加藤敏春ブログ:21世紀の経済評論を語る!

2000年度東洋経済・高橋亀吉最優秀賞等を受賞。地域通貨「エコマネー」提唱者。

人知を超えた「いのち」の不思議:サンムシング・グレイト

2006-04-24 00:27:40 | Weblog
 21世紀のはじめ、ヒトの全遺伝子情報が解読され、今や私たちは、ヒトのゲノム(全遺伝子情報)はA・T・G・Cの4つの塩基で構成され、この塩基のペアが約30億個連なっていることを知っています。
 もしこの塩基の配列が、従来の進化論が説くように、自然淘汰の結果偶然に起こったとしたら、私たち一人一人は、4の30億乗分の1という”奇跡的”な確率で生まれてきたことになります。
 「そのようなことは科学の常識では考えられない」と世界的な遺伝子学の権威である村上和男さん(筑波大学名誉教授)は指摘します。「細胞1個、偶然にできる確率は、1億円の宝くじを100万回連続して当選したのと同じようなものある」と。
 村上さんは、「最初に生物を創ろうとする大自然の意思のようなものがあり、それに沿ってデザインがなされ、さらに一刻の休みもなく働き続けている」としか考えられないとして、それを人知を超えた「サンムシング・グレイト」と呼んでいます。
 「サンムシング・グレイト」は進化論を否定するものではなく、それを超えたものというべきでしょう。今世界中のお金を全部集めても、世界中の科学者を総動員しても、生きた細胞1つ生み出せません。最近の分子生物学の長足の進歩が、科学を超えたものの存在を浮かび上がらせているようです。

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