3月3日に中国から帰国して、あっという間に一ヶ月が過ぎようとしています。毎日、地の底からゴォ~と唸るような喧騒の街「上海」と比べると、東京は、時より襲ってくる地震の不安を除いては、まるで何事もないように毎日が過ぎていきます。ニュースと言っても、乗っ取られた民主党の出来レースな政策決定やら、後出しジャンケンの汚染水やら、神経麻痺させたくなるような茶番ばかり。
先週はシンガポールにいましたが、東京以上に洗練された国際都市のパワーを痛感しました。華僑だけではなく、中国大陸からの中国人が、シンガポールに限らず、アジア各地、いや、世界各地に進出していますが、中国は清朝の衰退以来、200年ぶりに世界の中心に返り咲こうとしています。
実際に、その儲け方は別にして、中国人のお金持ちは桁が違いますし、世界でもトップクラスの優秀な学生や研究者も群を抜いています。秋葉原や並の寿司屋など眼中にない人も多く、日本企業も、合弁先のトップや役人を日本に招いたりした時には、接待の次元を見直さなければ失礼になる!そんな時代になっています。高ければいいと言うわけではないですが、「ここでしか食えないもの」下手したら「私しか味わえないもの」など、一晩の食事に50万円使っても痛くも痒くもないレベルのトップも普通にいます。
もちろん、中には褒められたもんではない錬金術(アメリカ人も同じですが)で巨万の富を得た成金もいますが、中国は政府が世界の営業マン、役人のトップはバリバリ資本主義の敏腕経営者だったりします。上から目線で中国を見ている人は今だに多いですが、日本の大企業とは言え、規模、資金力の面に限らず、トップの資質においては人材も足元には及ばない、そのようなグローバル企業が中国で林立しています。
もちろん、時代が四半世紀も過ぎれば、今の中国の80后後半から90后の世代が中核になるわけで、ウルトラ高齢化社会も含めて、その繁栄も怪しいとは思いますが、現時点では、政治のトップ、官僚のトップ、大企業のトップ、研究者のトップまで、日本は中国に到底かなわないほど水をあけられているのが現実。好き嫌いは別にして、このことを認識してこそ、逆襲の手や、防御策が編み出されるはずです。
無防備に中国、あるいはアジア諸国に出かけて行っても、相手の強さや政府の壁を理解しないと返り討ちに合います。これからは海外へ!とグローバル企業を目指す動きに水を指すようですが、足元の日本市場であらためて実力を養う、そのような一見消極的な戦略もあっていいのかも知れません。私ごとですが、2012年、自ら掲げたアルマジロ戦略に、今一度、私も立ち戻りたいと思います。
先週はシンガポールにいましたが、東京以上に洗練された国際都市のパワーを痛感しました。華僑だけではなく、中国大陸からの中国人が、シンガポールに限らず、アジア各地、いや、世界各地に進出していますが、中国は清朝の衰退以来、200年ぶりに世界の中心に返り咲こうとしています。
実際に、その儲け方は別にして、中国人のお金持ちは桁が違いますし、世界でもトップクラスの優秀な学生や研究者も群を抜いています。秋葉原や並の寿司屋など眼中にない人も多く、日本企業も、合弁先のトップや役人を日本に招いたりした時には、接待の次元を見直さなければ失礼になる!そんな時代になっています。高ければいいと言うわけではないですが、「ここでしか食えないもの」下手したら「私しか味わえないもの」など、一晩の食事に50万円使っても痛くも痒くもないレベルのトップも普通にいます。
もちろん、中には褒められたもんではない錬金術(アメリカ人も同じですが)で巨万の富を得た成金もいますが、中国は政府が世界の営業マン、役人のトップはバリバリ資本主義の敏腕経営者だったりします。上から目線で中国を見ている人は今だに多いですが、日本の大企業とは言え、規模、資金力の面に限らず、トップの資質においては人材も足元には及ばない、そのようなグローバル企業が中国で林立しています。
もちろん、時代が四半世紀も過ぎれば、今の中国の80后後半から90后の世代が中核になるわけで、ウルトラ高齢化社会も含めて、その繁栄も怪しいとは思いますが、現時点では、政治のトップ、官僚のトップ、大企業のトップ、研究者のトップまで、日本は中国に到底かなわないほど水をあけられているのが現実。好き嫌いは別にして、このことを認識してこそ、逆襲の手や、防御策が編み出されるはずです。
無防備に中国、あるいはアジア諸国に出かけて行っても、相手の強さや政府の壁を理解しないと返り討ちに合います。これからは海外へ!とグローバル企業を目指す動きに水を指すようですが、足元の日本市場であらためて実力を養う、そのような一見消極的な戦略もあっていいのかも知れません。私ごとですが、2012年、自ら掲げたアルマジロ戦略に、今一度、私も立ち戻りたいと思います。