けいた と おちぇの親方日記

わんこと暮らす、のんびり日記

小説「青が散る(上・下)」(宮本輝著)

2015-03-13 18:00:00 | 書籍(小説)
宮本輝さんの「青が散る(上・下)」を読んだ。
連ドラでは観たが、原作を読むのは初めて。



新設大学のテニス部員椎名燎平と
彼をめぐる男友達、女友達。
彼らをとおして若さのもつ
苦渋と輝きを描いた瑞々しい青春小説。

辰巳圭之助 教授がいう、
「自由と潔癖こそ、青春の特権ではないか」。

少し青臭く、昭和の香りがする小説であるが、
まさに自分が生きてきた時代であり、
懐かしく読めた。

本作品は30年以上前の
1983年10月(TBS)にドラマ化されている。

主人公の椎名燎平役に石黒賢さん。
燎平が好きになる相手・佐野夏子役には
二谷友里恵さん。



燎平の友人の金子慎一役には佐藤浩市さん。



そして、貝谷朝海役には遠藤憲一さん。



遠藤さん、若いです。
他にも、安斉克巳役に清水善三さん、
星野祐子役に川上麻衣子さん。

松田聖子さんが歌う主題歌「蒼いフォトグラフ」は、
作詞が松本隆さん、作曲が呉田軽穂さん、
そして、編曲松任谷正隆さん。

また、原作にもある「人間の駱駝」を歌うのは、
大塚ガリバーさん、そして作詞が秋元康さん、作曲が長渕剛さん。

まさに、昭和のメンバーである。

(挿入歌)
大都会という名の砂漠に 人間(ひと)の駱駝が生きている
汗も脂も乾ききって 背中の瘤は夢ばかり
アスファルトに足を痛めた 人間の駱駝が残されて
親や友や兄弟達が振り向きながら遠ざかる
無口な駱駝の群れだけが蹄を引きずって西に消えた
生きていたい 生きていたいだけの人間の駱駝

(原作)
摩天楼の陽炎にひたって 人間の駱駝が生きていく
汗も脂も使うべき時を失い 瘤は栖を離れて心にもぐり込んだ
原色の雑踏にまみれて 駱駝はあてどなく地下に還る 
生きていたいだけの人間の駱駝

大都会の静寂に呑まれて 人間の駱駝が生きていく
群れをなしているのにひとりぼっちで
言葉は心を離れて友を傷つける
原色の遺跡を背にして 駱駝はあてどなく街をめぐる
生きていたいだけの人間の駱駝

盛り場の孤独にたたずみ 人間の駱駝が生きていく
夢も恋も嫉妬と化すから 心の瘤に隠して歩いていく
原色の命を曳きずり 駱駝はあてどなく地下へ還る
生きていたいだけの人間の駱駝

おちぇはラクダを見てみたい?



そうでもないか。



美味しくなさそうだもんね。
コメント
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