周南市5人殺害事件 裁判所の精神鑑定で異なる結果
NHK NEWS WEB 5月25日 15時41分
おととし、山口県周南市で男女5人を殺害したなどとして殺人と放火の罪に問われている被告について、裁判所の精神鑑定で「犯行当時、妄想性障害だったとみられる」との鑑定結果が出されていたことが関係者への取材で分かりました。
検察が起訴前に行った精神鑑定では異なった判断が出されていて、裁判では当時の責任能力が争点の一つとなる見通しです。
おととし、山口県周南市の山あいの集落で住宅2棟が全焼し、男女5人が殺害された事件で、この集落に住む保見光成被告(65)が殺人と放火の罪に問われました。
検察は逮捕後のおととしに行った精神鑑定で、「責任能力に問題はない」との鑑定結果が出されたことなどを受けて刑事責任が問えると判断し起訴したものです。
来月25日に開かれる初めての裁判を前に、山口地方裁判所が去年からことしにかけて改めて精神鑑定を行った結果、「犯行当時、妄想性障害だったとみられる」との結果が出されていたことが関係者への取材で分かりました。
「妄想性障害」は周囲の人間が自分に危害を加えようとしているなどと誤った思い込みをする人格障害の一つで、2度の精神鑑定で異なる鑑定結果が出たことを受け、裁判では被告の当時の責任能力が争点の一つとなる見通しです。
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5人殺害事件保見被告7月28日に判決公判(山口県)
日テレNEWS24 [5/25 19:48 山口放送]
おととし周南市の山あいで男女5人が相次いで殺害された事件で、殺人などの罪に問われている保見光成被告の裁判員裁判の初公判が来月25日に開かれる。この日の公判前整理手続きでは、初公判以降、11回の公判を開き、7月28日に判決が言い渡されることが決まった。
この事件はおととし7月、周南市金峰の集落で、男女5人が殺害され、相次いで自宅に放火されるなどしたもので、同じ集落に住む保見光成被告が殺人などの罪に問われている。
初公判まで1か月となったこの日、公判前整理手続が行われ、保見被告の裁判員裁判は、来月25日の初公判から判決まで11回の公判が開かれることが決まった。
判決は7月28日の午後3時に言い渡される予定。弁護人は、「ちょうど1か月だから証拠の整理も佳境に入っているし、具体的な調整、滞りなく本番ができるような調整というのがメインになってくる」と現状を話した。裁判を前に6月17日には審理を行う裁判員を選ぶ手続きが山口地裁で行われる。
[ 5/25 19:48 山口放送]
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◇ 山口・周南 5人殺害放火事件 保見光成被告 2015年6月25日初公判 判決7月28日 山口地裁
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