たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「チョコレートドーナツ」

2014-05-26 22:10:07 | 映画感想
(2014年5月25日 センチュリーシネマ1 2012年・米 シネスコ 97分)

1979年、アメリカ。ゲイのルディはシンガーを夢見ながらも、口パクで踊るショーダンサーとして働く日々。そんな彼にある日、ゲイであることを隠して生きる検事局の男性ポールが一目惚れ、2人はたちまち恋に落ちる。一方で、ルディはアパートの隣に暮らすダウン症の少年、マルコのことを気に掛ける。母親は薬物依存症で、マルコの世話もまともにしていなかった。そしてついに、母親は薬物所持で逮捕され、マルコは施設行きに。見かねたルディとポールはマルコを引き取り、面倒を見るのだったが…。




ダウン症の男の子を引き取ろうと、これから待ち受ける困難に覚悟を決める同性愛カップルの、マイノリティゆえの共鳴と哀しみ。
今になってようやくゲイに対して寛容になったと思うが、70年代のアメリカではそうはいかない。
そんな中、同性愛がバレたため仕事を失ったという話はまあよくあるが、そこからエンジンがかかるというのが面白い。

理不尽極まりない法制度と、それに従う冷酷な人間たち、それと戦う二人の優しさ温かさ。
最後は驚かされるが、全てをもっていくのがアラン・カミングの歌と表情なんですよね。
ちょっと雄弁すぎるきらいもありますが、とにかくアランが素晴らしいので。


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