川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

再度、真央ちゃんについて考える

2005-12-21 21:10:07 | その他スポーツ
浅田真央選手のトリノ行きについて、連盟に多くの抗議メールが寄せられたそうです。
それを受けて、さすがにスケート連盟も緊急会議を開き、今後どうするかを考えたのだそう。彼らにとっては何とも気の毒な話です。
ただ、賢明にも浅田真央選手出場を訴えかけるようなことはしないそうです。改めて今回の経緯を説明すること、加えて次回以降の五輪で年齢制限を撤廃してもらうよう働きかけをすることについて主に話し合われたのだとか。

この件については、朝日新聞が社説で取り上げています。彼らも賛成という立場のようですが…

朝日新聞に問いたい。

天下の大朝日である以上、当然ウインタースポーツについての専門記者などがいるでしょう。
その人は今回のルール改正について、どういう態度を取ったのでしょうか?
「このような規定を作れば、一日生まれるのが遅れただけで五輪に出られなくなるかもしれない。女子選手とフィギュアの関係は非常に複雑なものがあるから、年齢制限は競技のよりよい活動のために妥当とはいえない」と反対するようなことを言っていたのでしょうか?
多分言っていないでしょう。
ルール規定については、別に秘密裏にしていたわけでもなく、こういう事態が起こりうることは容易に想像がつくのであり、もっと早くから問題にすることができたわけです。
当時問題にせず、今になって社説という形まで使って不満を言うのはどういう了見なのか。それとも、「今年の7月1日の時点で15歳になっていなければトリノ五輪に出場できない」というルールが難しくて理解できず、実際に9月生まれの浅田選手が優勝して初めて理解できたということなのでしょうか?

正直、マスコミが先陣を切って規定を批判しているのは、自分達の先見性の無さとご都合主義を誇らしげに誇示しているだけのように思えてなりません。

あと、医学的な根拠がさほどないという論調ですが、逆に言えばあるかもしれないわけで、GPに合わせて五輪の年齢制限を撤廃するというのが絶対に正しいという保証もない。むしろ五輪に合わせてGPにも年齢制限を課すべきなのかもしれません。
このあたりもご都合主義です。

また、ルールを変えさせてまで参加させるとなると当然恐ろしいばかりのプレッシャーがかかることは前にも述べました。
はっきり言って、ルールを変えて出場した場合は「当然に絶対に勝てるだけの選手だから敢えて参加させた」ということになり、金メダルだけが成功であり、それ以外は失敗というくらいの立場です。
もちろん、成功する可能性もあります。が、重圧につぶれて失敗する可能性だってあります。
そうなった場合、どうやって彼女の今後を支えてあげるのでしょうか?
せめてそのあたりについて少しでも配慮しているのであれば、私も多少はご都合主義に乗っかれましょうが、「仮に失敗したとしてもスケート協会はこういうやり方で彼女を支えてあげるべきだ。だから参加には何の問題もない」という話の類は全くありません。
勝てそうだから使うけど、失敗したら知らないよ。
そういう態度がアリアリで話になりません。

問題提起は少なくとも夏のうちに起こすべきでした。
今更大きな話題になっても、多分浅田選手に不安を与えるだけでしょう。
惜しいとは思います。でも、今回は諦めるべきでしょう。
なるほど、次回の時には体格的な部分で多少落ちているかもしれません。でも、表現力などを身につけているかもしれません。
前にも言いましたが一寸先は闇なわけです。
「何か勝てそうだから」という理由だけで失敗した場合を考えられずに絶対に出たいというわけでもない五輪に参加させられるよりかは、当初の予定通り、先を見据えて行くべきだと私は考えます。

最後に。
日本が提起しなくても、良心的などこかの国が第二の真央ちゃんを出さないためにということで年齢制限を撤廃するような提案をしてくれる可能性は高いでしょう。で、おそらく通ると思います。
浅田選手が実証したことで、フィギュアは若い方ができるかもしれない、という印象が強くなりましたが、間違っても旧共産圏(中国とか北朝鮮は今も)のような選手の人格すら認めないような科学的トレーニングを子供に課してメダルを取りにいく真似だけはしてほしくないものです。

ガンバ2トップの明暗

2005-12-21 19:53:01 | サッカー
昨日の話題でしたが、JのMVPはアラウージョでした。
まあ、あれだけ点取れば当然といえば当然でしょうね。MVPの勲章引っさげてブラジルに凱旋帰国。アラにとって、日本はいい飛躍の舞台だったということでしょうね。
輝ける未来が約束されたアラに比べ、その相方の大黒様の行く先には暗雲がたちこめているようです。
バラエティ番組に参加して負傷したという大黒、当初は軽傷とされていましたが、どうも靭帯を痛めた可能性もあるそうです。

おいおいおい。

これでセレッソ戦、ファンに最後の勇姿を見せることは極めて難しくなり…
いや、実は簡単になったのかも。怪我が重いのなら、グルノーブルも無理して取りに行くとは思えないですし、移籍話が立ち消えになってそのままガンバ残留なんてことになるかもしれません。で、そうなったとしましても自業自得なのでどうしようもありません。全て自分の軽率さゆえのものなんですからね。

ジーコも立腹してるんじゃないですかねぇ。完全に外されるまでには至らないかもしれませんが、列の少し後ろに回されるのは間違いないでしょう。
平山選手あたりが少し前に来てくれないものかと期待したいところです。

浦和がワシントンを獲得しました。
エメルソン離脱で、また田中達也の負傷でFWは少し層が薄くなっていただけにベストチョイスといえるでしょう。ワシントンはエメと異なり、性格もいいしプレースタイルも田中、永井らと合いそうです。
これで小野伸二が戻ってきたら浦和はとんでもないことになりそうです。

海外の話題では…
時代の中心にいるのはCLでいきなり激突する英西の両雄のようです。
バルサとチェルシーは共にアーセナルのアンリを狙っているそうです。
特にチェルシーの提示額が凄いですね。週給95万ユーロ(1億3000万円)だそう。
ということは年俸にして10数億…うん、週給?
ということは、1月で5億2000万、1年だと62億4000万。
年俸62億って、F1ドライバーより高いんじゃないでしょうか。
本気か? しかし、アブちゃん(ロマン・アブラモヴィッチ)ならそういうことでも平気でやってのけそうです。

バルサは金では対抗できないでしょうから、夢でしょうか。
アンリが加入したらどうなります?
3トップがロナウジーニョ、エトー、アンリになんてことに?
アンリが左でロナウジーニョが右に回るんですかね。
で、その控えにメッシー、ジュリー、ラーション…
勘弁してくれい…

ウェルカム・ラロッカ!!

2005-12-21 18:07:35 | 野球
ヤクルトが広島を戦力外になったグレッグ・ラロッカを獲得したそうです。

3割、30本くらいが期待できる打棒ももちろんのことながら、懸案とされた内野、しかも二塁が守れる選手です。
もちろん、結果として外れる可能性はあるでしょうけれど、この獲得はヒットといえるでしょうね。
年俸も8800万円だそうで、実績を考えるとお買い得な感があります。練習嫌いが難ではありますが、癖のある外国人(ホージー、ハウエル等ね)を操ることが意外に巧いスワならそのあたりも解決できるでしょう。
これで青木選手の二塁に無理にこだわる必要がなくなったということもありますし、城石・土橋の両選手も強力なライバルの出現に発奮してくれることを期待したいです(個人的には土橋がかつての八重樫みたいに代打の切り札になることを希望)。>
又、スワはメッツを自由契約になった石井一久も狙っているようです。現在、どの程度の力を有しているか、若干不安な面もありますが、古田PMなら石井一の良さを再び引き出してくれるのではとも期待しています。逆に別のチームに行くと、期待される程には活躍できないんじゃないかな…身びいき?

ともあれ、古田PM就任時に約束していた、勝てるチーム作りを一応は進めているということでしょうね。
来季は地固めかなとも思っていましたが、ラロッカ獲得でかなり行けそうな予感もしてきました。今後もいい補強に期待したいところです。
一方で、石井弘寿のことだけは依然として問題です。
私は一貫して、行かせてやってもいいと思ってはいるのですけれど、井川、上原、松坂各投手らが諦めた中、来季は残留ということになるのでしょうか。少なくとも、その場合に不満分子にはなってもらいたくないものですが…

Killer Instinct

2005-12-21 00:15:14 | 犯罪・刑事関係
少し遅れましたけれど、大阪の姉妹殺人・放火事件、住居侵入の疑いで逮捕された山地悠紀夫容疑者が殺害を認める供述をしたそうです。
また、殺害の動機については「母親の殺害が忘れられず、血が見たくなった」という証言をしたそうです。殺害した姉妹の所持品を持っていることなどもあわせて、いわゆるシリアルキラーという様相を呈してきました。
ただし、当人は誰でも良かったという風に供述していますが、姉妹のいるマンションに何日か前から出没していたことを考えると、元々計画的だったように思え、供述には若干疑問があります。あるいは姉妹が母親に似ていて、過去を意識させたのかもしれないなと思ったりしますが、今更そんなことを言っても愚かでかつ無意味なことであるのは言うまでもないですね。

その母親の殺害事件については、母親が借金をしていて使い道も教えてくれなかったり、山地容疑者の交際相手に無言電話をかけたりしていたことにカッとなった、というもののようです。当人の発言ですので、100%信用できるかは分かりませんが、そうしたことも踏まえて、家庭環境に問題ありということで少年院送致で済ましたのでしょう。
結果的にはそれが間違いだったわけですが、かといって、私は個人的に少年院や家裁の人間を責めようというつもりにはなれません。
もちろん、彼らが慎重な判断を下せていれば、二人の命が失われることはなかったのだと思いますけど、現実として普通の人間に凶悪犯の発想をしろというのも酷なものですし。
かといって、一律最悪事態を想定したマニュアルを用意するとなると、今度は本当に改悛しようという人の更生を妨げることになり、このあたりは本当に難しいところです。

で、まあ、完全はありえないものの、ちょっとくらい有用な、という観点で過去こんなことを考えていたようです。
更生を考える(川の果ての更に果てに)

今後は、おそらく責任能力がなかったということで何とか刑の軽減を狙うのでしょうけれど、私が裁判官ならちょっと認められないですね。元々が強盗目的であるわけですし、何より証拠隠滅のために放火をしているというのは責任能力があったという確固たる根拠になると思います。

…題名の割に、全然instinctに迫っていないのが何ですけど、今日(もう昨日ですか)は突然用事ができてしまいましたので、時間が厳しいんです(泣)。
この後、何とか追加なり捕捉なりを付け加えたいと思います。