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『ひなたとひかり』 高杉六花・作 万冬しま・絵 講談社青い鳥文庫

2022年11月14日 05時20分46秒 | 創作・本の紹介
季節風のお仲間、高杉六花さま。
第7回角川つばさ文庫小説賞一般部門金賞受賞され、
『君のとなりで。』(角川つばさ文庫)シリーズが大人気の新進気鋭の作家さんです。

今度は講談社青い鳥文庫の『ひなたとひかり』。
第1・2巻を読みました。

 相沢日向は旭が丘中学校1年生の平凡女子。
 対して、日向の双子の姉・光莉は人気アイドル「光莉」。
 幼稚園のキッズモデルからアイドルになった光莉と日向はうりふたつ。
 でも日向は、自分は平凡なのでとあえて普通の学校を選び、妹であることを隠し、
 光莉とお母さんに恩返ししたいと勉強をがんばっている。
 イケメンアイドルにも興味ないふりをしているが、じつは「壱弥」の隠れ大ファン。
 そんなとき光莉に「赤点回避するため、入れ替わってテストを受けて欲しい」とお願いされ……

こう書くと光莉ってわがまま?と思われそうだが、じつはおっとりでがんばり屋で愛しい存在なのだ。
光莉とボーイフレンド・諒のバカップルぶりもかわいい。
一巻では、試験とシンデレラの代役、二巻ではシークレットイベントなどの代役をやることになるが、
「できない」と思っていた日向にスイッチが入るところが最高。
二巻では失敗もするが、VRアイドルにも挑戦してさらに盛り上がって。

アイドルやキラキラした芸能界にあこがれる中学生には夢のようなお話。
現実の中学生像とアイドルがするっと繋がる快感がたまらないはず。

そして、キャラがそれぞれに愛しい。
一見ひどい性格に見えたあの子もあの子も、じつはいい奴だったりして。
高杉六花さまの優しさが伝わってくるようで。

赤面するくらいきらっきらで胸キュンで、読むとふわあっと優しくなれる。
いいなあ、児童文庫の恋愛物。
そしてこのシリーズも大人気になる予感。
高杉六花さま、すばらしい。
ますますのご活躍を!

心躍る本って、やっぱりいいな。
読んでいる時だけは女の子に戻ってもいいよね。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*)
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