たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」

2008-10-26 19:33:08 | 映画感想
(2008年10月26日 ミッドランドスクエアシネマ 2008年・米 ヴィスタ SRD 93分)

『コーラスライン』の2006年の再演に向けて行われた8ヵ月間にわたる長く過酷なオーディションの模様を軸に描いたメイキング・ドキュメンタリー。応募者数3000人の中からわずか19名へと絞り込まれていく選考過程に密着し、一流ダンサーたちが自らの夢に向かって熱き闘いを繰り広げる中で生まれたドラマティックな人間模様を見つめていく。


そもそも「コーラスライン」がミュージカルのオーディション風景の舞台化で、その再演のオーディション風景を映画化するのだから面白くない訳が無い!

…と思うのだが、予想以上に良く出来ているばかりか、原案・初演演出のマイケル・ベネット(故人)のインタビューまで聞けるとは思わず、かなりいいものを観られてトクした気分でした。

・マイケルが語る、初演へと至るプロセス
・オーディションで演じられる「コーラスライン」のセリフ
・再演のオーディション風景

この3つが多重構造でもって、ダンサーたちが今も昔も同じように過ごしたであろう苦悩と希望の日々を力強く描いている。(まさに三位一体といった編集も絶妙)そして、ラストの”One”でその思いが爆発する!

ぶっちゃけ、「コーラスライン」を観たことの無い人にはオススメできないが、観た人は「ああ舞台そのものだ!」と感動するだろうし、絶対にブロードウェイ版を観たくなる。(しかし今年の8月で閉幕している)劇団四季も物凄い過酷なオーディションを行ってるのだろうが、これを観ると、本場のオーディションはそれ以上に過酷だし、ダンサーたちの情熱もハンパじゃないし、それぞれが役柄にシンクロしているように見えるし、これはブロードウェイ版以外ありえないんじゃないかと思えてくる。

特に、オーディションの時点で演出家たちを号泣させてしまった、ポール(女の子になりたかった青年)役の熱演には観ているこちらも引き込まれて、彼の演じてるポールを観たい!と熱望。日本人の女の子がし烈なライバル争いを経て役を勝ち取る過程にも胸が熱くなった。


というか、邦題がひどい。
最近アホに語りかけるような説明的な題名が多い。
(とは言え、このタイトルでなかったら気付かなかったかも)
でも、”EVERY LITTLE STEP/コーラスラインにかける夢”でええやん。


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2 コメント

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ぶっちゃけ舞台を見てないので (のら)
2008-10-28 18:32:08
大丈夫かな~って思って行ってきましたが
なかなか面白かったです~~。

ポール役の彼の熱演には涙。審査員が
泣いちゃうことってあるんですね・・
ほんとにハリウッド版が見たくなりました。

コニー役はユカさんに決まりましたが
初演のコニー役の人はもう1人のほうが
気に入っていたように見えましたけども。
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いいですよね! (たまやん)
2008-10-28 22:26:20
なかなか見られない舞台裏だし、編集も上手かった
ので、最後まで面白く見られましたね!

審査員全員が号泣するのは多分マレな事だと思う。
と言っても他のを見たことがないので
何とも言えませんが…しかしあれは凄かった。

コニー役選出は、「君に似ているよ~」って
周りに持ち上げられた感じもしましたねえ。
「どっちが選ばれても嬉しい」ってのはいいなと思った。
(それが本心かどうかはともかく)

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