【突破する日本】国民の「自信」と「やる気」がニッポン再生のカギ(6)

2013-02-05 | 政治

【突破する日本】国民の「自信」と「やる気」がニッポン再生のカギ★(6)
zakzak2013.02.04
 安倍晋三首相は1月28日の所信表明演説の最後で、「私たちも、そして日本も、自らの中に眠っている新しい力を見いだして、これからも成長していくことができるはずです」と訴えた。日本人にはまだ能力があるのだから自信を持とうと呼び掛けたのだ。
 衰退した国家が再び立ち上がるには法則がある。指導者が国民に「やればできる」「必ず立ち直れる」と呼び掛け、やる気にさせることだ。
 江戸時代中期、衰退した米沢藩を立て直した上杉鷹山は、放漫財政を緊縮化するとともに、インフラ整備を積極的に行い、ありとあらゆるものを産業化して金を生み出していった。今日でいう「イノベーション」だ。
 鷹山の言葉に「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」がある。自信とやる気がV字回復の原動力ということだ。
 1980年代に英国を「英国病」から救い出したサッチャー首相は、福祉依存の国民意識を改めさせ、自立を促した。
 「固有の領土」フォークランド諸島を奪還し、英国の近代はアジア・アフリカの犠牲の下に成ったとの歴史教育を改めさせた。「ビクトリア朝の美徳」を語り、国民に世界に冠たる英国の栄光の時代を思い起こさせた。その後のV字回復はそのような国民精神が支えたものだった。
 同時代のレーガン米大統領は「強いアメリカ」を標榜した。軍事ではソ連に、経済では日本やドイツに負けない米国を目指すということだ。その際、米国に「敗北」をもたらした最大の原因は教育にあるとし、リベラル勢力の影響を受けた過去20年間の教育を抜本的に改めて、国民精神を覚醒させようとした。
 また、50年代を「古き良き時代」として精神的回帰を促した。大統領の陽気な性格もあって米国民は自信とやる気を取り戻し、国力も回復していった。
 安倍首相はこれらの事跡を踏まえている。経済再生と教育再生を一体と考えるのは、教育が国民の自信とやる気を左右し、経済の下支えをするからだし、演説で「教育の危機」について特に「この国の歴史と伝統への誇りを失い」と歴史教育の見直しを示唆しているのもそのためだ。
 安倍首相は「『強い日本』を創ろう」と呼び掛け、その主体は「他の誰でもありません。私たち自身です」と演説を締めくくっている。国民自らの力で日本を再び活力ある国にしようというのだ。日本再生への私たちの「戦い」はまだ始まったばかりだ。(高崎経済大学教授・八木秀次)=おわり
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