中国ビジネスブログ「漢和塾の窓」

中国語や中国ビジネスに関連するテーマを、漢和塾の小川がつらつらと書き綴る・・・

小沢合流ではなく、日本の行末に責任を!

2012-07-04 00:48:08 | 政治
サウナ状態が続く上海で、朝からまた脳味噌がサウナ状態になってしまい、現時点ではまったく意味をなさない政治ネタの始まりです。情報入手ルートはネットしかないので、偏った情報には違いないですが、日本のマスゴミが流す、あるいは隠匿する情報操作よりはましでしょう。ネットは怪しい?確かにそうですが、種々雑多な情報があってこそ、読み手は自分の脳味噌を使い、自ら判断すればいいわけですから。

小沢氏自民党離脱、細川連立内閣立ち上げから、もう20年近く続く、反小沢を軸にした日本の政権闘争ですが、これだけ同じ人物が取り上げられ、また標的になるわけですから、反小沢を掲げる人達には、よほどの疾しいことがあることぐらいは、一般国民もようやく理解できたでしょう。が、今回の消費税増税強行テロに対する離党、除籍に対する民主党議員の反応を見ていると、実にチキンな議員が多いかことか。以前に国会議員不要論を書きましたが、マニフェストで任期中の増税はしない、無駄(特別会計・天下り)をなくすと訴え、それに期待して当選したはずですが、原監督もびっくりの、知らず存ぜぬで開き直る。マスコミと慎太郎を使って、小沢孤立的なキャンペーンにびびったのか、それとも現ナマが飛び交ったのか、原口、水野と名があがりますが、彼らの政治生命は間違いなく長くないでしょう。戦国武将の世界でも、寝返った者はまた寝返る、最終的には登用されませんよ!ま、野田のように寝返って総理になれば本望ですかね?

小沢合流でも新党でもなく、彼の主張も外国人参政権と言う問題も抱えています。日本人による日本人のための日本政府を樹立することが大事です。そのために私が必要だと思うことを書き並べてみました。

 1、責任官僚制度(本来優秀な官僚が表舞台に顔を出して政策を提言、その成果を国会が査定する)
 2、中央政府新選挙制度(国政は地元に関係なく全国区で選出、おらが村と日本の国政を分ける)
 3、参議院の廃止(官僚と全国区議員からなる中央政府と、知事の代表からなる内務院の二院制)
 4、外国人参政権阻止(国籍は国責!納税なくして国籍なし、国籍なくして参政権なし)
 5、アメリカからの独立(自分で国を守れない国は独立国家にあらず。自衛隊を国防軍に)
 6、中国との対等(常任理事国入りを目標に。少なくともアジアの安全保障でモノ言える対等な関係を)
 7、政教分離(信仰の自由とは別に、政教分離の原則に戻す。納税なき政権関与の阻止)
 8、記者クラブ解体(ま、放っておいても現状の新聞、テレビは衰退するでしょう)

説明不足で誤解は覚悟の上です。やはり5番が超難関です。5番なくして6番もないですし。ま、私は今日の仕事に勤しむことしかできませんが、脳味噌の左側では、常にこのような考えを巡らしています。

大手英会話学校、序での中国語教育を憂う。

2012-07-03 22:13:22 | 中国語
「序で」と書いて、「ついで」と読むんだったかな~と悩んだ私は、漢字検定からやり直さなければなりませんが、最近は老化のせいにして、いつか見たはずのものが思い出せない、新しい単語は頭に入らないなど、脳味噌の衰退をひしひしと感じるようになりました。先日から立て続けに受けたTOEICや中国語の試験でも、ヒアリングテストで聞き取れた数字なども、ニワトリのように数秒経てば、それ自体を忘れてしまう有様。やはり、若い頃の勉強のほうが、吸収する容量も大きいですし、後々その残存率で勝負できます。

いきなり個人的なことを書きましたが、連日36度前後と体温並みの熱風が舞う上海ですが、半袖シャツのノーネクタイでいても、汗だくだく、まるでシャツは運動着のようで、流れ出る汗を拭くタオルは、どことなく、剣道部の部室の匂いがします。そんな中で、新しい中国現地法人の責任者と、クライアントを回りましたが、何人かの方から、上海に赴任される前の国内事前研修で、大手英会話学校で中国語を学んだ時の体験談を聞かせていただきました。

日本では誰もがご存じの英会話学校。最近は経営者が代わり、少なくとも英語においては、以前より実践的になったような気がします。が、英語以外の語学も手掛けてらっしゃるようですが、昨今の必要性に比例して、中国語は特に引き合いがあるようです。もちろん、業界最大手、英語が大丈夫なら中国語も大丈夫!などと怠慢なことを人事担当者が考えているとは思えませんが、企業体としては安心感があるでしょう。が、問題は、中国語に限らず、英語以外の言語にも、英語のメソッドを導入していることにあります。とにかくネイティブと話そう!日本語で考えず外国語のみで学ぼう!ビジネスで使える実践的なフレーズを覚えよう!と耳障りのいい売り文句が並びます。

が、英語の場合、できないと言っても上場企業の社員ならTOEIC400点程度の基礎はありますし、RとLの発音の違いくらい理解はできています。が、生まれて初めて習う中国語は、発音においては、RとLの違いで意味が変わるようなパターンが20個ではすみませんし、決まった場面で、とりあえず構文で話せば、運よく通じることはありますが、肝心の声調が逆の時点で、中国語ができる人とは認識されません。さらに、ピンインの正しい理解がないまま特定の単語を耳で覚えても、結局は、自分で発音記号を見て独学をすることもままなりませんし、はっきり言って、スタート地点にいるはずなのに、いきなり第4コーナーに差し掛かるような学習アプローチになっています。(もちろん、学習経験者の場合は価値も出てきますが・・・)

商売はどうぞ勝手にですが、大規模な企業体が、大規模に発音難民を増やすのだけはやめてください。

英語の公用語化?ミッションあっての語学教育です。

2012-07-02 20:25:53 | ビジネス
楽天の社内英語公用語化の推進は、結果的に反論のほうが多いようですが、一概に賛否を論じるのも間違っています。私もこの場で、批判したのは、楽天のそれが、日本での、日本人同士での英語コミュニケーションであり、仕事のミッションに関係なく一律なことであり、結果的には中国も含めた海外展開に展望が開けていないからです。英語ができれば展望が開けるなどと言う夢物語はないことは、普通の経営者なら理解できると思いますが、ビジネスにおいて致命的に英語が必要になる機会は、立場や国の力関係やビジネスのミッションに応じて生じてもくるわけです。

日本の公用語は日本語である以上、日本で英語を公用語にする必要はありません。本来、日本にセールスに来る欧米人も日本語ぐらい用意すべきで、こちらがわざわざ英語を用意するのは、ホームにいながらアウェイさながらの条件に自ら突っ込んでいくようなものです。逆に、敵地に乗り込み、関係を築きたい場合は、完璧は求めず優秀な通訳を使うとしても、最低限の挨拶程度は、その国の母国語で用意する必要がありますし、自社の製品を買ってもらいたい場合に至っては、一定レベルは相手の母国語ができないと最終的には相手にされないでしょう。

好き嫌いは別にして、韓国人は。英語はもちろん、日本に乗り込む時は日本語を、ジャカルタではインドネシア語を用意してきます。製品の良し悪しもありますが、このところの彼らの躍進は、言語と言うソフトパワーも寄与していることは認めざるを得ないと思います。どうやら母国でも英語で話す機運が高まっているようですが、それもこれも、中国の省一つ分もない自国の人口・市場によることも大きく、外へ、外への流れの中での英語の必要性であり、実際、外に活路を見出す国策をとっています。

が、日本企業でも、今やグローバル化の掛け声のもとに、海外に活路を見出す動きが盛んですが、その前に、少なくとも一億人はまだ普通の人がいる日本で、日本人相手に成功をおさめることが先決だったりします。日本人ともコミュニケーションを日本語で取れず、日本人にも評価されないものが、海外で成功するのは、ごく稀な奇跡を待つようなものです。楽天の場合は、海外で勝てるスキームも見当たらないまま、せっかく首位を勝ち取った日本でのサービスが疎かになりかねないような、社内コミュニケーションの欠落を招いていることが問題だと私は思います。繰り返しになりますが、TOEIC750点で日本で仕事などされたら、業務量、伝達力は25%はダウンするわけです。最終的には売上も25%ダウンすることでしょう。

企業での語学教育は、英語であれ中国語であれ、ミッションが明確になってこそ対策が打てるものです。

大胆かつ冷静であれ!・・・中国ビジネス最前線。

2012-07-01 23:51:33 | 中国
最近は月に一週間から十日ほどの出張がほとんどになりましたが、運よく、強力なスタッフが加入したこともあり、今年はアルマジロ戦略などと言って、消極的になっていた上海のビジネスは、一転して攻めに転じることとなりました。この4年間、結局は出張族から脱皮できずに、経営者不在の状態で現地スタッフにも迷惑をかけてきましたが、再起業さながら、再投資をして、上海での受け入れ態勢をさらに充実させる方向に舵を切りました。

正直に申し上げますと、私のビジネスはまだ、日本の延長線上にしかなく、上海、中国に進出したと言えるものではありませんでしたが、それでも自分で体験した採用の難しさ、終わりの見えない教育、上がるばかりの税金や経費、私の会社の規模でさえ立ちはだかる壁は大きく、大手企業の方のお話をきくにつけても、ビジネスで成功する、利益を上げることの難しさをひしひしと感じました。

大手食品メーカーや化粧品会社ですら、外資系のあまりにも巨大な図体、さらには中国国内企業の熾烈な競争の前では、一進一退どころか、鼻からアゲインストな戦いを強いられるケースがほとんどです。一昨日お会いした中国十数年の先輩の口からは、「今更、中国進出なんて十年遅い!」との厳しい意見もいただきましたが、確かに、これからは中国!なる合言葉は、敗戦前の日本の戦勝報告にしか聞こえません。が、実際には、その市場の中で、軸がぶれず、ち密な計画を立て、中国人のネットワークを活かし、何より積極的にアプローチする・・・そのような企業だけが生き残っているようにも思います。進出に早いも遅いもなく、現状をいかに冷静に分析して、その上でベンチャー精神を持って果敢に攻めるか・・・ふと、新入社員の頃の先輩の口癖を思い出しました。~大胆かつ冷静であれ!~

中国と一口に言っても、一つの省で日本に匹敵する、あるいは韓国の倍くらいある省が存在するわけで、まずは、全体を見たうえで細かく分析し、わが身の置き場を決めなければなりません。さらに、富裕層を狙え!などとアバウトなことを言う前に、どのエリアのどの世代のどの階層の人を狙うのかをとことん追求して仮説を立てなければなりません。その仮説も外れた場合を想定して、何重にも対策を考えなければなりません。どれも言葉にすると当たり前のことですが、大手企業ですら、その感覚を本社の経営ボードがわからないまま、現場まかせにしていることも多く、たとえ日本の大手企業でも、ここ中国では、ベンチャー企業の戦略をとって丁度いいくらいに、欧米外資、中国大手の壁は厚いものがあります。

あとしばらくは加熱する中国の空気とは関係なく、冷静かつ大胆な経営者を送りこまないことには、とても太刀打ちのできない市場、それが中国ビジネスと言えるでしょう。抽象的なブログになりましたが、わが身も振り返って、明日からの一日一日を精一杯生きてみたいと思います。

何が起きても変じゃない・・・日本の沈没?

2012-07-01 14:36:31 | 政治
福島第一原発四号機プールの冷却停止のニュースが、時間差で深夜に流されましたが、恐ろしいことにテレビ、新聞はおろか、Yahooのニュースでも消えゆく寸前です。そもそも、燃料プールが高い位置にあり、建物の崩壊だけでも大惨事になると言われる代物、タイムリミットみたいに、さらっと60時間の余裕があります的なコメントを最後にニュースが消えました。思えば、3月11日の震災以降、祈るような思いでテレビがひっきりなしに流すニュースに釘付けになり、消防士の頑張りやらメルトダウンを避けるための必死の努力に頭が下がる思いでした。爆発の映像はどうみてもこの世の終わりの大爆発でしたが、枝野氏の建屋が水素爆発したとの発言に疑心暗鬼なまま、とりあえず胸を撫で下ろしたものです。事実はご存知のように鼻からメルトダウン、メルトスルー。汚染水をタンカーに移すなどと言っていましたね。海と土壌がタンカーの代わりになっただけです。

マスゴミは、先日からの増税に関することや原監督問題の報道姿勢で、さすがに無知な国民とやらもテレビや新聞は事実とは限らないと知ったかもしれませんが、まだ目先の幸せを疑わず、とんでもない情報操作や隠匿が行なわれていることから目を背けています。うちの妻とて、だから何なの?どうしろというの?と開き直る始末。確かに自分にできることなど、もうないのかも知れません。政治の腐敗ならば、ようやく官邸前で大規模なデモが起きたように、1人1人がまとまれば大きな力になります。が、人類史上最悪の放射能事故は、誰も制御できないモンスターです。それがよりによって日本で起きました。悔やんでも遅いですが、これから起きるかも知れない問題は、世界規模のものになるかも知れません。

アメリカ人や政府関係者が海外に逃げ出すようなら、問題は深刻だと判断するしかないですが、私も息子に放射線計の数値をチェックするよう上海から指示しました。報道の通りなら7月3日までには何等かの復旧報告があるはずですが、現場に乗り込み作業をする人がいるわけで、あの時と同じように祈るような気持ちで復旧を見守るしかないですね。

読売は野球の暴力団への資金提供を不倫問題にすり替え闇に葬ろうとしたり、フジテレビは、バレーの日本での試合を『韓日戦』と呼んだりしています。そんな下世話な問題以前に、増税論議の陰で外国人参政権や逆差別的な人権擁護法案の検討が進行しています。まさに韓国が3月11日に鬼畜のように喜び言い放った『日本沈没』は、国土や政治、国民にとっても、現実のものになろうとしています。

無力感に苛まれながらも、目の前の仕事、今日一日、悔いのないように生きるしかないですね。