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お久しぶりです。ネタバレあります。

「木更津キャッツアイ ワールドシリーズ」 ようするに、ばいばい。

2006-11-04 09:37:55 | 映画感想
(2006年11月2日 MOVIX三好 2006年・日 ヴィスタ SRD 132分)

ぶっさんの死から3年、それぞれの人生を歩み始めたキャッツのメンバーが、謎の声に導かれ、ぶっさんにちゃんとお別れをするため再結集する。今まで全く語られなかった場面や、知られざるエピソードが全て明らかになる完結編。

前作の「日本シリーズ」がTVシリーズファンへ向けたお祭りとすれば、今回はご褒美であり落とし前といった感じの作品。これでやっとスタッフもキャストもファンも、キャッツに「ばいばい」を言えるだろうと思う。

きっとドラマを見てなくても楽しめるのだろうけど、見てない人はドラマを見たくなるだろうし、見た人はもう一度見返したくなる。(ろくにドラマも見てない奴らに、つまらなかったとは言われたくないぜ)エンドクレジットに"A Day in Our Life"をバックに名場面を流したのは、このシリーズへの「ばいばい」の気持ちなのでしょう。

に、してもあのケビン・コスナーの映画をそのままやるとは思わなかった。もちろん、そっくりそのままではなくて、ちゃんとひねりを効かせてあるのがクドカンらしいところ。あの作品は観た後でも発端となる、ささやくような英語のセリフがしばらく頭に残っていたのだけど、クドカンも同じだったんだな、きっと。やっぱこのシリーズ、30代にはたまらないものがあるな。

30代にたまらないのはもうひとつ、25歳を超えた男の子たちが、楽しかったあの頃を思えば思うほど感じる切なさ。いつまでもガキではいられないし、いつかはそうでいられなくなってくる日が来る。彼らにはそれがぶっさんの死だったんだろうな。

本来なら、死は重く、悲しいものとして受け止めるべきなのだろうけど、まず、ぶっさんの死ありきのこのシリーズは違っていた。ばいばいを言う事でステップし、成長できるのだろう。本当は言いたくないのだろうけど。

父親だけにはぶっさんの姿が見えなかった訳をワンシーンで笑いから涙に変えるあたりはさすが。シリーズでは父と子の関係について、お互いの呼び方にまでこだわっただけに、あのシーンは一番重要なものになりましたねえ。

キャスト全員が完全に大人の顔、芝居になっていたのは嬉しくもありちょっとショックを受けた。でもそれがこの作品をリアルにしていたのは間違いない。

新キャストでは橋本じゅんとMCUが良かった。MCUはいきなり馴染んでいたし、じゅんさんは、たった数分でその場をさらっていくので要するに凄いわな。最初は要するに本当に外国人の俳優さんが演じてるかと思ったし。古チンも面白いし、要するに劇団☆新感線おそるべし!!


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2 コメント

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なるほど~ (のら)
2006-11-04 21:24:40
「嵐」の歌が最後に流れたのは意味が
あったんですね。失礼しました。

いつまでも子供ではいられない。
切ないラストでしたが、とっても良かったです。
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それほどでも (たまやん)
2006-11-05 01:00:03
何のことかと思ったら、のらさんもエンドクレジットの曲について
書かれていたんですね。失礼しました。
でも、「シーサイド・ばいばい」の使い方はちょっともったいなかった
と思います。エンドに2曲連続でもよかったかな。

切ない気持ちにさせられるのは、かつて子供だった大人の特権
でありますね。クドカンはこれからも同世代のツボを突くホンを書いて欲しいな。
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