どこか遠くでフッチボル

鹿島サポだが裏の顔は日本代表サポ組織「食う軍」の司令。徒然なるままボソボソと。

秋と言えば山登り?

2004-09-23 | etc
苦しい思いして何で山なんか登るんだ?
歳取ってから遭難して迷惑掛ける人の気が知れない。
そう思っていました。5年ほど前までは。

きっかけはキャンプで一週間近く滞在した高原で、目の前に見える山に突然登ってみたくなったから。
実際に登ったら、本当につらくて途中で止めようかと思ったんだけど、それ以上に頂上を踏んだ達成感が過去経験がない程感動的だったから。
実はその前はマラソンに凝っていたんですが、走りすぎて膝を壊してしまい、以後激しい運動が出来ずにいたんです。
登山は激しくないかって?
これが結構激しいのです(笑)
どんな平坦な山でも、ストック(スキーのストックの様な物)を両手に持って、慎重に上ります。
登りよりも下りが膝に厳しいですね。

富士山にも登りました。
あれは一昨年だったかな?
仲間5人で登ったんですが、自分が高地に向いていないとその時気が着きました。
そう、高山病が出ちゃったんですよね。
歩こうと思っても、一歩も足が出ない。
自分でも不思議だと思いましたね~。
山小屋で一泊して、いざ頂上へと思ったら高山病。
嫌な思い出だなぁ。

今年は登山と呼べるようなところには行ってないなぁ。
夏に一度滝見物に山の中に入っていきました。
凄い滝が連続する場所でしたが、道が整備されていないからか、人が少なくて堪能できましたね。
有名な青森の“奥入瀬渓谷”より数倍凄くて綺麗。
また秋に行くつもりなのだ。

こうして、中年の登山が始まった俺。
いつか遭難してニュースに出る人生なのかなぁ(笑)

旅。可愛い自転車乗り/4月5日

2004-09-23 | TROUBLE TRAVEL
明方は寒くて寝ていられなかった。
九州とは言え、ここえびの高原は立派な高地。
ちょっとなめていたか。

冷え切った体を温泉で暖めようとテントから這い出す。
外に干しておいたタオルは、ロープにかけた形のまま凍っていた。
テントも白く凍っていた。
一体何度まで下がったのだろう。
寒かったわけだ。

カップルが仲良く朝食の準備をしていたが、極力視界に入らないようにする。
昨夜の一件で、二人を見ていられないのだ。
あらゆる動作がエロチックに映ってしまう・・・。
一人にはつらい感情だ。

テントの氷が融け、乾くまで出発を遅くした。
濡れたままたたんでしまうと、次に広げた時の臭いで参ってしまう。
結局9時過ぎまで掛かってしまった。

今日は阿蘇山へ行ってみようと思う。
火口まで道があるらしいので、お気軽登山だ。
キャンプ場の出口で、自販機でコーヒーを買って地図を眺めていると、FX、GSX両氏が声を掛けてきた。
今日の予定、コースを話していたら、阿蘇へのコースで国道445は道が狭いし走りずらいから止めたほうがいいとアドバイスを貰う。
その場では感謝の言葉を述べて別れたが、どうみてもその道が近道だ。
軽い罪悪感があったが、最短コースの445へ向かってしまった。

人吉市を抜け、いざ国道445へ。
山間を走る狭い・・・そして暗く曲がりくねったルート。
対向車がいつ飛び出てくるか判らないので、一瞬も気を緩めることが出来ない。
“しまった”
と言う気持ちが直ぐに湧き上がったが、途中で引き返すのも面倒だ。
その後、延々と続く山道は、俺を消耗させていった。
バイクで小さなカーブを連続して走っていると、自分で運転しているのに車酔いのような状況に陥る。
なってしまった。
更につらい道は、終わりがないと感じる程に続いていた。

体が慣れてきた頃、道沿いに看板があった。
“五木”
あの、五木の子守唄の場所だった。
現在では地名が残るだけで、村はダム湖の下に沈んでいると言う。
景色がいい場所だったが、沈んだ村に気持ちを馳せると、悲しい気持ちになっていく。
自分の住む家が沈むと言うのはどう言う気持ちだろうか。
想像しようとするが、現実感がなく悲しみは想像しきれなかった。

熊本から東に伸びる大きな通りに出た時には、本当に心からホッとした。
国道445は約60km前後あったと思うが、途中すれ違う車もなかった。
あそこでトラブったらと思うとゾッとした。

神話に興味があったので、高千穂峡を目指して東に向かう。
道は山間を抜けているが、広い道で気持ちがいい。
しかし高千穂に着くと、気持ちは急速にしぼんだ。
観光客でごったがえす高千穂峡は、神話を感じるには程遠い。
しばらく人が少ない場所ばかりを走っていたので、突然の観光地の喧騒に負けてしまったのだ。
結局、バイクを降りることもせず、そのまま阿蘇へと向かった。
楽しみにしていたのに・・・なぜか怒りは観光客へ。
自分勝手な怒りだと、自分でも悲しくなった。

今夜の宿泊は阿蘇山のふもと、高森町にある村田屋旅館ユースに泊まる。
旅館をユースに改装した変り種だ。
夕方4時に宿に入ったが、お客さんは他にいなかった。
夕食までやる事もなく、ロビーで新聞を読んでいると、自転車で一人旅中の女の子がやってきた。
大きな荷物を装備した自転車、真っ黒に日焼けした手足。
そして・・・ちょっと好みの可愛い顔。
泊まる手続きをしている彼女と、一言二言話す。
気持ちはワクワクしてきていた。
後で観光情報の交換をする約束を取り付ける事に成功した。

ユースの食事は集まって食べる事が多い。
今夜はもしかして二人で食事か!?
俺の頭は爆発しそうに興奮状態。
これは恋に発展するかも・・・すっかり暴走していた。

夕食の時間3分前に席に着く。
時間をちょっとすぎた辺りに彼女“達”は来た。
例の女の子に加え、やはり自転車一人旅中の女の子。
そのがっしりした体は、“男前”だった。

瞬時に静まる暴走した頭。
3人で夕食を食べたが、意気消沈の俺には味など分かるはずもない。
二人じゃなかった・・・それだけでしぼんだ俺の勇気。
観光情報を二人からもらう。
どうでもよかった。

作りは旅館のままのこのユース。
一人で寝るには大きな部屋だ。
お化け出そうだな・・・。
その夜は、電気点けたまま寝た。

つづく・・・・。

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 天気:晴れ
 時間:9:00~16:00
 距離:230km
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