止まらぬ大逆風で橋下氏“神妙”…参院選勝敗ライン「2議席」の“失笑”
産経新聞2013年06月29日10時28分
「もう惨敗、完敗です」
日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は、わずか2議席にとどまった東京都議選から一夜明けた6月24日、力なく振り返った。
橋下氏が「僕への不信任」と総括したように、都議選は退潮する維新の勢いを如実に示した。維新の支持率低下に伴い離脱者も続出。追い込まれた橋下氏は参院選に向け「死にものぐるいで訴える」と雪辱を誓うが、設定した勝敗ラインはわずか2議席。“低すぎる目標”は「都議選で惨敗した執行部の弱気を表している」という見方もある。(西岡瑞穂)
■失意の大敗
「僕の発言、態度振る舞いで維新に対する信頼が失望に変わった。全ての責任は僕にあると思う」
34人を擁立しながら、2議席しか獲得できなかった大敗ぶりに、自らの責任を認めざるを得なかった橋下氏。選挙前、幹事長の松井一郎大阪府知事が「現状(3議席)維持だけでは、勝ったとは絶対言えないし、下回れば敗退だ」と語り、勝敗ラインを「3」に設定。それすらも下回る結果に、この日の橋下氏には普段の強気な様子は影をひそめた。
同じ日、大阪市内で記者団の取材に応じた松井氏も「ボロ負け。候補者のみなさんはこのアゲンスト(逆風)の中で頑張ってくれたが、政党として候補者をサポートできなかった。幹事長として、本当に申し訳なかったという思いだ」と沈痛な面持ちで語った。
■「維新出て行け」
維新の退潮を招いた要因の一つは橋下氏の慰安婦制度をめぐる発言だ。
参院選の維新候補者の一人は「街頭演説をしているともろに逆風を感じる。これまで言われなかった『維新出て行け』『橋下はだめだ』などの汚い言葉を投げかけられることが増えた」と話し、5月の橋下氏の慰安婦発言後からより激しくなったと明かす。
その後、石原慎太郎共同代表が慰安婦発言について「大迷惑だ」と批判するなど、東西間の亀裂が深まり、党分裂の危機にまで発展した。
産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が6月22~23日に実施した合同世論調査で、慰安婦発言と橋下、石原両共同代表の“亀裂”で「イメージが悪くなった」は47・6%。参院選の比例代表の投票先に維新を選ぶ人は6・5%で、前回調査(5月25~26日)から順位を1つ落とし4位に転落。慰安婦発言とその後の党内のゴタゴタが投票行動に悪影響を及ぼしたことを示した。
■離反者続々
慰安婦発言以降、維新からの離脱者も相次いだ。
橋下氏率いる「大阪維新の会」所属の冨岡朋治・大阪市議(71)=浪速区選出=は17日、「慰安婦発言について支援者から反発があり、離脱を求められている」として離党届を提出。その後、除名処分となった。
また、参院選に比例代表で出馬予定だった松本和巳元衆院議員(48)も5月、慰安婦発言を「到底受け入れられない。橋下氏と私とは政治信条が相いれない」として出馬取りやめを表明するなど、発言の影響とは明言しない候補者も含めると、出馬辞退や公認取り消しになったのは計6人に上る。
橋下氏は都議選投開票前、「支持を受けられなかったら共同代表を継続するわけにはいかない」と述べ、結果次第で共同代表を辞任する可能性を示唆していたが、投開票後は「チャンスが与えられるなら参院選で審判を受けたい」と続投の意向を表明。党内からも、党の顔である橋下氏の責任を問う声はほとんど上がらず、現在の橋下-石原両トップ体制で参院選に臨むことになった。
都議選の惨敗に相次ぐ離反者…。後がない橋下氏は参院選に起死回生のきっかけを探る。目指すは「本拠地・大阪での圧倒的勝利」。トップ当選し内外に維新の力を示すことで党勢回復の起点にしたい考えだ。
松井氏は27日、産経新聞の取材に、参院選の勝敗ラインについて「少なくとも現有(3議席、改選2議席)を下回れば敗北だ」と述べ、目標を下回った場合は幹事長職を辞任する可能性を示唆した。
維新はこれまでに、選挙区14人、比例代表31人の計45人を擁立しており、わずか2議席という低すぎる目標設定について、維新関係者の一人は「都議選で絶対に達成できると踏んだ目標を達成できなかったことが尾を引いている弱気な数字だ。ただ、『2』という数字をあえて示すことで、全国の候補者と議員にハッパを掛ける狙いもあるのではないか」と指摘する。
退潮ぶりが目立つ維新。追い込まれた橋下氏はどこまで全盛期の勢いを取り戻すことができるのか。参院選を前に橋下氏は、自分に言い聞かせるようにこう語った。
「今度は全国民から審判が下される。僕はそれをしっかり受けたいと思う」
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〈来栖の独白 2013/6/29 Sat. 〉
石原慎太郎さんが言うように、この国で「従軍慰安婦」を口にすることは、禁忌である。禁忌となった。「靖国」「自衛隊」そして「憲法(改正)」も然り。何という歪で奇矯極まる国であることだろう。「日本の文化」「伝統」「皇室」「天皇」などと口にすれば、それすらも「右寄り」と非難される。先の敗戦以降、そういう国になった。
戦争さえなければよい、という。どうだろうか・・・。チベットは中国に侵略され、文化を破壊された。それぞれの国固有の文化について、真剣に考えて見なければならないのではないか。
政治的なものを抜きにしても、日本の文化が消えていっているように私には思われてならない。例えば大相撲であるが、私は土俵を見るにつけ、この国の文化を思う。行司さんの衣装一つとってみても、この国の伝統文化・歴史が如実に表れている。善悪は別にして、身分(格)を体現している。幕下の取り組みを審判する行司の衣装と三役格のそれとは、画然とした違いがある。左寄りの方々はこれを「差別はいけない」というのかもしれないが、「差別」という一語で片づけてはならない、片づけられないものが「歴史」であり「文化」である。無論「差別」を肯定するものではないが。着物・茶道・・・すべて格差が表現されている。歴史、文化とは、そういうものだ。因みに聖書においても、「平等」という思想は含有されていない。
日本国憲法は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」と謳うが、「諸国民」が果たしてそのようである(平和を愛し公正と信義を有している)か。中国は尖閣に対しても「核心的利益」と公言している。
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◆ 自称「慰安婦」の矛盾だらけの証言 「池田信夫ブログ」 2013-05-29 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
自称「慰安婦」の矛盾だらけの証言
「池田信夫ブログ」2013年05月28日 22:25
慰安婦問題には物的証拠は何もなく、彼女たちの「証言」が唯一の根拠だ。しかしNYタイムズの田渕記者などは、いまだに記者会見で橋下徹氏に「慰安婦が嘘つきだというんですか!」などと詰問しているので、彼女たちが嘘つきであることを証明しておこう。
橋下氏に面会するといって来日しながら、なぜか直前にキャンセルした金福童(87)と吉元玉(84)の2人は、大阪市内で開かれた集会には参加した。朝鮮新報によれば、「金福童さんはまず、14歳の時に軍需工場に連れて行くと騙され、南洋群島の戦場に慰安婦として送られた」という。彼女の証言は次のようなものだ。
≪ 最初、中国・広東の慰安所に入れられた。そこには陸軍司令部の本部があり、私たちは将校と軍医官に身体検査をされ、すでに用意してあった部屋に行かされた。日本政府は『自分たちがやったことではない』と言っているが、民間人がどうやって軍人相手のための慰安所を作ることができるのか ≫
まず彼女が最初に送られたのが南洋群島(パラオ・サイパンなど)なのか広東なのかという事実が、同じ記事の中で食い違っている。さらに金は「広東から香港、マレーシア、スマトラ、インドネシア、ジャワ、シンガポール…、前線地帯の戦地を日本軍と共に転々とした」という。日本軍の部隊でも、このように太平洋を数千kmも移動した将兵はなく、まして慰安婦がそれに随行することはありえない。
金は87歳というから、「14歳の時」というのは1939年か40年だ。そのころ朝鮮半島に徴用令は出ていないので、「軍需工場に連れて行くと騙した」のは民間人だろう。軍医が身体検査をするのは当然で、衛生管理のためである。「民間人が軍人相手のための慰安所を作る」のはもうけるためで、何の不思議もない。要するに、彼女は民間人にだまされて民間の慰安所で働いたと言っているのだ。どこにも「強制連行」は出てこない。
他方、沖縄タイムスによると、金は「アジア各地の前線を転々とし、8年間、慰安婦を強いられた」という。慰安婦になったのが1939年だったとしても、8年たったら1947年。そのころ日本軍は存在しない。各地の(民間の)売春宿を渡り歩いていたのではないか。
もう一人の吉元玉は、毎日新聞によれば「11歳だった1940年から旧日本軍の慰安所で兵士の相手をさせられた」という。11歳というのは小学5年生で、当時は初潮もなかっただろう。これは現在の年齢と辻褄を合わせるための嘘だと思われるが、集会でも慰安婦としての体験は具体的に何も話していない。
田渕記者の信じる慰安婦の「証言」は、みんなこんなものだ。このように二転三転し、歴史的事実と矛盾する「証言」をいくら集めても、証拠能力はゼロである。今回、彼らが橋下氏との面会をドタキャンしたのも、事前の市当局との話し合いの中で反対尋問に耐えられないと支援団体が判断したためだろう。慰安婦なるものはこういう詐欺師であり、橋下氏が謝罪するような相手ではない。
*上記事の著作権は[池田信夫ブログ]に帰属します http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51858988.html
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◆ 「橋下氏に強制連行の中身を鋭く追及されるのを怖れたか?」慰安婦面会中止で 中山成彬議員 2013-05-25 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
中山なりあき@nakayamanariaki 5月23日
ロシアが橋下市長の慰安婦を巡る発言について、第二次大戦で日本の軍国主義と戦った全ての人に対する侮辱と批判。日ソ不可侵条約を破棄して満州に攻めこみ大勢の日本女性を凌辱したのに、厚顔極まりなし。しかし、全て日本国内の捏造記事から始まった事、仕掛けた人達はさぞかし満足している事だろう。
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中山なりあき@nakayamanariaki 5月23日
元慰安婦と橋下市長の面会が急遽中止になった。支援団体側は、二人とも会いたくない、政治利用される心配もあると説明しているが、面談を申し入れて来たのもこれまで政治利用してきたのも先方側だった。橋下氏に強制連行の中身を鋭く追及されるのを怖れたか?化けの皮が剥がれるところだったのに残念。
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「韓国人が日本人を辱めている」中山成彬・維新衆院議員
朝日新聞デジタル 2013年5月21日21時4分
韓国人が米国の各州で従軍慰安婦について、日本への非難決議を議会に働きかけたり、高速道路に看板建てて「日本は20万人の朝鮮人をセックススレイブにした」というのを掲げたりして、日本人の名誉をおとしめたいという運動をしている。(党を除名された)西村真悟さんもそれを知っていて、ああいう発言をした。
韓国人が、従軍慰安婦というありもしなかったことを世界中に悪宣伝し、日本人を辱めている。大事なところは「20万人もの朝鮮の若い女性」というが、当時は人口は2000万人ちょっと。ということは100人に1人の自分の娘や知り合いが強制連行されるのをだまってみていたのか。朝鮮の親たちもそんな弱虫じゃなかったはずだ。
橋下徹市長もね、言ってはいけないこと言ってますよ。国際感覚がない。橋下氏が米国にいったら大変ですよ。集中砲火を浴びるでしょう。だけど、彼がそれを乗り越えられたら、大変なことだよね。
女性を活用という発言は本当に耐えられない。私はそういうこと大嫌いだ。僕は橋下さんと会ったことも話したこともない。自分の息子よりも若いから。類いまれな発信力だけど、もう少し勉強してほしい。日本を背負って立つ政治家になるには一皮も二皮もむけないといけない。(朝日新聞の取材に)
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◆ 慰安婦問題の「主犯」は福島瑞穂弁護士 / 外務省の戦略なき政治決着 / アムネスティの人権侵害 2012-08-22 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉
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◆ 中国公安組織 チベット焼身自殺者の火を消し死ぬまで暴行~事実上の民族浄化の危機 櫻井よしこ氏 2013-05-25 | 国際/中国/アジア
中国公安組織 チベット焼身自殺者の火を消し死ぬまで暴行
マイナビニュース[2013/05/25]
中国には50を超える少数民族が居住する。中国共産党政府の凄まじい民族弾圧に屈することなく、抗議行動はますます激しくなっている。ジャーナリストの櫻井よしこ氏が、中国共産党の少数民族弾圧についてリポートする。
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「チベット仏教の僧侶たちは、ダライ・ラマ法王を中傷し、“悪魔”と呼ばなければ罰せられます。僧院には毛沢東、小平、江沢民らの肖像が飾られて、毛沢東思想の教育が強制されています。集会やデモをすれば投獄され、多くが殺害されます」
昨年4月、チベット亡命政府のロブサン・センゲ首相を招いて、私が理事長を務める国家基本問題研究所でシンポジウムを開きました。これは、センゲ首相がその際に語ったチベットの状況です。
中国共産党によるチベット人やウイグル人、内モンゴル人をはじめとした少数民族への弾圧は、ますます強まっています。彼らは自らの宗教や文化、生活習慣を禁じられ、チベット人、ウイグル人、内モンゴル人らしく生きようとすると罰せられます。そして共産党の残虐きわまりない手段によって、事実上の民族浄化の危機に晒されています。
チベットでは、共産党政府の圧政に抗議するための焼身自殺が後を絶たず、その数は100人を超えました。昨年11月に来日したダライ・ラマ法王は、私とのインタビューで、多くの僧が相次いで焼身自殺するのは「大いなる悲しみと大いなる憤り、耐え難さのため」だと語りました。生身の体を焼き尽くして死ぬという最も苦しい死に方で、チベットの若き僧たちは中国共産党による恐るべき圧政の事実を世界に知らせようとしているのです。
こうした人々に、中国共産党政府の公安組織は想像を超える弾圧を続けています。例えば焼身自殺を図った人たちの火を消した後で、息がある場合には公衆の面前で死ぬまで殴る蹴るの暴行を加えると言います。
焼身自殺は国家分裂を企む罪であるからという理由です。焼身自殺者の周辺にも公安組織の手は伸びています。今年2月には、焼身自殺者の知人らチベット人70人以上を“自殺を唆した罪”で逮捕しました。自殺の様子を携帯電話で撮影したチベット人には懲役2年、一部には“唆した罪”で死刑判決まで出ています。
※SAPIO2013年6月号
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◆ 米国務省 2012年 年次報告書~中国の信仰の自由=「国際基準満たさず」 チベット弾圧=「際だって悪化」 2013-05-21 | 国際/中国/アジア
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◆ ウイグル、チベット、モンゴル「御三家」は日中が戦火を交えれば直ちに武装蜂起する 2013-02-18 | 国際/中国/アジア
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◆ チャイナ・ウォッチャーの視点 WEDGE Infinity 2012年05月23日(Wed) 平野 聡 (東京大学大学院法学政治学研究科准教授)
チベットよりも深刻なウイグルの苦難(前篇) 歴史から見る少数民族問題
チベットよりも深刻なウイグルの苦難(後篇) 歴史から見る少数民族問題
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◆ 相次ぐチベット族男性の焼身自殺 中国政府に抗議/石原慎太郎氏「日本を第2のチベットにしたくない」 2012-10-28|
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