<光母子殺害>「世論の逆風」と闘い…弁護団
(毎日新聞 - 04月22日 12:51)
「(どんな判決でも)受け止めます。自分が公判で言ったように一生謝罪し続けます」
判決前日の21日、広島拘置所で接見した弁護士に、元少年は落ち着いた様子で語った。「これからも君を弁護するから」。弁護士はアクリルガラスの向こうの目を見つめた。
1、2審では殺意や強姦(ごうかん)目的を認めた元少年。現在の弁護団メンバーが初めて接見したのは、最高裁での弁論期日が迫る06年2月27日だった。当初は「思い出したくない」と口をつぐんだ元少年も、少しずつ内心を語り、起訴事実を否定。弁護団は「事実認定が違う」と確信した。
だが、逆風はかつてない高まりを見せた。「(長女夕夏ちゃんの)遺体を押し入れに入れたのは、ドラえもんが何とかしてくれると思ったから」「生き返ってほしくて精子を入れる復活の儀式をした」などの主張は、猛反発を呼んだ。
橋下徹弁護士(現・大阪府知事)がテレビで呼びかけたのをきっかけに、所属弁護士会には計8000件以上の懲戒請求が殺到。事務所には脅迫状はおろか銃弾まで送りつけられ、21人の弁護団は法廷に加え“世論”との闘いも強いられた。
昨年10月までメンバーだった弁護士は「みんなぴりぴりして精神的にかなり張りつめていた。夜道を1人で歩くのも怖いほどだった」と振り返る。それでも弁護団は「元少年には、きちんとした弁護を受ける権利がある」とひるまなかった。
「(以前の元少年は)自分のことばかり考えていたが、今は『自分がどれだけ遺族を傷つけているかわきまえた上で、生きていきたい』と思うまでに成長した。彼の決意が伝わる日が来るはず」と主任弁護人の安田好弘弁護士。別の弁護人は「意見が割れても、一つの方向に行った。こういう弁護団であることを誇りに思う」と胸を張った。【大沢瑞季】
もし自分の愛するものが「理不尽」に殺されたらと想像した場合、肉親だけでなく愛猫でも加害者をこの手で殺してやりたいと思います。
実年齢も、精神年齢も、生い立ちも、計画性のある・なしも、一切関係ありません。
加害者の反省も謝罪もいりません。
殺された時点で自分にとってはただの悪魔にしかなり得ないからです。
加害者を殺す事によって自分も悪魔になる覚悟です。
心狭く侘しい考えですが、今のところはそう思います。
ただ、この裁判を通して自分なりに情報を得るうちに様々な角度で物事を見ていかなければいけないなとも思いました。
被害者側・加害者側のどちらにしても当事者にならない限りは結局は他人事ですが、メディアに踊らされずに自分で物事を見据えて考えていくようにしたいです。
訳のわからない事を長々と申し訳ございません。
逮捕の時も、意図的なものを感じました。「名目は、この際、何でも」ということでしょう。私も、もはや言葉がありません。
極めて不当な判決ですが、今後への影響を考えると、言葉もありません。
私は死刑判決には反対です。
現代、死刑になれば、全てが終わったと言う風潮に疑問を感じます。
死刑で本村さんが救われる事はないと思うからです。
やはり、元少年の「真の反省・お詫び」からしか、救われることはないと思うからです。
真の反省とは元少年の想像力(命の大切さ・人の思い・悲しみ)を養うことで初めて 真の反省が出来るものだと思います。
元少年は自分の命を軽くみています。自分の命が希薄なら、他人の命を大切に重く思うことはありえないのでは・・。
ここで死刑になれば、もうこれ以上の反省はありえないからです。
コメント、ありがとうございます。判決は、被告・弁護側の主張を悉く退けましたね。
昨日お昼に判決を聞いて、尾羽打ち枯らしていました。しかし、こんな粗末な事実認定に落ち込んでいてはいけない、と思いなおしたのです。
ところで、安田さんは、確か、本日、御自身の控訴審(強制執行妨害)判決の予定だったと思います。
全くといっていいほど公平性を欠いています。
事件当時まだ18歳1カ月、未熟で孤立無援だった元少年も弁護士先生の導きにより着実に成長しつつあるように思います。
理不尽な死刑判決、部分冤罪から元少年を救うために「これからも君を弁護するから」この言葉を忘れずに頑張ってもらいたいと思います。
世論の逆風の中で「意見が割れても、一つの方向に行った」こういう弁護団であったことを私も誇りに思ってほしいと思います。