けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

日経新聞「放り出し待つ 気づくまで」(宮大工・小川三夫)

2015-03-10 18:00:00 | 新聞記事・コラム
2月最終日の日経夕刊(こころ欄)に、
宮大工の小川三夫さんのインタビュー記事が
掲載されていた。



小川さんは、
寺社建築専門の建設会社「鵤工舎」の創設者。
現在67歳であるが、
高校の修学旅行で法隆寺の五重塔に感動し、
宮大工を志したそうだ。



小川さんは、古来の徒弟制度を踏襲し、
住み込み式で弟子を育ててきた。
その小川さんの言葉には重味がある。

『弟子には簡単に教えたらだめなんです。』

『教えずに放り出し、本人が這い上がっていくようにしなくてはだめだ』



『木も人も、ふぞろいでないと強くならない』

昔は道具が少なく、
木は生まれたままにしか割れなかったから、
柱や梁に使われている木はどれといって
同じものはないそうだ。
同じものより不揃いの方がよく、これを
「木が総持ちで塔を支えている」というらしく、
一本一本が強みを生かして支えあうから強いそうだ。



『上がいたら組織がよどむ』

小川さんのところでは、基礎が身につき、
これからという弟子を独立させるそうだ。
それはもったいないことではあるが、
上がいたら組織がよどみ、
下が育たないからだそうだ。



『全責任を負うこと』

棟梁に一番大事なのは「全責任を負うこと」で、
「それができなければものをつくるべきではない」
ということらしい。

どれもとても参考になる言葉である。

小川さんの話は、
糸井重里さんの「ほぼ日刊イトイ新聞」でも
取り上げられていた。
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