川の果ての更に果てに

Svensk,Danmark,Norges,Suomen応援ブログ

ミスは連鎖するもの?

2005-12-19 20:55:14 | 日々のニュース
何ともおマヌケなニュースがありました。
米CNNの日本向けチャンネル「CNNj」で18日夜、「日本経済新聞社の社長が辞任」というテロップが誤って放送されていたことが分かった。みずほ証券の誤発注問題に絡んで東京証券取引所の鶴島琢夫社長が辞任するニュースを日経の社長と取り違えたことが原因だという。CNN広報は「誠に遺憾。今後の対応については協議中です」とコメントしている。CNN広報によると、このテロップは日本時間18日午後6時から午後7時42分まで計11回にわたり画面下部に流され、日経側から誤報との指摘を受けて中止された。米アトランタでテロップの編集を担当するスタッフが、通信社の配信記事を要約する際、何らかの理由で東証と日経の社長を取り違えたという。誤ったテロップはCNNjの他の海外向けチャンネルでも流れたとみられ、日経側は訂正記事の放送を求めている。[毎日新聞]
いやいや、見た方はびっくりしたかもしれませんね。
以前Yahooで中国軍が沖縄に上陸したとかいう偽記事を作成していたというのがありましたが、今回は正真正銘のCNNの記事で、しかも海外にまで送信されたとなりますと。
最初に見た日経の関係者はびっくりしたかもしれませんね。「ウチの社長が辞任だなんて、こいつは特ダネをやられた!」とか。

それにしましても、元々みずほのミスから始まった今回の問題、それが東証のミスを呼び、その事件の責任をとった辞任について今度はCNNがミスをするということで、ミスは連鎖するものなのか、と突っ込みを入れたくなります。
今度は日経新聞に「BBCに謝罪と訂正を要求している」なんていう誤った記事が掲載されたりして…
ジェイコム、何かそういうトラブルの星の下にでも生まれているのでしょうか。色々問題起こして(もちろんジェイコムは何も悪くないですが)宣伝効果は抜群ですね。

でもまあ、メディアといい、どこかの国の政府といい、あらゆるメディアを調べて自分達に不都合なことがないかどうかチェックしなければならないわけですから、大変ですなぁ。
仮にCNNが「川の果てがこんなバカなことをした」なんて誤放送(正しくても別にいいけど)しても、私は誰かに指摘されるまで絶対に気付かないでしょう(笑)。

時効成立+α

2005-12-19 17:05:27 | 犯罪・刑事関係
時効間近の事件の中で警察が一番力を入れていたと思われる札幌のOL殺人事件。
残念ながら、時効が成立してしまいました。
母の思い届かず 時効成立/信金職員殺害[朝日新聞]

被害者の母親は「殺人に時効はなくていい」と言っておられたそうです。
もちろん、母親の無念は察するに余りあります。
ただ、時効をなくせば逮捕されるのかというと、そうとも言えず、むしろあるから犯人が出てくる可能性だってあります。
私が当事者ならば、どちらがいいか、そのあたりを考えると複雑です。
参考:「時効」とは(川の果ての更に果てに)

また、殺人については、という言い分も真剣に考えると複雑な部分があります。
というのも、何が凶悪犯なのかを考えると色々疑問になるところがあるからです。
広陵町の園児ひき逃げ:友紀ちゃん事件から4年 両親ら、情報提供を呼びかけ /奈良[毎日新聞]
当て逃げ目撃、制止の男性 ひき逃げされ死亡 店員逮捕
単なる事故ならばともかく、悪質な轢き逃げと殺人との間に時効期間に大きな差異を設けるべき理由がどこにあるかは疑問ですし…
少年達に覚醒剤を売りさばく人間などは、百単位の人の将来をまとめてつぶしてしまいかねないという点で一人や二人殺害する単独犯よりも遥かに凶悪な存在といえるかもしれません。

まあ、時効期間を永遠にするかどうかという問題はさておき(私はどちらかといえば消極的ですけどね)ましょう。
現実は、時効は去年まで15年で現在は25年なのであり、この事件については時効が成立してしまったということです。
ただ、このまま風化し、終わってほしくはないとは思います。何も犯人を社会的に制裁しろというのではなく、何らかの形で犯人(まだ生きているという前提ですけど)の声とか心境が聞きたい。
多分、母親も何もないままというよりかは、もう罰することはできないとしましても何らかの形で出てきた方がマシと思っているのではないでしょうか。
もちろん、いきなり警察に出てくることはないでしょうけれど、例えば謝罪なり告白の手紙なりを出してほしいとは思います。

捕捉:
昨日の段階で何故か入れ忘れていましたが、とりあえず、犯人追跡のための方法論を幾つか昔のものの中から引っ張りだしてきました。
そんな大したものでもないですけどね…。
犯罪抑止・民間にできること
ポスター見ないし

今後はこういう事件は起こってほしくない、そう思いますが、ただ、残念ながら、現実としては相変わらず逃げる人が多いのが事実です。
どうしてそうするのかといえば、やはり驚きのあまり「とにかく逃げないと」と思う心境もあるのでしょうけれど、「逃げる方が得だから」と思う部分もあるからでしょう。
どうして逃げる方が得なのかというと、逃げれば15年(今やれば25年)で解放されますが、逃げなければどうなるか(死刑や無期もあるわけで)分からないというのがあるんじゃないかと思うからなんでしょうね。自首すれば減刑になりうるものの、最近の厳罰傾向の強い判決を見ていると必ずしもそうとは言い切れない部分もありますし。
自分勝手な理屈ではあるものの、人間心理を考えればそれはやむをえないことのような気がします。

そういう点で、以下の記事にも若干の疑問がなきにしもあらず。
犯人へ「目的は何?」 世田谷一家殺害5年で集い
裁きを受けさせてこそ家族の明日がある、といわれても、裁きを受ける家族が死刑になるかもということ(この事件については捕まれば死刑でしょう)を考えると、おいそれと自首させたり、警察に垂れ込みしたりするものかがかなり疑問になります。
仲が悪い家族ならともかく、平穏な家族であればあるほど…。

むしろ、最長刑が時効期間より短い方が「逃げるのはやめろ。きちんと裁きを受けて更生してこい。自分達は待っているから」と言えるかもしれません。

とすると、南米のように死刑を廃止するだけでは飽き足らず、最長刑を30年程度にまでしてしまったところについても、別の視点から見た理由や意図があるものなのかもしれませんね。

Week15

2005-12-19 14:06:16 | NFL
コルツ、負けてしまいましたねぇ。
もちろんチャージャーズは侮れない相手ではありますし、PO進出目指して必死だったのでしょうが、RCAドームで負けてしまうとは意外でした。序盤に一気に畳み掛けられ、逆転したまでは良かったですけど、相手の更なる反攻を受けてしまったみたいですね。
まあ、コルツ自身は全勝にこだわっていなかったのかもしれませんし、流しモードに入っているのかもしれませんけれど。

さて、ベアーズは8連勝の後、予定通り(?)スティーラーズにコテンパンにやられ、どうしたものかと思われましたが、今週はファルコンズにきっちり勝ちをつけました。
後半からQBをグロースマンに変更。やっぱこっちの方がいいです…。少なくとも普通のQBということで安心して見てられます…
とはいえ、所詮ダメダメなオートンから平凡なグロースマンへの転向なので、別に攻撃が華々しくなるわけではないんですけどね。
QBダメ、WRダメ、Kダメで、攻撃に関しては間違いなくダメ。スーパーに勝てるレヴェルとはいえません。スーパーを制した中でもっとも攻撃力が低いと思われる2000年のレイヴンズと比較しても、当時のレイヴンズにはまだストーヴァーといういいKがいましたから。
結局は守り勝つといういつものパターンに持ち込んでいるわけで。
ただ、この試合に関してはファルコンズのプレーコールにも若干の疑問がありました。
4Qの終盤、ダケットにこだわりすぎたシリーズがありましたからねぇ。先週ベティスに走られたということで、似たタイプの彼に走らせようと思ったのかもしれませんが、どうにも疑問です。

これでキーと睨んでいたNFC南4チームとの対決は全勝という見事な結果に終わりました。NFC南のチームにとっては極めて公平な結果になったのではないでしょうか(笑)。
これで10-4。あとはパッカーズ、ヴァイキングズとのアウェイゲームが残されています。そのヴァイキングズはスティーラーズに敗戦。これは大きい。シカゴはあと一つとにかく勝てば地区優勝となるわけですから。
ライバル両方に黒星をつけさせるあたり、スティーラーズも公平です(笑)。
AFCのワイルドカードは熾烈ですが、どうにか出てきてほしいところです(ジャガーズはちょっと余裕がでてきました。油断は禁物ですけど)。

マンデーナイトは9敗のレイヴンズと10敗のパッカーズですか。
シーズン展望がいかに難しいかということをよく示してますね。今シーズン、ベアーズがマンデーナイトになった試合なんてないのでは。あと、ベンガルズも。

バルサ独走の予感

2005-12-19 09:54:57 | サッカー
チッ、ドローか。もったいなかったなぁ…
オサスナを応援する側の偽らざる本音はそんなところです。
レアル・マドリー(白君)1 - 1 オサスナ

バルサにしてみると、一番いい結果かもしれませんね。もちろん白君達の逆襲は怖いでしょうけれど、オサスナが食い下がってくればきたでやっぱり不気味でしょうし。
CLの相手はまたしてもチェルシーですので、あるいはこちらは早期敗退を強いられるかもしれませんが、少なくともリーグでは今後大きく調子を崩すことはなさそうです。シャビ離脱は大きいかなとも思いましたが、今のところことリーグ戦ではそういう雰囲気はないですし。

一方の白君。
前節、就任最初の試合を勝利したカロ監督でしたが、ルシェンブルゴの時も弱い相手には大体勝てていたので、あまり参考にはならなかった部分もあります(最初のオリンピアコス戦はまあ、就任最初ということで多少差っ引いてあげる必要もあるでしょう)。今回はオサスナ、しかもサンチャゴ・ベルナベウということで白君達がどういう試合をしてくれるか興味ありましたけど。
早々に1人退場になったのに、むしろオサスナペース。相手は1人少ないのに。
って、ロナウドが何もしていないから白君達も10人か。
カード出しすぎて試合の雰囲気をブチ壊しにした審判にももちろん責任はあるでしょうけれど、白君達はまだまだ苦労しそうですね。

レアルBで育ったオサスナのバルドが「カロは相手を丸裸にして弱点をついてくるいい監督だ」と言っていましたけど、丸裸にして弱点を突く方法を見つけても、それを実践してくれる献身的な選手が今の白君にいるのか。まあ、ラウールなら素直にやったのでしょうけれど。戦術的に多様なことができる選手があまりいませんからねぇ。
同点ゴールを決めたソルダートあたりにでも期待したいですが、彼が今後どのくらい出場時間を増やしてもらえるかは分かりません。

この何とも言えない停滞感とファンでもないのに抱いてしまう幻滅感…
ガスパール時代のバルサそのままという雰囲気ですね。
確かにシーズン前にいい補強をしたかに見えたけれど、始まってみると名前だけだったというそんなチグハグさ。
今シーズンは誰を補強したのか、P・ガルシア、バプティスタ、ロビーニョ、セルヒオ・ラモス、ディオゴ、シシーニョ(今冬ですけど)…。
バプティスタ以外はスペインでの長い実績がない選手で、全員どちらかといいますと即戦力というよりかは将来性を見据えた補強のように見えます。
ただ、不安定なチームでは将来性のある若手は中々伸びる方向性を見出しにくいのでは。そんな気がします。

復活を遂げたバルサがどういう補強をしたかというと、ロナウジーニョという欧州で実績を残した正真正銘のクラッキを獲得(ロビーニョはクラッキでしょうけれど、いきなりビッグクラブという点で過去のクラッキと異なります)。
更にエトーというスペインで実績のあるFWを獲得し、ジュリ、デコ、エジミウソン、ジオら完成期に近く、環境の変化で崩れない(ちなみに既婚者ということも考慮にいれていたそうです)選手を獲得し、あとラーションという円熟期の選手を獲得。そこに自前選手を組み込んでいる…
今シーズン獲得したファン・ボメルやエスケーロもそうした流れを受ける選手達ですね。
完成された選手が多いということですね。簡単には崩れない選手にバルサイズムを植え付けてもらう。
と考えると、最近の白君の補強策では巷でたまに言われる、また私もそうだと思っていたような考え、「イエロがいればこんなことにはならなかったのに」がどこまであてはまるか疑問という気がします。

もちろん、チェルシーのようにどちらかといえば将来性主体の補強をしつつ勝っているところもありますが、ここはモウリーニョという超策士がいるので全然話が変わってきます。

考えてみれば、日本でもオシムさんという屈指の指揮官がいるジェフはともかくとしまして、他に若手とか将来性のある選手達だけ集めて継続的に成功しているチームはないような気がします。

強いチームを作るには、優秀な若手を自分達の好みに合わせて育てるより、完成された選手に自分達の色に合わせてもらう方が楽なのかもしれません。まあ、それは分かりきったことですが、若手は再建途上のチームにはいらない、再建が完成してからいれればいい、という部分があるかもしれないと新しくおもうようになりました。