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お久しぶりです。ネタバレあります。

「タクシードライバー祗園太郎 THE MOVIE すべての葛野郎に捧ぐ」

2017-01-23 19:04:31 | 映画感想
(2017年1月22日 シアターカフェ 2014年 シネスコ 56分)

2011年~2014年、NHKの青山ワンセグ開発から生まれた祗園太郎。
監督・脚本はヨーロッパ企画の永野宗典さん。
10年ぐらいヨーロッパ企画のファンをやってますが、これは見逃してばっかりだった…。

永野さんは「ヨーロッパ企画の26世紀FOX1・2」でも映像作品を作っていて、特に2の「君は映画」は秀逸。
2画面同時進行のワンシーン長回し、しかも上野樹里さんを起用というという面倒くさい事をやってます。

この祗園太郎も、見た目単純だけどかなり面倒くさい。
紙人形を実景と組み合わせる。インスタとかでやって終わりな事を、ドラマや映画として成立させるのは凄い。
まあとにかくこれは見て頂くしかないでしょう。
紙人形が紙の車を運転して京都の町を走りまわる映像が成立する自体が立派だもの。
テレビ版の5分じゃなく、劇映画で56分を最後まで飽きさせずに見せるのは凄い才能!

何故飽きないのか、まず表情豊かなキャラクター、んで京都の風景で画がもつ。
序盤は一見さんお断りの京都案内といった展開。
そこでマドンナ登場といった寅さん的な王道の展開が絡み、入れ子構造もあってそして…と奇想天外な方向へ。

SF的な展開になるのはヨーロッパ企画の俳優さんならではですねー。

海外の映画賞もいくつか貰っていて、「あれはどうやって撮ったのか」と聞かれる事が多いとか。(監督・談)


それにしても…こんなに面白いなら地上波のやつを見ておくべきだった!
いまやってる「ヨーロッパ企画のミクロコスモス」でも見ておくか。
https://www.nhk.or.jp/warado/entry/05.html


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