明日から4月1日。3月11日の震災から早くも月が変わってしまいますが、震災の傷跡はまだ全容も完全に把握できていませんが、毎日の関心は福島原発のその後になってしまっています。政府とマスコミでは、意図的に事故の露出を少なめにして、復興のメッセージを流していますが、確かに、地震災害であれば、日本全体、あるいは世界も助け合って、復興への道を急ぐべきでしょう。
ただ、今回の問題点は、日本だけではなく、世界が注視せざるを得ない大事故が、未だ解決策も見出せないまま、最悪のシナリオを先延ばしするだけの対処に追われていることです。当初は、枝野官房長官が政治主導を演出するかのように、率先して歯切れのいいコメントをタイムリーに出していましたが、「現時点では問題ない」とのコメントのオンパレードになり、結局、何が問題で、どのような対処策が最終的にあるのか?最善のケースと最悪のケースでどのような準備が必要なのか?国民をパニックにさせないために下手に報道しないのは理解できますが、このような重大な事故に対して、誰が本当にリーダーシップを発揮できるのか検討もつきません。
東京電力のせいにしたところで、これは日本という国家存亡の危機です。前から申し上げているように、日本は社長のいない会社のような組織ですから、首相、大臣は素人、さらには電力会社とて、実際の現場を理解しているのは、東芝と日立の技術者の方々です。保安委員会は天下り、結局はそのまた下請けの社員が、危険な場所に出向くことになりますが、明確な戦略も指示もない状態ですから、被害は広がるばかりです。
会社の存続に関わるような不祥事、あるいは大事故が起きた時、まずは初動が重要です。それを決めるのはリーダーシップのあるトップ以外にできないことです。日本の組織力の強さをセミナー等で中国の社員の方々に紹介することが多い今日この頃ですが、大きくなりすぎた企業、競争のない大企業では、組織力どころか、複雑な構造があざになり、責任者不在の状態に陥ってしまいます。
ここで組織の分析をしても仕方のないのですが、中国を共産党の独裁と非難してきた日本の政治家や有識者ですが、少なくとも現政権においては、中国は集団指導体制を維持しながらも、明確なトップダウンの政治ができていると思います。何人かの中国人の方から、今回の日本の事故対応には失望させられたと聞かされました。客観的に見ていると、誰も何も決められない、誰がリーダーなのかもわからない・・・とのことでした。
強力なトップダウンがあってこそ、組織は成り立ち、その上でボトムアップを図る・・・随分前に書いたブログを思い出してしまいました。 ※参照 http://ameblo.jp/kanwajuku-zenkyu/entry-10500812512.html
ただ、今回の問題点は、日本だけではなく、世界が注視せざるを得ない大事故が、未だ解決策も見出せないまま、最悪のシナリオを先延ばしするだけの対処に追われていることです。当初は、枝野官房長官が政治主導を演出するかのように、率先して歯切れのいいコメントをタイムリーに出していましたが、「現時点では問題ない」とのコメントのオンパレードになり、結局、何が問題で、どのような対処策が最終的にあるのか?最善のケースと最悪のケースでどのような準備が必要なのか?国民をパニックにさせないために下手に報道しないのは理解できますが、このような重大な事故に対して、誰が本当にリーダーシップを発揮できるのか検討もつきません。
東京電力のせいにしたところで、これは日本という国家存亡の危機です。前から申し上げているように、日本は社長のいない会社のような組織ですから、首相、大臣は素人、さらには電力会社とて、実際の現場を理解しているのは、東芝と日立の技術者の方々です。保安委員会は天下り、結局はそのまた下請けの社員が、危険な場所に出向くことになりますが、明確な戦略も指示もない状態ですから、被害は広がるばかりです。
会社の存続に関わるような不祥事、あるいは大事故が起きた時、まずは初動が重要です。それを決めるのはリーダーシップのあるトップ以外にできないことです。日本の組織力の強さをセミナー等で中国の社員の方々に紹介することが多い今日この頃ですが、大きくなりすぎた企業、競争のない大企業では、組織力どころか、複雑な構造があざになり、責任者不在の状態に陥ってしまいます。
ここで組織の分析をしても仕方のないのですが、中国を共産党の独裁と非難してきた日本の政治家や有識者ですが、少なくとも現政権においては、中国は集団指導体制を維持しながらも、明確なトップダウンの政治ができていると思います。何人かの中国人の方から、今回の日本の事故対応には失望させられたと聞かされました。客観的に見ていると、誰も何も決められない、誰がリーダーなのかもわからない・・・とのことでした。
強力なトップダウンがあってこそ、組織は成り立ち、その上でボトムアップを図る・・・随分前に書いたブログを思い出してしまいました。 ※参照 http://ameblo.jp/kanwajuku-zenkyu/entry-10500812512.html