今日の秋櫻写

こちら新宿都庁前 秋櫻舎

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2012年03月01日 22時11分14秒 | きもの
今日は「KOSMOS」2月号の
「比佐子流~粋モダン・スタイル」で
紹介させていただいた昼間さんのカラー写真を。


お友だちの結婚披露宴に出席するために
訪問着と帯を新調してくださった昼間さん。

リクエストは
「春らしい、華やかな雰囲気のものを」

そこで比佐子さん。
京都の「やびや」さんの爽やかな緑の地色に
白い胡蝶蘭の訪問着と、
ねん金の紫×白横段の袋帯をセレクト。

もともと華やかな昼間さんだけど、
このきものをお召しになると、
地色が映えて大輪の花が咲いたようだった!

地色がきものの大半を占める。
つまり全身を包む色なので、これが自分に
似合うということが、きもの選びにおいては
一等大事なことなのだ。

似合うというのは、映えるということ。
映えるとは、肌の色がワントーン上がる感じになるということ、
あらゆる顔筋がきゅっと上向きにリアクションするということ。


そしてヘア・メークは
川邊サチコさん&ちがやさん。
ちなみに、サチコ先生はデビット・ボゥイの
あのムーン・メークをなさったお人である。


仕上がりまでのプロセスはこんな感じ。

朝、サチコ先生の素敵なサロンにみんなで集合。
まずはヘア・メークから。



ふたりの共同作業。
ヘアメークの間、我々着つけ組はきものや帯の準備をする。
アイロンをかけたり、下着や小物を確認したり。




サチコ先生とちがやさんは、
きものの色、柄、全体のコーディネートをみて、
そして昼間さんご自身からの要望をきいて、
ヘアとメークのイメージを固めていく。

当初は、きもののグリーンにインスパイアされて、
若々しくアップにしようと考えていたサチコ先生だったが、
「品のいい大人の色っぽさがある感じ」にしてほしいということで、
髪の重心は下のほうにもってくることに。

どんなにすばらしいメークや髪型があっても、
本人の魅力を引き出すものでなければ、本人は光らない。




昼間さんの中からどんどん輝きが出てくる。
すごいでしょう?
ワタシはどっきどき。

ふたりの魔法の手。
そこに必要なのは経験と技と、そしてセンス。




女優さんみたい。
きれい。




仕上がった髪型の後ろを
合わせ鏡で見ているところ。

2本の櫛の位置が完璧。
2本という数も完璧。

かんぺき!!

ワタシなんか見た瞬間、ぞくっときたもの。
あまりに美しくて。

昼間さんがいくつかもっていらした髪飾りの中から
この2本を選びとって、この形になったのだ。
センスだ。





横から見たらこんな感じ。


そしてこれはお気に入りの1枚。
ヘアメークが終わったときの。




すーっごくいい写真!
昼間さん、つやっつやだ。


お次は着つけ。
比佐子さんの出番。



所要時間は20分ほど。




サチコ先生のところのココちゃん。
終始のらりくらり。
猫だなー。


さ、出来上がり。





美しい。
ね、大輪の花のようでしょう?





ねん金の帯は、銀とパープルの横段。




ねん金の帯は
砕いた星のように細かに光るのだ。



今度はコートを着て。




秋櫻舎オリジナルの黒コート。
衿は異素材を楽しんでビロードに。
内側は紅絹で、はっと鮮やかに(振りから見えたり)。

衿の黒ビロードは昼間さんのと同じだけど、
コートの色のほうは色違いで、黒以外にも、
赤や紫で作った方も数名。

そう、この黒衿がいいのだ。
クラシックであり、モダーンであり。
ワタシ、大すきなのよね、このシリーズ。




寒い日なので、毛皮付のショールをもう一枚。

昼間さんの笑顔が輝きっぱなしだ。




比佐子さんの着つけについて

「やっぱり先生のは楽だわ」

と昼間さんはおっしゃって。
そして笑顔で出掛けて行かれました。

後でお電話がありまして。
大・大・大好評だったそうです!

ひゃあ、うれし。


比佐子&サチコのコンビネーションで
美しく大変身を叶えます。

パーティ、婚礼式、結婚披露宴、お食事会、
発表会、舞台鑑賞・・・などなど

ひとつもふたつも垢抜けた、
まだ見たことのないあなたにします。


内面がこぼれるようにキラキラしてくると、
目も黒々と輝いてくるもので。

きものにはこんな楽しみ方もあるんです。
一度ぜひ体験していただきたいなと心から思います。


お問い合わせは秋櫻舎まで。
お気軽にー。