加藤敏春ブログ:21世紀の経済評論を語る!

2000年度東洋経済・高橋亀吉最優秀賞等を受賞。地域通貨「エコマネー」提唱者。

「愛・地球博」:「中部千年共生村」訪問記

2005-08-18 00:44:11 | Weblog
 「愛・地球博」のパビリオンでは比較的地味であまり注目されていないのですが、私の好きなパビリオンに「中部千年共生村」があります。私は今までこのパビリオンを3回訪れています。
 このパビリオンは「生物の力を活かした、中部の知恵と技が一堂に」がテーマで、次のような中部9県が各コーナーごとに出展しています。
ー滋賀県
 水と人の物語
ー三重県
 里海と里山の循環
ー愛知県
 木のプラスチック
ー静岡県
 人の健康
ー岐阜県
 人・自然環境とロボット
ー長野県
 土壌、15センチの奇跡
ー福井県
 人を豊かにする繊維
ー石川県
 生物工芸品「漆JAPAN」
ー富山県
 グリーンバイオ「水と緑のいのち」

 このパビリオンのプロデューサである赤池学さんは、以下のように述べています。
 「石油がなくなるまで、あと60年、天然ガスは120年、石炭は400年・・・・
地下資源がなくなる千年先の未来で、
私たちの子供たちはいかにして暮らしているのでしょうか?
使い続ければ、いつかはなくなってしまう地下資源。
しかし、この地球には、千年先にも存在する資源があります。
それは生物という資源を生み出し続ける資源です。
植物、動物、昆虫、微生物、そして空らを支える自然の恵みを、
私たちは千年先の子供たちに引き継いでいく責任が
あるのではないでしょうか?」

 ただ、このパビリオンを3回訪れていつも感じるのは、問題意識と展示はあっても、ではこの先どうするのかという回答がないことです。これもポストEXPOへの課題ということいなるのでしょうか。