和歌山毒物カレー事件 地裁が勾留取り消し申し立てを却下
2022/9/4 21:40 Mon. 産経WEST
平成10年に和歌山市で4人が死亡した毒物カレー事件で、殺人罪などで死刑が確定し大阪拘置所に収容されている林真須美死刑囚(61)の代理人を務める生田暉雄(てるお)弁護士は4日、勾留の取り消しを求める林死刑囚の申し立てが、和歌山地裁に却下されたと明らかにした。
却下の決定は2日付。林死刑囚側は、自身の犯行を裏付ける動機や直接証拠がないことなどを理由に、収容継続を刑事訴訟法に反する行為だとしていた。だが地裁決定は、収容が死刑を言い渡された者に対する刑法上の措置だとして、申し立てを退けた。
林死刑囚側は昨年5月、和歌山地裁に新たな再審請求をしている。生田氏は、今回の決定が申し立ての2日後に出されたことを踏まえて「再審への対応も急いでほしい」と地裁に注文を付けた。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です