…汗)
よろしくお願い致します!
返信する
Unknown (佐々木ひとみ)
2018-06-28 08:27:33
8日でした~、すみません~(/_;)
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