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十二歳の刺客 さよ 森川成美 くもん出版

2018年11月14日 05時52分44秒 | 創作・本の紹介
「児童文芸」連載、森川成美さまの「衣川-十二歳の刺客」が、「十二歳の刺客 さよ」として出版された。

平清盛の曾孫にあたる十二歳のさよ。
平家一族が海に身を投げた壇ノ浦で、ただひとりさよは生き残る。
宋船に乗り、博多から羽州、そして奥州にたどりつき、
骨村荘園(ほんむらしょうえん)の領主のもとに引き取られる。

平家を滅ぼした源義経が平泉にいると知り、さよは復讐を決意。
破魔(はま)という名の馬に乗り、流鏑馬(やぶさめ)の鍛錬をする。
男の身なりで破魔に乗り、兄と平泉に行った日、ついに義経に遭遇。
義経は十歳になる千歳丸という息子の遊び相手になれとさよに言う…

十二歳で男装のさよが義経を討とうという壮大な物語。
児童文芸で一度読んだ物語だが、新鮮な気持ちで味わいながら読んだ。

悪者としか思っていなかった義経の心情に触れたときのさよの心の揺れ。
迷っているうちに舘が襲われ絶体絶命に。
物語のドキドキわくわくもすばらしいが、細部も読み終えるのが惜しいくらいすてきで。

資料を集め、十二単も着てみたという森川さま。
さらなるご活躍を祈っています!

すばらしいお話を読むと必ずわき出る自問自答。
私には何が書けるんだろう。
書けることを書くしかないよね。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (森川成美)
2018-11-14 09:11:35
敦子せんせ お忙しい中お読みくださって、御紹介ありがとうございました! ずいぶん前に書いた歴史ものでしたが季節風大会にも出したりしてぜんぜんだめで、しばらく放っておいて、登場人物は同じでもまったく書き換えてやっと形になりました。どきどきわくわくしてくださってうれしかったです。ありがとうございました。
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Unknown (敦子)
2018-11-14 21:04:01
森川成美さま>

はじめてのお話を読むみたいに、わくわく読んでました。
連載も読んでたのにね(笑)。
でもそれってすてきなことですよね。
何度でも楽しめる。
十二単の中の様子とか、細部がほんとうに興味深かったです。
私も背の高い葦原をかき分け進むことがあるので、逃げる場面、実感できました。
森川さま、次はどんなジャンルになるんでしょう。
何がでてくるか楽しみです!
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