うさぎとかえるの里

鳥獣戯画をこよなく愛する自分の日本文化や日常に関する想いをつづります。

弥勒菩薩

2010-01-26 19:12:25 | 活動
久しぶりに油絵を描いてみました。

油絵グッズは、高校時代に美術部だったので実家に置いてあったもの(^^;)
その後、一回一人暮らし時に持ってきて筆洗油とかキャンバスを世界堂で買ったけど、
たぶん邪魔になってまた実家に送り返していた…と思う。

さて、今回は京都広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像を描いてみました。

私の一番好きな仏像です。

全身像もたおやかで美しいのですが、今回はキャンバスもF3サイズで小さいので、
お顔だけ…。

実物の優しげな表情がうまく出せなかったので、まだ未完成ですね(--;)
油絵は、何度も重ねられるのでいいですね。乾いたら、修正だな…

広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像は、朝鮮から伝来したものを、秦河勝が聖徳太子から
下賜されたものだそうですが、材質は赤松の木像仏。
飛鳥時代のもの(大陸伝来のもの)は金属が多いのですが、木製ならではの
温かみがある気がします。
アップで見ると、木目もきれい。

日本では、大陸とは違って、木像仏が主流になっていきますが、
それは神仏習合のせいもあって、元来日本は「木」や「柱」に神様を宿らせていたからだそうです。
木像仏のほうに、魂がやどっているような感じがしてしまうのは、私も日本人の神道の文化に影響されているせいでしょうね。
でも、古典の中にも、「体温が感じられる」仏像みたいな話があったような気がしますが、
神仏習合の意識から来たものいじゃないのかなぁ。
単に生身の人間に近い仏様、っていうのもあるかもしれないですけど。

優しげな半跏思惟像、といえば、奈良の中宮寺のものがすごくよい表情です。
世界三大微笑になっていたと思います。
ただ、コレは弥勒菩薩とは断定されていなかったような??
如意輪観音といわれていましたよね(ウロ覚え)
でもたぶん時代的にも姿かたち的にも、制作意図的にも弥勒菩薩だと思います。
半跏思惟の姿が似ているので区別しにくいそうです。
今度はこちらも描いてみたいですね(^^)


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