中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

中国語講師の皆様へ!声調だけはしっかり教えてください!

2010-02-11 14:40:47 | 中国
久々に語学のテーマになります。久々に書いても、やはり「声調」の話になってしまいますが、昨今の中国語ブームで、初めて中国語を習う人が急増していますが、肝心要の「声調」について、あまりにも誤った指導が目に付きます。漢和塾でも、講師の方々の忙しい時間を割いて、中国語の教え方、特に発音のコツについては、指導していますが、ネイティブ講師のほうが、こと発音、特に「声調」の教え方については、日本人の悩みがわからない方が少なくありません。

そもそも、声調とは、普通話(標準語)の場合、それぞれの発音に4つの音の調子がついているもので、その音の調子が変わると、同じ音、ma(マー)でも、意味が変わってしまうというやっかいな代物です。日本語の、箸、端、橋でも、声のトーンによって意味が変わりますが、考えようによっては、日本語の違いのほうがよっぽど微妙で、中国語はあきらかに違う四つの音をマスターすればいいわけですから、最初から「声調が変わると意味が変わるぞ!気をつけろ!」と意識さえすれば、そう難しい話ではないのです。

ただ現実は、指導者側、特にネイティブ講師の問題で、初めて中国語を習う日本人にとって、声調がどれだけ重要かをきちんと理解させることができないまま、授業を進めているケースが多々あります。冒頭で「誤った指導が気になります・・・」と申し上げましたが、元来アクセントの強い外国人、あるいは「習うより慣れろ」の子供に教える場合は、そう影響のないことですが、日本人の大人、特に時間のないビジネスマンに教える時には、端的かつ大げさに、声調のコツを教えてあげるべきだと思います。自分自身の過去の失敗から感じるポイントは・・・

①4つの声調は、音の上げ下げ(高低)が基本、特に1声の高さがすべての始まりである!
  ⇒日本語は、関西弁などを除き、基本的に高低差の少ない平坦な言語です。

②3声の語尾を上げてしまうと、多くの日本人は、3声と2声の区別がつかなくなる!
  ⇒「3声の語尾をあげましょう!」と指導される方が多いですが、さて、結果はどうなるでしょう?

などなど、この紙面(文字数)では説明できないくらい多くの課題があります。中国駐在が長い方でも、語彙力は素晴らしいのですが、その声調が無茶苦茶なケースもよく見かけます。中国語を母国語とするネイティブの講師の方々には、是非「日本人の問題点」を理解いただいた上で、「何はなくとも声調!」という概念をしっかり伝えていただきたいと思います。

「日本人の何が問題か理解できない?」そんな講師の方は、私に連絡ください!一緒に解決しましょう!





日中の歴史認識を語る、その前に・・・

2010-02-11 14:38:38 | 中国
2月も半ばに差し掛かり、雪が降ったり、春になったり、忙しない日々を過ごしていますが、漢和塾の窓も全然更新されずに、訪問していただいた方には申し訳ないばかりです。四月の人事異動に向けた、中国への赴任者は例年になく多く、少数精鋭と言えば聞こえがいいですが、単純に少人数でやっている漢和塾、電車の移動時間くらいをうまく使わないとブログが書けないのが実情です。ま、言い訳ですけど・・・

さて、ニュースでは、日中の歴史認識の協議が話題になり、「天安門事件(第2次)」についての論調が飛び交っています。弾圧か騒動の収拾か、各国メディアの主張をもとに、弾圧と日本側が決めているようですが、本当にそうだったのでしょうか?チベット問題やウルグイ暴動などにも似通った通念が蔓延るようですが、そもそも、今の中国の政治体制、天安門事件当時の政治体制は、どのような力学で成り立っていたかを冷静に考えるべきだと思います。つまり「自由」の意味について、もっと深く考えなければいけないと思います。

アメリカは自由を標榜しますが、どのような国家になったでしょうか?中国の格差を述べる前に、アメリカの格差の原因にも目を向ける必要があります。北朝鮮に見られるような独裁国家を「共産党」の象徴のように見る向きが多いですが、中国の「社会主義資本経済」という現実的な路線について、詳しく言及する報道も少ないのではないでしょうか?改革開放政策と言う国の事業計画を遂行する上で、多民族国家である中国に、仕組みもないまま「自由」を導入したらどうなるでしょうか?始皇帝が統一する前の群雄割拠な世界に戻るかも知れません。

武力、暴力はよくないことです。が、たかが200年あまりのアメリカの歴史においても、武力、暴力が消えた瞬間があったでしょうか?天安門事件、当時の中国の状況、また、それまで中国がたどってきた歴史、政治の流れを理解せずして、一方的に「政治弾圧」と決め付ける論調は、無知以外の何ものでもありません。

最近、私も含めて、ビジネス面において非常に重要な国と巷が騒ぎ始めている割には、中国のことを知らなさ過ぎるのではと痛感します。日本の報道は正直偏り過ぎです。統制されていると言われる中国のニュースのほうが、よっぽどニュートラルに報道していると感じることさえあります。

もちろん、日本のことも知って いただく努力はしていくべきですが、身近な国はずの国、「中国」をもっと知る、そして理解する必要があると思います。まとまりのない話になりましたが、西武線の車、久々にブログが更新できました。