大根に「知命」感ずる・・・

大根掘りの日から２日後・・・


息子の風邪がうつりダウンしている私は、実家に住む母にヘルプを。

そんな母が蔵王の斎藤農園さんの大根で作ってくれたのは・・・・・






大根のそぼろ煮。

おいしかったぁ・・・・・・

とっても心に沁みる味でした。



毎日、家族の為に料理をしていると、行き詰る時があります。

特に、料理が苦手な私は。


それが、こうして、前回のダライラマ氏といい、母といい、
“誰かが料理を作ってくれる”というのは
なんと素晴らしいことでしょう

私の大好きな茨木のり子さんの詩で『知命』というのがあります。

　　

　「他の人がやってきて
　　この小包の紐　どうしたら
　　ほどけるかしらと言う

　　　（中略）
　　
　　まきこまれ　ふりまわされ　くたびれはてて
　　ある日　卒然と悟らされる
　　もしかしたら　たぶんそう
　　沢山のやさしい手が添えられたのだ

　　一人で処理してきたと思っている　
　　わたくしの幾つかの結節点にも
　　今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで」



その詩を思い出した今日この頃でした。

ダライラマ氏は「食」には関心なかったけど、
電球取り換えてくれるし、
家の中に突如現れた虫を退治してくれるし。


母とも「食」を通じての経験や会話はあまりなかったけれど
「どこかで、あんたの頑張りをみてくれてる人はいるから」
と勇気づけてくれていたし。
門限過ぎた時には、鬼の形相で玄関で待ちかまえ、
２階の部屋へ逃げようとする私を
階段からズルズル引きずり降ろしたり・・・


それもこれも

「それと気づかせぬほどのさりげなさ」の「たくさんのやさしい手」

なのでしょうね。


感謝、感謝です。


私が、さりげなさに気づかない折りは、是非とも

『知命』とささやいて下さいますようお願い申し上げます。

どこぞのささやき女将のごとく・・・