国内で流通している硬貨が初めて前年比で減少しました。日銀のマネタリーベース(市中の現金量)統計によると、今年3月の硬貨の平均残高は4兆4521億円で、前年同月を0.04%下回りました。
前年実績割れは日銀が公表を始めた71年以来初めて。この間、デフレ期に株や債券などよりも現金で金融資産を保有しようとする「流動性選好」が高まったときにも減少しなかったにもかかわらず、デフレ脱却後に硬貨流通量の減少が起こったことの背景には、間違いなくエディ、スイカなどの電子マネーの普及があります。今後とも、この傾向は強まるでしょう。
前年実績割れは日銀が公表を始めた71年以来初めて。この間、デフレ期に株や債券などよりも現金で金融資産を保有しようとする「流動性選好」が高まったときにも減少しなかったにもかかわらず、デフレ脱却後に硬貨流通量の減少が起こったことの背景には、間違いなくエディ、スイカなどの電子マネーの普及があります。今後とも、この傾向は強まるでしょう。