2歳児収納ケース殺害 子の誕生切望、昨年には家族旅行…発育相談、月内に予定
産経新聞 4月13日(水)8時26分配信
送検される井上祐介容疑者=4月12日、奈良県生駒市の生駒警察署(写真:産経新聞)
奈良県生駒市で2歳男児がプラスチックの収納ケースに閉じ込められ死亡した事件で、殺人容疑で逮捕された父親の会社員、井上祐介容疑者(39)=同市辻町=の妻(35)が今月、死亡した幸也くんの発育に関して、市の相談窓口を母子で訪ねる予定だったことが12日、関係者への取材で分かった。奈良県警は同日、殺人容疑で井上容疑者を奈良地検に送検。「子供は発達に問題があった」と供述しており、県警は育児の悩みやストレスなどから犯行に及んだ可能性もあるとみて調べている。
関係者によると、幸也くんは生駒市が行う乳幼児健診を、受診対象となる3カ月時点からすべて受診。1歳6カ月健診の結果、「発育状況からアドバイスが必要」と判断されたため、2歳4カ月になる今月中にも市の健康相談を受ける予定で日程を調整していた。
市の乳幼児健診では、医師が身体状況を調べるほか、発達状況を確認。言葉の遅れや、母親になつかないといった問題がある子供については、専門的な判断が可能になる2歳を過ぎるころをめどに、健康相談を勧めているという。
勤務先の大阪市の市場調査会社などによると、井上容疑者は約15年前に就職。パソコン関係に強く、現在は総務課次長として社内セキュリティー関係を一任されていた。
子供の誕生を切望していたといい、昨夏の家族旅行では福井県立恐竜博物館を訪問。職場で「子供たちが大はしゃぎでした」と話していたという。上司の男性は「超がつくほどまじめで穏やかな人で、子煩悩だった。子育ての悩みも聞いたことがなく、事件は今でも信じられない」と話した。
捜査関係者によると、幸也くんは身長約90センチで、体格的には「普通の健康体」。死亡時、あざやけがなどの外傷もなく、県警は井上容疑者が犯行に至った動機や状況を調べている。
最終更新:4月13日(水)9時29分
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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