どこか遠くでフッチボル

鹿島サポだが裏の顔は日本代表サポ組織「食う軍」の司令。徒然なるままボソボソと。

リーガエスパニョーラ便り:エスパニョールvsレアル・マドリー

2004-09-19 | Football
エスパニョールvsレアル・マドリーを見た。
結果は1-0でエスパニョールの勝利。
そして、点差以上に内容はエスパニョールのものだった。

過去1部残留ラインを何とか乗り切っているエスパニョールだが、今年は素晴らしいスタートを切った。
そして、好調のままレアル・マドリーをホームで迎えることが出来たのが幸運だったのだろう。
ボールが良く動いたし、ボールを持った後の上がりが素晴らしい。
この勢いに呑まれて、レアルはサッカーをさせてもらえなかった感じだった。

チャンピオンズリーグでレバークーゼンに0-3の大敗してしまったレアル。
ショック療法だったのか、この試合はラウール、ベッカムがベンチスタート。
更にジダン、フィーゴは怪我の為に3週間前後欠場が決定している。
右サイドのサルガドは怪我の為に欠場と見られていたが、チーム事情を考慮して何と先発してきた。
嫌な流れは更に悪い事を呼んでしまう。
GKカシジャスが試合前の練習で指を負傷。先発を外れてベンチスタートだ。

ショック療法は見事に失敗した。
とにかくボールが落ち着かない。
組織としてチームがなっていないのだ。
ボールを持っても、誰も効果的な攻撃をしようとしない。
ロングボールを蹴って、後は前線任せの状況。
ひどい。こんなひどいレアルは、先期の終盤の連敗中のチームのようだ。
疲れきったシーズン終盤ならいざ知らず、まだ開幕して3試合目だぞ。
ジダン、フィーゴがいないと、銀河系どころのチームではない。
個の力が飛びぬけていても、組織力の前では何も出来ない見本のようだ・・・。

悪い事は更に続いた。
今期鳴り物入りでローマから加入したサムエルが、この試合で2枚のイエローで退場。
力をいまだ発揮できないままだ。
終了間際には、相手への肘打ちでサルガドが一発レッド退場。
二人とも次節は出場停止だ。
サルガドへのレッドの時、ベンチにいたGKカシジャスが文句を言ったらしい。
ベンチにいるカシジャスがイエローを一枚貰った。
出ていなくてもイエローって有るのか!?
貰った直後に、胸で十字を切ったカシジャスには笑ってしまった。

次節は水曜に試合がある。
相手はオサスナ。
普段なら問題ない相手だが、なんとここまで2勝1分けの暫定首位と好調スタートを切ったチーム。
選手層を厚くしたつもりが、何と薄っぺらなレアルの選手層。
厳しい戦いが待っているだろう。

バレンシアもレアル・ソシエダに快勝。
しかし、アイマールが再び負傷との情報。
本当かよ。治ったばかりじゃないか・・・絶句。

日本でのクラシコ?/磐田vs鹿島

2004-09-18 | Football
今日はTV観戦しながらライブ記事。

前半を終わって磐田が4点。
鹿島は1点である。

先取点は鹿島。サイドからのセンタリングを、綺麗に隆行が決めた。
中盤のタレントが豊富な両チーム。見ごたえ十分の試合。
内容的には五分五分だったが、得点はその後磐田のみに入ってしまった・・・。

福西のミドルが綺麗に決まる。1点。
フェルナンドがペナルティエリアでハンドでPK。
藤田が蹴ったボールは曽ヶ端の正面に飛んだが、これをファンブルしてゴール。2点。
カウンターでワイドな攻撃を見せ、最後は中山がヘッドで押し込みゴール。3点。
藤田がワンツーで持ち込んだところ、後ろから金古が引っ掛けPK。
前田が綺麗に決めて4点。

ハァ・・・・。
フェルナンドがPKを与えたプレーで切れちゃった感じ。

中山のゴールも石川が付いていたのに触れなかった。
金古は同じようなプレーが以前から多い。
やってはいけないところでファールをしてしまうのだ。
秋田の後継者と言う事で3番を貰ったわけだが、その器じゃないな。
反省からプレーが一向に伸びていかない。
これは石川にも感じる。
成長しているんだろうけど、全然物足りないぞ。

後半本田を投入。
下げたのは石川だ。4バックから3バックへ変更して、中盤を厚くしてきた。
前節のセレッソ戦では、このシステム変更が効いて、逆転勝利に終わったわけだが・・・。

鹿島では小笠原が飛びぬけた存在になりつつある。
彼を見るだけでもお金を払う価値はある。
ボールキープ、更にはパスと異次元の質を感じる。
イタリア移籍の噂が出ているが、鹿島サポとしては複雑な心境だ。
やつが世界で戦う姿を見たいが、鹿島から去られては本当に困る。
ウーン・・・。

磐田の前田が2枚目のイエローで退場となった。
しかし点差があるし、状況に変化はないだろう。

おっ、野沢に代えて深井投入。
今日のセレーゾは動き出しが遅いな。
もう後半30分。時間がなさすぎ。
おおっと、鹿島にPKが与えられた。隆行がゴール前で粘った成果だ♪
蹴るのは隆行・・・・落ち着いて右隅にゴール!
後2点差だ。

ボランチのフェルナンドに代えて、バロン投入。
超攻撃的なスクランブル布陣だ。
残り時間は15分。

鹿島、押せ押せ状況だ!
行け行け!
小笠原のコーナー。
うわぁ!コーナーキックから金古のヘッドゴーーーーーーーーーッル!
1点差になった!
行けるぞ行けるぞ!
押せ押せ!
残りは10分ある!

新井場のサイド攻撃が冴えている。
バロンが中央に張っているので、ターゲットもある。
長いボールが隆行に通った。
ディフェンダーをかわして、ボールを持ち替えて、GKの洋平の位置を確かめてシュート!
隆行ゴオオオオオオオオオオオオッル!
何と同点に追いついた!!!!!!!!
信じられん。
ちょっと踊ってくる。

・・・・・・・・。

踊ってきた。
ここまで来たら勝つしかない。
残り5分だ!

隆行切れがいいぞ。
残り1分でFK貰った。
いいボールが入った、シュートォ!
うわぁ!バーに当たった!!!
打ったのは中田だったか・・・・惜しいなぁ。

ロスタイム突入、3分。
うーん、勢いがなくなってきた。
内容も五分五分だ。
勝て!勝ってくれ!
残り時間無し。磐田のCK。
何とかクリア。
あーっ、ホイッスル。

結局、4-4の引き分けで終わりました。
負けたかと思った試合をドローに持ち込んだので、とりあえず良しとしましょう。
後半の攻撃は凄まじかった。
落いつめられないと攻撃に迫力が出ないのは悪い癖だ。

今回の試合で本田の凄さがまたわかった。
中田浩二を上げさせ、ワンボランチで中央を落ち着かせた。
声も出してチームを鼓舞していたぞ。
やはり凄いぞ、本田主将!

以上、自宅からの中継を終了します。
疲れた・・・。

旅。色は何色?/4月4日

2004-09-17 | TROUBLE TRAVEL
指宿ユースでの朝は、大変気持ちがよかった。
目の前に広がる海。
空は快晴。
今日は雨の心配なしに走れそうだ。

午前8時半。
博多方面に一気に北上すると言うCBさんとお別れ。
ポツポツと話しをするCBさんだったが、気持ちがいいやつで最高の旅の友だった。
気をつけて行けよ。
言葉の代わりに、小さくピースサイン。
ヘルメットから見える目は、大きく笑っていた。

目標地点には到達した。
急ぎ過ぎて何も見ていないことに気付く。
せっかくの九州。
気の向くままに色々見て回ることにする。

指宿から鹿児島最南端にそびえる開聞岳は直ぐそこだ。
気持ちがいい景色と、裾野まで綺麗な開門岳。
人がいない道をのんびり上がっていくと、そこにも馬がいた。
九州に来て、本当によく馬を見かける。
それも、とても足が太いしっかりした馬だ。

十分に景色を堪能して、近くの池田湖を目指してみる。
池田湖の怪獣“イッシー”が生息していると言われる湖だ。
愛読書“ムー”を読んでいる俺としては、楽しみにしていた場所。

池田湖に向かう途中、左手に巨大な看板を発見。
“ムー大陸博物館”
と書いてある・・・。
九州でなぜムー大陸?
思う間もなく、バイクはムー大陸博物館に向け、小高い丘を登っていった。

着いてとにかく驚いた。
博物館と名乗っているが、一見お坊さんが出てきそうなお寺の概観。
しかし、その色彩振りが凄い。
赤と白を基調にしているのだ。
“あやしいぞ・・・”
頭を過ぎったものの、ここまで来たらと入ってみた。
入口で入館料を払い、門を入ると中は大きな敷地。聳え立つ建築物は正に異様の一言。
それに・・・こんなに大きいのに、見学者は俺一人だった。

早速博物館の中に入ってみる。
特別凄い展示物があるわけではなかったが、言いたい事はしっかりと伝わった。
この九州の沖合いに、幻の大陸“ムー”が存在したと主張する文献。
結構真面目な内容で、ホォと思いながら1時間弱の時間を楽しめた。
不思議な気持ちで施設を出たが、やはり駐車場にも俺以外の見学者いなかった。

池田湖に向かい、バイクを走らせたが、不思議感覚が残ってにやけてしまう。
何だあの施設。
真面目なのか、ただの観光施設を作りたかったのか。
騙された気がするがそれにしても面白かった。
笑っちゃうなぁ。

池田湖は意外に大きかった。
怪獣見つけちゃったらどうしようといらぬ心配しながら走っていると、“イッシーはここ”と書いてある看板を発見。
どう見ても観光ボートの貸し出し場みたいなところだが、立寄ってみる。
ここと書いてある場所は、小さないけすを示していた。
中をのぞいてみる。

“!?”

なんだこれ!?
黒くて大きくて長いものがいけすの中にうじゃうじゃいる・・・。
よく見てみる。
大きすぎて気付かなかったが、これは“うなぎ”か?
俺の腕ぐらいある太さ、長さは1m前後。
こんなうなぎ初めて見たよ。
店番の親父さんと話してみたら、これは怪獣の一種だよと笑っていた。
食べたら美味しいのだろうか。
気になったけど、聞かずに池田湖を後にした。
イッシーって、あのうなぎが更に巨大化したものに違いない。
勝手に結論がでた。

指宿スカイラインと言う、高台を走る有料道路を走る。
ここ九州の南部に来て、道の気持ちよさに本当に驚く。
適度なカーブを持った道が小高い丘を縫うように抜けて行く。
バイクを操る自分が、凄く上手くなった気がする道。
鹿児島にはあっと言う間に到着した。

暖かい日中に誘われ、今夜は久しぶりの野宿をする事にしよう。
場所は・・・やはり桜島だろう。
地図で調べると、鹿児島から桜島へはフェリーが出ている。
今回の旅で、小さなフェリーに乗る機会に触れ、それがとても楽しく感じ始めている。
手軽に船に乗り、そのまま対岸へと連れて行ってくれる。
フェリーに乗っている間は海を眺める。のんびり揺られていると、このまま降りたくなくなるものだ。

桜島は火山の島。
見渡す限り溶岩の岩だ。
そこを縫うように走る道。
道は火山灰がうっすらと積もり、気をつけて走らないと転倒しそう。
昨夜の一件で、すっかり恐怖感が芽生えていた俺は、必要以上にそろそろと走るのだった。
大きな展望台で、鹿児島の町をバックに記念写真。
快晴で夏のような日差しを受け、カメラを見る目は薄開きとなった。
ただ、ここでの野宿は難しそうだ。
砂と風に苦しめられそう。

霧島を目指して走り出す。
途中、スタンドで給油。
ほぼ毎日タンクは空になる。
財布のお金も少しずつ減っていく。
まだ残金はあるな。
このお金がなくなる時が帰るときか。
嫌な事を考えた。
旅が終わるなんて・・・。

スタンドでバイクを洗わせてもらった。
俺のバイクは土浦ナンバーだ。
“このナンバーどこ?”
九州に来てから何度も聞かれている。
このスタンドでも聞かれた。
見た事ないだろうな~。
旅人を実感する時でもある。

4時を過ぎたので今夜の寝場所を探し始めた。
幸い、霧島を登ってえびの高原に到着したら、直ぐ目の前にキャンプ場の看板が見えた。
ついている時はこんなものだ。
時間が早いが、今日はここに泊まる事にする。

えびの高原キャンプ場は、面積がとても広く、木が点在する敷地に自由にテントを張れた。
余裕を持って夜を迎える野宿は今夜が初めてか。
ニヤニヤしながらテントを張る。
中でごろんと横になっていると、もう一組利用客が来た。
そして、20m向こうにテントの設営準備。
俺と同年代のカップルだった。

風呂があると言うので、日が暮れた頃に向かってみる。
キャンプ場の外れにある掘っ立て小屋だ。
風呂に入れるだけましと思って中に入って驚いた。
なんと木の風呂桶にたっぷりの湯。
しかも湯の効能が書いてある。

“うわっ!本物の温泉じゃん!”

泳ぐように温泉を堪能し過ぎ、湯あたり気味となる・・・。
ふらふらしながらテントに帰り。焚き火を始めた。
火照った体に、焚き火の炎は更に熱く感じたが、夜気が通り始めると一気に冷え込んだ。
炎から目を移して上空を見上げたら、見た事がないくらいの濃い星空があった。
ポカンと口を開けたまま空を見続ける。
驚いた・・・夜空はこんなにも星で明るいのか・・・。

米だけの夕食を済ませ、テントにもぐりこむ。
気持ちがいい。

寝袋に包まり、眠りに落ちそうな頃。
例の20m先のテントからヒソヒソ声が聞こえてくる。
そして・・・20代前半の俺には刺激が強すぎる色々な音。

参った・・・・。
俺が寝る事が出来たのは、一体何時だったのだろうか。
彼女欲しいな。
悶々とした夜、頭の中はピンク一色となった。

つづく・・・・。

-----------------------------------
 天気:快晴
 時間:8:30~16:00
 距離:155km
-----------------------------------

信じますか、信じませんか?

2004-09-15 | etc
最近TVをつけると細木数子が映っている。
実は俺は彼女のTVを見続けることが出来ないのだ。
引いちゃうんですよね。

彼女は占い師なのか・・・?
曖昧なんだよなぁ。

占いは、話の種にやるのは好きだ。
しかし、それで何かを考えるのかと言うと、それはまったく無し。
信じていないからだ。
そこで俺が何となく信じているもの、信じないものを公表してみますか。

----------------------------------------
●手相●
 信じない。
 人生が決まっていて、それが手のしわに出てくるなんてありえない。
 生活によって生命線が伸びたとか聞くが、それはしわが増えただけだと思う。

●占星術●
 惑星の位置によって人の運が変わる?
 重力も小さな惑星に、人類の生活に影響が出るなんて考えられない。
 大昔に天文学が発達しなかった頃の副産物。

●血液型占い●
 単なる統計学。
 日本にのみ広がった占いの一つ。
 4つの血液型が、丁度いい程度に散らばったので成立している。
 何型はこういった性格・・・この前提があって、自分を当て嵌めて満足する。
----------------------------------------

うわぁ、俺ってつまらない男だなぁ。
女性の方に嫌われそうだ(笑)


一方で変な事は信じていたりする。

----------------------------------------
●UFO●
 微妙。
 宇宙人がいるのは信じている。
 この無限に広がる宇宙で、地球にだけ生物がいると考えるほうが不自然だからだ。
 しかし、それが地球を攻撃してくる宇宙人だとは言っていない。
 アメーバのような生物だったり、目には見えないほど小さな生物だったりする可能性のほうが高い。
 なので、宇宙人の存在は信じている。
 問題はUFOだ。あれに宇宙人が乗っているか?
 可能性は低いだろう。
 未来の地球人?軍の秘密計画?
 わかりません。
 俺の友人女史は、小学生の頃友達3人と着陸したUFOを間近に見たそうです。
 これ本当。

●幽霊●
 信じる。
 と言いますか、信じざるを得ません。
 実体験しちゃいまして、選択肢はなくなりました。

●超能力●
 あるね。
 太古の人間は使えたけど、現代人が使い方を忘れてしまった。
 ある・・・といいな。
 多分、カメハメ波は出ない。
----------------------------------------

信じるもの、信じないものが小学生の意見のようだな(笑)
友人からは、理系の人の典型的な例と笑われます。
でもなぁ・・・どうでしょ?

旅。道は本土最南端佐多岬へ!/4月3日

2004-09-14 | TROUBLE TRAVEL
たった一晩の同居人だったが、本当に楽しい連中だった。
みんな本当にドロップアウト組?
底辺で笑いあう、この雰囲気は居心地がいい。
ライダーはみんなで佐多岬を目指す事となった。
ただ、きのう一緒に走ったVTの藤崎さんとはお別れだ。
目的地は決めていないが、北上してみるとの事。
たった1日の連れだったが、やはり別の道を行くのは寂しいものだ。
みんなでVTさんを送った後、DTさん、CBXさん、CBさんと4人で出発する事にする。
今日も天気は悪いようだ。
小雨の振る中、4台のツーリングが始まった。

海岸線を下ると、最南端佐多岬の前に、都井岬と言う東に張り出した半島に出る。
車もほとんど通らない道を、4台のバイクは丘を駆け上がっていく。
目に入る景色は、どこか南国を感じさせ、小雨は降っているものの、寒さもない。
左に海を見ながら走るが、時折右手の丘に馬が現れる。
牧場と言うような柵もない箇所に、突然現れる大きな黒い馬。
猿もバイクを逃げるように丘の向こうに駆け上がっていくのが見えた。

野生なのか?
もしかしたら馬も。
お前達は自由だなぁ・・・。
勝手な人間は、勝手に馬が楽だと決めつけ、大人ぶってみたりもする。
自由という言葉にあこがれているのだろう。
何にも縛られていないのに、ありもしない縄を脱ごうと苦しみぬく。
自由・・・本当のところは何も分かってはいないのだ。

芝の広がる丘の上に立つと、そこが都井岬だ。
切り立つ断崖の遥か遠く、ぼんやりと島が見える気がする。

昼食をとると、今回のたびの目的地でもあった、本土最南端佐多岬だ。
都井岬からの道は、細い山間の道を右に左に切替す厳しい道。
俺が先頭を走ることが多かったが、途中道を見失った。

自分がどこにいるのか分からない。
山に囲まれているので、方向感覚も麻痺。
しばらくトロトロ走っていると民家があり、おばあちゃんが畑仕事をしていた。
佐多岬への道を聞く。
本当に親切に教えてくれた。
なので、どうしても口に出せなかったのだ。
方言がきつくて、何を言ってるのか、1割も分からなかった。
期待を込めて他の3人の顔色を窺うも、全員ポカンとした顔。
ありがとうの気持ちだけこめて、勘に頼って道を進めることとした。

山間を突然抜けると、そこには古ぼけた灯台が見えた。
そこが本土最南端佐多岬。

着いた・・・。
とりあえずの俺の目標地点。
辿り着いたか。

時間は既に4時。
目的地に着いたという嬉しさも半減。全員その日の宿の事を考え真っ青になる。
この場所から戻るとなると、既に時間は押し気味だ。
来た道を考えると、夜間の運転は相当厳しいはず。
感慨にふける間もなく、写真だけ撮って踵を返す事とした。
DTさんは、佐多岬で野宿するとの事。

この場所で一人野宿か・・・。

どうするかと悩んだ結果、今夜もユースを目指す事とする。
この場所から、鹿児島の錦江湾を渡るフェリーがある根占まで結構な距離があるが、案内にある最終フェリーは6時20分。
かなりきわどいが、勝負をかけてみる。
この勝負にCBさんも乗ってきた。
二人で錦江湾向こうの指宿ユースを目指す。
慌てたくないというCBXさんは桜島ユースへ。

また会おう。
きっと守れない約束と分かっていながら、軽く握手して分かれた。
俺とCBさんは最短のルートを地図で検討。
山道を飛ばしに飛ばした。

時計を見ると6時を過ぎている。
港は見えるが、フェリー乗り場が分からない!
最後のプッシュと飛ばしていると、左折するとフェリーと言う看板を発見。
猛スピードで港に入った。
薄暗い港。
目標物がない大きな港。

どこだ。
フェリーはどこだ・・・。

あっ!

突然目の前に道の切れ目が見えた・・・。
その向こうにあるであろう海も間近に感じる。
ブレーキをフルで掛ける。
間に合うのか?
激しくかけたブレーキで暴れるバイクを抑え付ける。
後ろを走っていたCBさんは大丈夫か?
自分が絶体絶命の状況でも、不思議と人の事が心配できた。

止まった。

目の前3m先が海だ。
高さもある堤防だったので、落ちたら旅は終わっていただろう。
俺の直ぐ後ろでもホッとしているCBさんがいた。
助かった・・・・。
照明の暗さと、バイクのライトの暗さ。
そして目標物がない港で遠近感が狂ったのだろう。
もう一度止まれるかといったら自信がない。
止まったバイクを支えきれないほど、全身から力が抜けた・・・。


フェリーには何とか間に合った。
と言うか、乗るであろう俺達に気付いたフェリーが待っていてくれたようだ。
小さなフェリーだったが、中に入ると人で溢れかえっている。
旅人も多い。
ここで、同郷の茨城から来ている自転車のりに会う。
お互いに
“こんなところで茨城県人と会うとは・・・”
とフェリーの中で盛り上がった。

指宿ユースは大きな宿だった。
CBさんと隣のベットを割り当ててもらう。
既に暗くなった町なので、出かけるでもなく、ベットに横になりながら話をする。

知らない人とこんなに話が出来るんだな。
人と会うことが少ないソロライダーをやっているのに、こうして毎日誰かと走っている。
不思議な縁だ。

人と話すのが苦手な俺。
自分の中に入ってこられるのが嫌な俺。
一人が一番気楽でいいと思っている俺。

多分どの俺も本当の俺だ。
でも何か最近の俺は変だ。
人と話したくてしょうがない。
この部屋で寝ている全員と話がしたい欲求に駆られる。

俺はどうしちゃったんだろう。
目的地の佐多岬には到着してしまった。
旅を終わらせて、宮崎からフェリーで東京まで戻るのは簡単だ。
でも、この居心地のよさからは去りがたい。
旅をいつまで続けるのか。
それが頭を過ぎった。

つづく・・・・。

-----------------------------------
 天気:雨のち快晴
 時間:8:00~19:00
 距離:290km
-----------------------------------

旅。九州の寒さと共に南下する/4月2日

2004-09-12 | TROUBLE TRAVEL
朝は7時から食事だった。
大きな食堂で、一同に食事。
一人旅が多いらしく、会話もほとんど聞こえてこない。
大きな食堂で大勢の人達と静かに、そして黙々と食べる朝食。
監獄の朝食ってこんな感じかな・・・そんな気持ちがふと過ぎ去った。

一夜の宿を離れるべく、8時に外に出てみた。
初めての九州の朝は雨。そして、かなりの寒さだった。
雨具を着込み、白い滑りやすいコンクリートで出来た道をそろそろと下ると、そこは南へ下る国道だ。
温泉地別府だが、雨具を脱ぐのがわずらわしく感じ、結局温泉には入らないまま別府を後にした。

海を左手に見ながらバイクを走らせる。
黒い雲、常にパラパラと落ちてくる雨。
南国九州のイメージとはかけ離れた天気に、気持ちは沈む。
黒い海に打ち寄せる波。
体に当たる風は寒さを更に増している感じ。
昨日フェリーで同乗した方達から観光情報を貰っていたが、一路宮崎を目指すことにした。
南へ行けば暖かくなるかも・・・その一心で南下を早めたくなったのだ。

道は海沿い一本だ。
覆面パトカーの多さに驚く。
気持ちのいい道が続くが、スピードは抑え気味だ。

別府から出て直ぐ、交差点で並んだバイクとしばらく並走。
いつもの様に声を掛けると、向かう方面が同じ宮崎。
ホンダのVT250に乗る彼の排気音と、自分のバイクが奏でる排気音が心地よく感じる。
人通りが少ない国道は、またしても俺の物となった。

二人で昼食をとる事にした。
街道沿いの喫茶店。
注文をお願いすると、それぞれの旅情報の交換だ。
彼は藤崎さんと言った。
広島から来ていて、大学入試に失敗して家にいづらくて旅に出ていた。
境遇が似ていて、お互いに笑いあった。
今夜は野宿を予定していたが、この寒さに対応できるキャンプ道具ではないと判断。
再びユースに泊まる事にする。
その事をVTさんこと藤崎さんと話すと、彼もユースに泊まってみたいとの事。
わずか一泊分先輩の俺は、ユースって云々と、能書きまで言っていたりもする。

宮崎に入ると、少し暖かくなった。
雨具を脱ぐ為に休憩する。
ふと横を見ると電話ボックスがある。
家を出て何日目だろう・・・。
思い出しながら数えてみるとちょうど一週間。
一週間。
もっと長い時間旅をしている気がする。
まだ一週間なのか。
平日の今日なら、両親は家にいないだろう。

電話をしてみるか。

両親がいないと分かっていても、受話器を上げてお金を入れると喉が一気に渇いた。

短い呼び出し音の後に相手が受話器を上げた音がした。
応えた声は祖母のものだった。
“もしもし、俺だけど”
「どこにいるのっ!?」
場所と元気の旨を伝えると、祖母は電話口の向こうで泣いた。
帰って来いとは言われない。
祖母が言うのは、気をつけて旅をしろの一点。
泣きながら言う祖母の言葉を聞くと、こちらの胸も締め付けられた。
大丈夫だよ。大丈夫だよ。
それだけを繰り返し、短い電話は終わった。

暗い顔になっている自分を感じ、無理に明るい顔に戻す。
VTさんには見られたくないのだ。

夕方6時に目標の日南ユースに到着。
加入した方が良さそうとの判断もあり、ユース会員加入の手続きもする。
VTさんに、一泊だけの先輩の件がバレた。
二人で笑った。

日南ユースは暖かい雰囲気だった。
九州の最南端近くに位置するこのユースに泊まる人達は、旅人そろいだ。
バイク乗りをライダーと言うが、各旅人には愛称がある。
自転車乗りはチャリダー。
鉄道で旅するやつらはテッチャンと呼ばれた。

この夜泊まっていたのは10人前後。
部屋は4人部屋でこじんまりとしている。
おのずと全員あっと言う間に親しくなる。
ライダーは自分も含めて5人。
いずれも大学入試失敗組。
こうして見ると、このユースは哀愁を帯びて感じるから不思議。
みんなそれぞれのドロップアウト振りを笑いあった。
テッチャンは3人でこの日南ユースを目指して旅してきたとの事。
この夜12時を向かえると、国鉄からJRに会社名が変わる。
その瞬間を、本土最南端のこのユースで向かえる為に来たのだと言う。
変わってるなと笑ったら、あんな熱いエンジン抱えて走るライダーは信じられないと笑われた。
本当に楽しい夜となった。

旅人か・・・。
人生のドロップアウト組から、旅人に変わった。
この夜がそうなった。
心地よい一体感は、忘れられない感覚となるだろう。

つづく・・・。

-----------------------------------
 天気:雨のち曇り
 時間:8:00~18:00
 距離:303km
-----------------------------------

もり蕎麦と、ざる蕎麦と、カプセルの問題。

2004-09-11 | etc
ざる蕎麦って、もり蕎麦の上に刻み海苔が乗ってるだけですよね?
それなのに、値段が50円上がっちゃうのは何故なのだろうか。

那須まで温泉入りに行って、帰りに美味しい蕎麦を食べてきた。
去年偶然発見していたその店は、国土交通省が全国に広げいている“道の駅”なのだ。
行く時に食べて行き、帰りにも寄っちゃった(笑)

大体、ざる蕎麦の海苔は、食べる時に蕎麦に付いちゃって食べずらいのだ。
でも“セコイと思われるの嫌だな”と、ざるを頼むのが常だ。
偉い順に考えると↓

天ざる→ざる→→→もり

こんな雰囲気がある。
本当はもりに天ぷらをつける“天もり”が食べたいのだが、メニューにはないのが普通だ。

先週、深夜のラジオを聞いていたら、ウルフルズのトータス松本も同じ意見だと分かった。
「もりとざるでは50円も違うから、俺は迷わずもりやね。あんな海苔に50円出す気にはなれん。」
そして、
「しかし不思議なもんやね。ざる蕎麦の50円はケチりたくなるけど、コンビニのガンダムカプセル300円は、いくらでも出す気になるね。あれは男のロマンやね。」

何とか、ケチってるわけじゃないけど、俺はもり蕎麦が好きなんだと言う事を、お店の人に分かってもらう手はないだろうか。

「お金はあるけど、俺はもり蕎麦!」

って頼むか(笑)
ますますお金なさそうに感じるな・・・。

i-Podが届いた♪

2004-09-09 | etc
先日、貰ったTシャツをオークションに出したら、合計1万ぐらいになった。
嬉しいなと思っていたら、アップルから、クーポン券がついてるダイレクトeメールが届いた。
流れが来たって思って、昔から欲しかったi-Podを衝動買いしちゃいました♪

欲しいなと思ってから数年、まさか自分の手に入る日が来るとは(涙)

昨夜の出撃ですっかり忘れていたが、発注から1週間弱。
昨夜は徹夜で家に帰らなかったので気がつかなかったが、今日家に帰ったら宅配で届いてた。

嬉しいなぁ。
今までCDが聞けない車だったのが、一気に進化したようです(笑)

昨夜の徹夜作業を乗り越えたので、明日は会社を休んでしまう事にしました。
コメントへの返送が遅れると思いますが、なにとぞご容赦を!

しかし眠い・・・。

食う軍/対インド戦作戦終了!!! <インド 0-4 日本>

2004-09-08 | 食う軍
インド戦参加の隊員に告ぐ!
我ら食う軍の作戦により、日本代表がインドから4点を奪い取り撃破したっ!
ここに、対インド戦作戦終了を宣言する!
( ̄- ̄)ゞ

前半が終わった時には、1点で大丈夫かと言ういつもの不安が頭をもたげてきたが、後半小野のFKが直接決まってからは一方的となった。
これで得失点差でもオマーンを抜き、磐石の態勢を築きつつあるのは間違いないだろう。
次節、オマーンとの直接対決、引分け以上の成績で最終予選進出が決まる。
引分けなんて知らないね。各違いの戦闘力を見せてオマーンを撃破すべし!

ハーフタイムの停電には驚いた。
あやうくノーゲームに持ち込まれるところであったが、当軍の特殊部隊の行動により、何とか照明をつけることが出来たと報告しておこう。

各員、大変ご苦労であった!
香辛料に痛めつけられた胃を、明日はいたわるべし!!!


※私はこの後仕事に戻る。徹夜である。明日午前中に図面提出である。
 負けないのである。
 ( ̄- ̄)ゞ

------------------9/9 pm12:30追記--------------------------

昨夜のメニューをアップしておこう。

まずは幸運に恵まれ、一つだけ置いてあったカツカレーだ。
とても懐かしい、ラーメン屋で食べたカレーライスの味がした。
水を入れたコップに、スプーンが突っ込んで出てくるやつだ。
    ↓ 横に立つのが紅茶だ。よくみたらスリランカも混じってた。


そして、深夜の戦闘で非常に重宝した紅茶だっ。
睡魔を飛ばすため、とにかくずっと飲んでた。
5分は浸して、更にチャッチャと振って濃くしてある。
    ↓


コンビニとあなどるなかれ。
結構美味いのだ。

緊急連絡・レベルA/“食う軍”隊員は必読の事。

2004-09-08 | 食う軍
さて今夜はW杯アジア地区予選。
<インドvs日本>が行われる。
再度告知をしておく
----------------------------------------------
アジア地区1次予選
インド(FIFA Rank 142) vs 日本(FIFA Rank 18)
(試合会場:インド・コルカタ)
2004/09/08 KICKOFF/21:00(日本時間)
TV中継/TBS系列(解説 金田喜稔 実況 清水大輔)
----------------------------------------------
用意するもの:
インドカレー・ナン・ダージリン等インド産紅茶・タンドーリチキンなど。
お酒を飲む方は、マハラジャビール・キングフィッシャービール等を入手すること。
注意事項:
カレーはカレーでも、欧風カレーや、そば屋のカレーは禁止。
紅茶も、スリランカ産のものや、中国産、ケニヤ産があるので注意する事。


L L L L L L L L L L L L L L L L L
  緊急連絡:各隊員はここをクリック!
L L L L L L L L L L L L L L L L L

部隊エンブレムだ。
各員、驚かれた事だろう。
jump近畿東海方面局長のお手柄である。
感謝しながらどんどん使うことっ!
シールとかにもして、PCや色々な所に貼ることっ!

以上である!
( ̄- ̄)ゞ