新内閣;死刑執行の足音は遠ざかった、と暫しの楽観が許されていいのではないか

2009-09-16 | 政治
新内閣:川端、前原氏ら入閣内定
 民主党の鳩山由紀夫代表は15日、新内閣の全閣僚を内定した。社民党の福島瑞穂党首を消費者・少子化・男女共同参画・食品安全担当相、国民新党の亀井静香代表を郵政・金融担当相に起用。藤井裕久最高顧問や川端達夫、前原誠司両副代表らの入閣が内定した。鳩山氏は16日召集される特別国会での首相指名選挙を経て第93代、60人目の首相に指名され、新内閣を発足させる。【上野央絵】
 このほか入閣が内定したのは中井洽(ひろし)元法相、赤松広隆選対委員長、小沢鋭仁(さきひと)国民運動委員長、原口一博「次の内閣」総務担当、仙谷由人元政調会長、千葉景子党総務委員長、北沢俊美副代表、直嶋正行政調会長。藤井氏は財務相、川端氏は文部科学相、原口氏は総務相、仙谷氏は無駄遣い削減を担う行政刷新会議の担当相、直嶋氏は経済産業相への起用が検討されている。鳩山氏はすでに、菅直人代表代行を副総理兼国家戦略局担当相▽岡田克也前幹事長を外相▽平野博文役員室長を官房長官--に起用することを内定している。
 鳩山氏は15日の党両院議員総会で、小沢一郎代表代行を幹事長に起用する人事案を諮り、拍手で承認された。これを受けて小沢氏は山岡賢次国会対策委員長の留任と、国対委員長代理に三井辨雄(わきお)国対副委員長を充てる人事を決定。鳩山氏は閣僚人事の最終調整を行った。
 鳩山氏は15日夜、党本部で記者団に、閣僚起用の意向を電話で伝えた全員が受諾したことを明らかにした。その上で閣僚名の公表は「首相指名後に本来決める話だ」として16日まで見送る考えを示した。ただ、福島、亀井両氏の起用ポストについては「一番ふさわしい」と明言。民間人登用については「今回はない」と否定した。
 首相指名選挙は16日午後、衆参両院本会議で行われ、衆参両院で鳩山氏が指名され、鳩山首相が誕生する。その後、鳩山氏は直ちに首相官邸入りし、組閣に着手。閣僚を正式に発表した後、首相就任記者会見を行う。これを受けて各閣僚も、認証式後の16日深夜にも会見する見通しだ。
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〈来栖の独白〉
 法相は、千葉景子氏ということだ。いまさら気付く私の裡なる思い。民主党が政権をとり、亀井・福島両氏が連携したころから、私に深い安堵があった。このような安堵は、何十年ぶりだろう。千葉さんと亀井さんたちがいる内閣では死刑執行の足音は遠ざかった、と暫しの楽観が許されていいのではないか。「死神」の後の安堵。安田さんは「殺してはいけない、ではない。一日でも(多く)生き延びることだ」と言った。「殺してはいけない」、これは死刑判決の法廷に於いても言われることだ。「殺してはいけない」ではなく、生き延びること。しかし、この願いは、疲れる。心底疲れる。いま、私は、暫しの安堵を得ている。

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