恵比寿の写真美術館へ「夜明けまえ知られざる日本写真開拓史」を見にいきました。
チラシの土方歳三、かっこよすぎ。
中学生の頃からずっとトシさんファンです(^^)
それはさておき…
幕末~明治のリアルな姿を見られるってスゴいですよね。
リアルお侍さんです。
安政年間くらいから写真が残っていてビックリしました。
初めのペリー来航時に同行した写真技師が日本の写真を撮り、それはアメリカに持ち帰られて貴重な資料となったようです。
確かにアメリカ人から見たら、当時の日本人ってまさにビックリな姿形でしょうね(^^;)
それからは特に薩摩の島津さんたちが積極的に写真技術を研究したり、日本にも写真技師が育ちました。
鎖国していても、日本人って勤勉で、新しい知識技術に対する好奇心旺盛だったのをここでも実感。
大政奉還前の幕府の遣欧使節団の侍たち(幕臣だからね)が、寄港地の香港などで撮った写真もありましたが、ちょんまげ、羽織袴、帯刀姿なので、あのまんまの姿で船に乗り、ヨーロッパの地を踏んだのかと思うとなんだかスゴすぎます(゜ロ゜)
本当に現地のひとたちビックリです。
東洋の神秘!
他にも、日本の町を撮影した写真も多く、内田九一が大阪城から撮ったパノラマ写真は、城下に瓦屋根が一面にみっしりと並んでいて、思わず「方丈記」序の一文を思い出しました。
「玉敷の都のうちに、棟をならべ、いらかをあらそへる、貴きいやしき人の住居は……」
鴨長明は鎌倉時代初期の人だし京都だけど、あの頃もやっぱり都に人口集中してあんな感じだったのかな…と。
それから、フェリーチェ・ベアトが愛宕山から撮った江戸のパノラマ写真(文久3~元治元年頃)、これも私は思っていたよりもしっかりした(漆喰の白壁みたいな?)建物がやはり一面(地平線まで!)に連なっていて、木造長屋の勝手な江戸のイメージを反省しました。
しかしたった、150年前のことなのに、現在までの変化ってそれまでの日本の変化に比べたら急すぎて怖いくらいです。
発展しすぎた文明はいつか滅びるとかいいますが……本当に怖い。
ちなみに、数年前もK君とこの美術館に近代日本の写真を見に来ているので(伊勢神宮とか)、あの写真展も今回の「日本写真開拓史」の一部で、今回がその総集編だと知りました。
恵比寿に来たのはその時以来……(^^;)