加藤敏春ブログ:21世紀の経済評論を語る!

2000年度東洋経済・高橋亀吉最優秀賞等を受賞。地域通貨「エコマネー」提唱者。

「愛・地球博」:「国際赤十字・赤新月パビリオン」訪問記

2005-08-21 00:09:43 | Weblog
 先日4回目に「愛・地球博」会場を訪れた際、「国連パビリオン」の後に「国際赤十字・赤新月パビリオン」を訪問しました。70分待ちでしたが訪れて心から良かったと思いました。
 パビリオンのメインショーであるマインドシアターは、「国際赤十字」(Red Cross)が世界各地で慈善活動を行っている、貧困、飢餓、エイズ、地雷などの問題を20分ほどで流している映像です。リゾートビーチを押し流す津波や地震で倒壊した瓦礫に埋まった悲惨者の姿、紛争で銃撃される人や銃を手にする少年兵。そうした「脅威」に多くの人が「平和」や「生きること」、「幸せ」について考えさせられました。
 最後に「対人地雷」で片足を失って杖を突きながら歩いていく母親のスカートのすそをつかみ、カメラのほうを向きながら歩いていく3歳くらいの男の子の表情が忘れられませんでした。この母子の映像を見るのは2回目です。前は確か、NHKの「対人地雷」撲滅のために日本のハイテク企業の協力を得ながら戦っている日本のNGOの活動の特集番組で見た記憶があります。
 この子供の表情を見たとき、「あの子は今どうしているのだろうか」、「母子ともども生活できているのだろうか」という気遣い(Sorge)がこみ上げてきて、恥ずかしい話ですが、涙がほほを流れました。
 マインドシアターに入る前、以下のような貼り紙がしてあります。

 「人間は
 右の手で戦争をして人を殺し、
 左の手で赤十字を作って人を助ける
 あなたは、その両手で何をしますか」
(On the one hand,human beings have brought on war and have taken the lives of many people,
On the other hand,they have created the Red Cross and have saved a lot of lives,
If the human beings are so,how would you like to use your both hands?)

 映像を見た後、書き留めていたこの一文を改めて読み返しました。本当に考えさせられる一文でした。

 マインドシアターを出たときにメッセージ・ボードがあります。感動、共鳴した人々が自発的に紙でメッセージを貼っていきます。私の隣では、赤ちゃんとともに来館した夫婦がその赤ちゃんの写真を貼って、「この子の笑顔がいつまでも続く世界でありますように」と書いていました。私はメッセージは、情緒的ですが「One World One Love,Foreever!」でした。
 なお、7月10日には来館者が25万人を突破し、どんどん増え続けているそうです。