「長野3人強殺・死体遺棄事件」裁判員の死刑判決破棄 3例目 東京高裁 池田薫被告に無期懲役 2014/2/27

2014-02-28 | 死刑/重刑/生命犯

長野3人強殺、二審は無期=裁判員の死刑、3度目破棄-東京高裁
 時事通信 2014/02/27-18:48
 2010年に長野市の会社経営者一家3人を殺害し現金を奪ったなどとして、強盗殺人と死体遺棄の罪に問われ、一審長野地裁の裁判員裁判で死刑とされた元従業員池田薫被告(38)の控訴審判決が27日、東京高裁であった。村瀬均裁判長は一審判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。
 最高裁によると、控訴審が裁判員裁判の死刑判決を破棄したのは3例目。いずれも村瀬裁判長が担当した。
 村瀬裁判長は事件を主導した元従業員伊藤和史被告(35)=上告中=について、20日の判決で一審の死刑を支持していた。同松原智浩被告(43)も一、二審で死刑とされ、上告中。
 村瀬裁判長は、池田被告が犯行当日に急きょ呼び出され、伊藤被告が殺害を始めたため、巻き込まれる形で加わったと認定。「池田被告自身の主体的な動機で犯行に参画したとする一審の判断は誤っている」と述べた。
 さらに「殺害時点では現金を奪う認識は強くなく、金銭目的で加担したと言えない」と指摘。伊藤、松原両被告とは役割に違いがあるとし、「行為責任は限定的に考えなければならず、死刑は誠にやむを得ないとは言えない」と述べた。
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3人殺害、裁判員の死刑判決破棄 東京高裁、「重すぎる」と無期に
 長野市の一家3人殺害事件で強盗殺人などの罪に問われ、裁判員裁判で死刑を言い渡された池田薫被告(38)の控訴審判決で東京高裁の村瀬均裁判長は27日、「首謀者らに巻き込まれる形で犯行に加担しており、死刑は重すぎる」として一審長野地裁判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。
 裁判員裁判の死刑判決破棄は3例目で、いずれも村瀬裁判長による判決。犠牲者が複数の事件では初めて。
 村瀬裁判長は判決で「これまでの被害者が3人以上の強盗殺人事件とは重要な事情が大きく異なり、先例は参考にすべきでない」と指摘。「一審判決には、刑の重さの判断に複数の重要な誤りがあった」と判断した。
 2014/02/27 19:11 【共同通信】
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 ⇒ 検察が上告断念 「長野3人強殺・死体遺棄事件」池田薫被告(裁判員裁判の死刑判決破棄 3例目) 2014-03-12  
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裁判員裁判が1審で言い渡した死刑判決を破棄して無期懲役に減刑した事案 裁判員裁判、考えさせた報道 2013-10-27 
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裁判員裁判の死刑破棄2件 / 裁判員法=「国民の常識を裁判に反映させる」とは書いていない 2013-10-22
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【裁判員制度のウソ、ムリ、拙速】 大久保太郎(元東京高裁部統括判事) 『文藝春秋』2007年11月号 2008-02-14 
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