オウム高橋克也被告 第33回公判 被告人質問① 麻原彰晃死刑囚を「グル」「優しいが怖い」

2015-03-23 | オウム真理教事件

オウム高橋被告公判:ポア、意味知らず…被告人質問始まる
 毎日新聞 2015年03月23日 12時21分(最終更新 03月23日 15時29分)
 オウム真理教元信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判は23日午前、東京地裁(中里智美裁判長)で被告人質問が始まった。高橋被告は教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚(60)を「グル(尊師)」と呼び、「自分の心がいつも見透かされていると感じた。怖さがあった」と述べた。教団内で「ポア」という言葉が殺人の意味で使われていたことは「知らなかった」とした。
 被告は午前10時に黒のスーツに青のネクタイ姿で入廷。検察官の後ろに座った被害者や遺族に一礼し、緊張した様子で証言台の前に座った。
 被告は教団が前身の「オウム神仙の会」だった頃の1987年4月に入信した。「仕事を2度辞めて、根底の生き方に迷いが生じていた。教団の本を読み、実践すると体調が良くなり、入信を決めた」と述べた。松本死刑囚については「グルが私の頭を触ると、自分の雑念が間髪入れず伝わり、こんな人がいるのかとびっくりした」といい、同年夏に約370万円と自動車を教団に布施し出家。出家後は車の運転が主な仕事で井上嘉浩死刑囚(45)らの指示を受けていたとした。ただ運転の目的などについてほとんど説明はなく「不必要なことは聞かないというルールがあった」。また盗聴や企業への侵入など教団の非合法活動に関わったことも認め、「見つかったらまずいという認識はあったが、『救済』の役に立つならいいのかなと考えていた。グルの意志があるというのが暗黙の了解だった」とした。
 93年ごろからは教団内で速やかな解脱のためにはあらゆる手段も辞さないという説法が多くなったとし、「人の意識を高い世界に到達させるという意味で『ポア』という言葉が使われた」と述べた。
 被告は2件のVX襲撃(1994年12月〜95年1月)▽仮谷清志さん監禁致死(95年2〜3月)▽地下鉄サリン(同年3月)▽都庁爆発物(同年5月)−−の5事件で殺人罪などに問われている。被告人質問は27日まで続く予定。【島田信幸、山本将克】
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 産経ニュース 2015.3.23 11:30更新
【オウム公判】「根底の生き方に迷い生じた」 高橋被告に被告人質問
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第33回公判が23日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれ、被告人質問が始まった。教団に関わるようになる前の時期について、高橋被告は「根底の生き方に迷いを生じていた」と冷静に語った。高橋被告が法廷で発言するのは1月16日の初公判以来。
 被告への質問はまず、弁護側から始まった。生い立ちについて質問が続く中、高等専門学校卒業後、電気会社やシステム開発会社に勤務したが長くは続かなかったという。「両方とも間違った選択をしたので、色んなことを知って人生を選択したいと思った」と述べ、就職せずに実家で宗教関係の本などを読んで過ごしたという。
 高橋被告は起訴された4事件全てで起訴内容を争っている。これまでの公判では死刑囚や専門家からの証人尋問が実施された。
 被告人質問は26日まで4日間連続で実施され、被害者参加している遺族らも意見陳述する予定。その後、31日に論告求刑、4月1日に最終弁論が行われ、4月下旬に判決が言い渡される。

 2015.3.23 13:04更新
【オウム公判】「優しいが怖い」高橋被告、いまだ麻原死刑囚を“グル” 盗聴や窃盗…非合法活動も証言
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われ、23日の東京地裁(中里智美裁判長)の裁判員裁判の第33回公判から被告人質問が始まった元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)は、元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)を全て「グル」と呼称した。「優しいが怖い。普通に話していても自分が見透かされていると感じた」。高橋被告は法廷でこう述べるなど、いまだに強い帰依があることをうかがわせる証言を行った。
 教団内で使用されていた殺人を意味する「ポア」という用語については、「魂を高い世界に到達させること」と説明。その上で「(殺人を意味することは)知らなかった」と話した。
 また、教団が行っていた非合法活動についても証言。自身が盗聴や、企業・団体に忍び込んで文書などを盗み出すことに関わっていたことを明らかにし、「盗聴は(平成6年6月に)教団に省庁制が導入されるかなり前から行っていた」と証言した。企業などへの侵入は導入後に本格化したといい「見つかったらいけないのは分かっていたが、救済に役立つと考えていた。グルの意思だと思う」と語った。
 被告人質問は26日まで4日間連続で実施され、被害者参加している遺族らも意見陳述する予定。その後、31日に論告求刑、4月1日に最終弁論が行われ、4月下旬に判決が言い渡される。

 2015.3.23 19:22更新
【オウム公判】高橋被告、麻原死刑囚をいまだに「グル」と呼ぶ
 地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第33回公判が23日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれ、被告人質問が始まった。高橋被告は元教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(60)を、宗教指導者を意味する「グル」と呼び、「優しいが怖い。普通に話していても自分が見透かされていると感じた」と述べ、今も教義の影響が残ることをうかがわせた。
 教団内で使用されていた殺人を意味する「ポア」という用語については、「魂を高い世界に到達させること」と説明。その上で「(殺人を意味することは)知らなかった」と話した。
 平成6年12月と7年1月のVXガス事件では、VXの威力を知らずに「2人がどうなったか知らなかった」と殺意を否認。目黒公証役場事務長監禁致死事件では、「指示された通りに動いただけだった」と強調した。高橋被告は起訴された4事件全てで起訴内容を争っている。
 被告人質問は26日まで4日間連続で実施される。その後、31日に論告求刑4月1日に最終弁論が行われ、4月下旬に判決が言い渡される。

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