今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

お直しサーモンピンク

2012年09月24日 18時17分49秒 | きもの

今日だけ30度だって。
外は雨がぱらついて来たな。

そうそう、今朝は昨晩の大相撲秋場所、千秋楽の
あの大一番の話で盛り上がる比佐子さんとワタシであった。

白鵬と日馬富士の勝負はまったくもう!
ただもうすばらしかった。

「ああいう一番を見たら、下の子たちは
 本当に強くなりたいと思うわね」

深くうなづくワタシ。
人の心を動かす原動力ってやっぱり
ひたむきな姿しかないんじゃないかと思う。


さて。
今日は今月号の「KOSMOS」の
「比佐子流 粋モダン・スタイル」で
ご紹介した希(のぞみ)嬢を。





「日本人なので、きものが着られるようになりたい」

とドキっとするような動機で
着つけレッスンにいらしたのぞみ嬢。





真面目に着つけのおさらいレッスンにも
通うのぞみ嬢。


で、初夏あたりだろうか、
持っていらしたのはサーモンピンクの絽の訪問着。





「祖母のものなんですが、私には小さいんです。
 でも着たいんです。直したら着られるでしょうか」


お任せあれ。

でも、まずは見せて頂戴

寸法が出るかどうかで、もしかしたら
きものじゃなくて、帯に変更になるかもしれないから。

確認したら、寸法は出せそう。

よし。

次は高橋さんのところできれいに洗い張りをしてもらう。
長期にわたり、箪笥の奥に締まってあったきものや帯は
見た目がきれいでも、カビやシミに侵されているものも多い。
そこもくまなく高橋さんはチェックしてくれる。

日本の湿気をナメちゃいけないのだ。
誰もナメてないか。

生地のお洗濯が終わったら、お仕立てへ。

裄と幅を出し、丈は足りない分を、帯で隠れる胴の辺りに
別布で「接ぎ」を入れて、完成。
この訪問着は希ちゃんの寸法になりました。




このきものに合う帯がないということで、
帯は比佐子さんデザインで麻の夏帯を新調。



お太鼓には、比佐子さんの空飛ぶアイデアで、
7月に参加した徳島旅行にちなみ、
当初のデザインになんとさり気な~く鳴門の渦をプラス。

これを見た瞬間、

「うわあ!」

徳島の旅は思い出深く、とても満喫していたので
のぞみちゃん、大感激だったなあ。

渦はもちろん左巻きです。




帯揚げはきもののテイストに合わせて
藤紫に黄色の飛びシボ、帯〆はぐっと締めて濃紺。

それにしても、
前出の全体写真を見ていただくと分かるけれど、
帯揚げも帯〆もほっそい面積なのに、ほんとよく目立つ。
この働き者!









サーモンピンクの絽の訪問着は昭和20~30代のもので、
おばあさまが20代後半にお召しになっていたそう。
きれい色がふんだんに使われているあたり、
やはり昔のきものは楽しいですね。




撮影しているというコトにいきなり照れてしまい(いきなり来た)、
木のまわりをものすごい速度でパタパタと歩きだす希嬢。

どうしようかと思うほど、かわいかった・・・。




なぜか自然とナンバ歩き。




胸元がふーーっくら。とってもきれい。
ちなみに補正は一切しておりませんよ。





姐さんとー。


そんなわけで。
お家にあるきものや帯は甦りますし、
コーディネイトでどんな風にも着こなせるのです。
この2012年の街中で。

秋櫻舎は誠心誠意、お手伝いいたしますので
どうぞお持ち下さいな。



ではまた明日

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