今日はマイケル・リントンと「地域通貨サミット」の(その2)について書く予定でしたが、31日付の日本経済新聞朝刊17面に囲み記事「村上ファンドと総会屋との差」が出ましたので急遽予定を変更して、それと大いに関係のある「村上ファンドは総会屋か?」という点について、私の考えを述べたいと思います。
村上ファンドがホリエモンによる日本テレビ買収事件のときや、今話題となっている大阪証券取引所の株式取得を巡って話題になっていることはご存知の通りですが、98年、私が金融庁を設立する作業に携わって経済産業省に戻ったとき、彼とは課長と企画官という立場で一緒に仕事をする機会を得ました。私の歓迎会のときでしたが、企画官の彼から人生の究極の目的は自分は「マネー」であると考えているけれども、課長である私はどう思うか?という質問を受けた記憶があります。私は、「エコマネー」を提唱した直後だったこともあり、躊躇なく「優しさだと思う」と答えました。「それは、地球に対する優しさであり、人に対する優しさだ」とも補足しました。
彼は小学6年生のときから親に100万円を与えられ、それを如何に利殖するかを実践することを教えられたといっていましたが、最近の村上ファンドの行動を見ると、まさに彼に人生観が表れているような気がしています。
ベンチャービジネスにしても、私がシリコンバレーに滞在した92年から95年にかけて付き合った起業家は、ある種の”夢”を追いかけていました。私はそれ以来「シリコンバレー・モデル」を提唱し、ベンチャービジネス振興にもいろいろ発言してきましたが、起業家にとっても究極の人生の目標は「優しさ」ではないかと考えています。
「マネー」と「優しさ」、皆さんはどちらが究極の人生観だと思われますか。
村上ファンドがホリエモンによる日本テレビ買収事件のときや、今話題となっている大阪証券取引所の株式取得を巡って話題になっていることはご存知の通りですが、98年、私が金融庁を設立する作業に携わって経済産業省に戻ったとき、彼とは課長と企画官という立場で一緒に仕事をする機会を得ました。私の歓迎会のときでしたが、企画官の彼から人生の究極の目的は自分は「マネー」であると考えているけれども、課長である私はどう思うか?という質問を受けた記憶があります。私は、「エコマネー」を提唱した直後だったこともあり、躊躇なく「優しさだと思う」と答えました。「それは、地球に対する優しさであり、人に対する優しさだ」とも補足しました。
彼は小学6年生のときから親に100万円を与えられ、それを如何に利殖するかを実践することを教えられたといっていましたが、最近の村上ファンドの行動を見ると、まさに彼に人生観が表れているような気がしています。
ベンチャービジネスにしても、私がシリコンバレーに滞在した92年から95年にかけて付き合った起業家は、ある種の”夢”を追いかけていました。私はそれ以来「シリコンバレー・モデル」を提唱し、ベンチャービジネス振興にもいろいろ発言してきましたが、起業家にとっても究極の人生の目標は「優しさ」ではないかと考えています。
「マネー」と「優しさ」、皆さんはどちらが究極の人生観だと思われますか。