たまやんの「大きい画像の貼れるブログに引っ越したい」

お久しぶりです。ネタバレあります。

「アデル、ブルーは熱い色」

2014-04-13 15:22:57 | 映画感想
(2014年4月11日 伏見ミリオン座3 2013年・仏 ヴィスタ SRD 179分 R18+)

高校生のアデルには上級生の恋人トマがいたが、満たされぬものを感じていた。そんな時、髪をブルーに染めた女性とすれ違い、心奪われる。すぐにトマに別れを告げたアデル。ある夜、偶然入ったバーであの青い髪の女性と再会する。彼女の名はエマ。年上の美大生だった。知的で洗練されたエマに急速に惹かれていくアデル。ほどなく、互いに心だけでなく肉体も激しく求め合うようになる2人だったが…。




カンヌ映画祭でパルム・ドールを獲った女性同士の愛の物語。
7分間に渡る熱いラブシーンなど、センセーショナルなテーマで宣伝されていますが、これは普遍的な恋愛映画だと思う。
それなのに何故ここまで引き付けられ、何故ここまで胸を熱くさせ、何故ここまで長いのか。
179分という長さが、出会ってから愛し合いケンカして別れるまでの物語を紡ぐのに必要な時間だったのだろう。

人が人を愛するとは何かを哲学的アプローチで描いたこの作品、セリフの全て、授業で読む「マリアンヌの生涯」にこの作品のテーマが詰まっていて、どんなセリフでも、いくら退屈な授業でも聴き漏らしてはならない。聴いた事が次には事象として現れるという構成の見事さがこの作品にあります。

先述のラブシーンもそうですが、これは哲学的にも肉体的にも恋愛を経験させる作品でありますね。
青く短い髪、謎めいた風貌で引き付けられる女性が髪を染め、地に足のついた女性へと変化する瞬間が堪らない。

この映画もおっさんばっかしだったなあ…。


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