「こころに剣士を」

（2017年1月14日 名演小劇場１ 2015年・フィンランド＝エストニア＝独 シネスコ 99分）

ソ連占領下で人々が鬱屈した生活を強いられた1950年代初頭のエストニアを舞台に、勇気を持って逆境に立ち向かおうとするフェンシングの元スター選手と子どもたちの絆を描く。

同様にドイツ軍が嫌われている「ヒトラーの忘れもの」を先に観たので、今回は救いがあってよかった。
実話を基にとはいえ、結構な予定調和の場面はある。いくつもある。
スポ根ものに不可欠な努力を見せる場面も、あまり、ない。
でも、それがどうしたそれでいいじゃんと思えてくる。
フェンシングの教師も、子供の為に自分がどうなってもいい、それがどうしたそれでいいじゃんと開き直ってるしな。

先生を慕う子供たちが皆魅力的。
特に、最初から最後までマルタちゃんの目力が印象に残る。