川天使空間

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『沙羅の風』松 弥龍・作 三上 唯・絵 国土社

2023年04月04日 04時37分22秒 | 創作・本の紹介
季節風のお仲間、松 弥龍さまの新刊が出版されました。

 沙羅は11歳の春休み、とつぜん玲子さん(母をそう呼ぶ)に連れられて旅に出る。
 行く先は鳥取。玲子さんの両親のお墓参りを兼ねて、一週間を母子で過ごすことに。
 4歳の時に事故でお父さんを亡くした沙羅は、玲子さんとふたりぐらし。
 車の内装のデザインをしている玲子さんはどこまでもポジティブで、
 子どもの頃は引っ込み思案だったなんて信じられない。
 新幹線から特急を乗り継ぎ、玲子さんのふるさとに着くと、お父さんの親友だった一ノ瀬さんの民宿へ。
 一ノ瀬さんのひとり息子つばさは、沙羅とおない年。
 でも、玲子さんは自分の育った家へ行こうとしない。
 そして投入堂に行きたいと沙羅が言っても行こうと言わない。
 「行かない理由なんてどうでもいいでしょう」と。
 玲子さんは沙羅に隠しごとをしている……

本にはさまれていた付箋の「松 弥龍」の手書き文字の美しさに、まずうっとり。
そして、ゴシック体じゃない本の文字もまたきれいで。
ふしぎに落ちついた気持ちになり、読み進むのが心地良かった。

そして、玲子さんが育った家へひとりで行き、玲子さんの過去を知った沙羅。
鳥取砂丘の砂に寝ころがって、娘の沙羅にその過去を話す玲子さん。
投入堂に一緒に行き、登りきった時の爽快感。

読み終わったとき、さわやかな風を感じた。
松 弥龍さまのきれいな心がそのまま文章になっている気がした。

松 弥龍さま、ますますのご活躍を!

松 弥龍さまのご本を読みながら、自分の作品には心が見えないなと思った。
どうすればこんなふうに書けるのだろう。
しっかり読み返して、学んでみたい。
今日もびよよよ〜〜ん (*^ __ ^*) 
コメント
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