奈良放火殺人事件

2006-07-01 | 社会

読売新聞

 奈良放火殺人の長男、一転して殺意否認の供述
 2006年 6月30日 (金) 03:01

 奈良県田原本町の医師(47)方が全焼、妻子3人が死亡した放火殺人事件で、逮捕された私立高校1年の長男(16)が県警田原本署の捜査本部の調べに「火はつけたが、母親や妹、弟が死ぬとは思わなかった」と供述していることがわかった。
 逮捕当初は認めていた殺意を、一転して否認したことになる。

 当初、長男は県警の調べに「家族3人が2階にいることを知っており、死んでも構わないと思った」と、殺害を予見しながら犯行に及んだ「未必の故意」を認めていた。

 しかし、長男は、以前から父親に対しては憎しみを持っているものの、母親や弟、妹に対してはなかったといい、その後、「3人が死ぬとは思わなかった」などと、殺意を否認する供述を始めたという。

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時事通信社 

◎高1長男、12日まで拘置延長=医師宅放火-奈良地裁 
(時事通信社 - 06月30日 19:10)
 奈良県田原本町の医師(47)宅が焼け、3人が死亡した事件で、奈良地裁は30日、殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕、拘置されている高校1年の長男(16)について、7月3日から同12日まで10日間の拘置延長を認める決定をした。 

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毎日新聞 

<奈良高1放火殺人>医師の父が高校に退学願い 学校は保留 
(毎日新聞 - 07月01日 03:11)
 奈良県田原本町で母子3人が死亡した火災を巡り、殺人と現住建造物等放火容疑で高1の長男(16)が逮捕された事件で、父親の医師(47)が長男の通う高校に退学を願い出ていたことが30日、分かった。学校側は扱いを保留している。

 関係者によると、父親は6月26日、自ら高校に出向き、涙ながらに退学の意向を伝えたという。事件から間もないことや、父親の心に動揺があることも予想されることから、学校側は慎重に扱いを検討しているという。

 校長は毎日新聞の取材に「(退学の願いを)お受けしたが、どうするかは決定していない」と話した。決定時期も未定という。

 この事件では、県警捜査本部の調べに、長男が「厳しく説教し、殴る父に憎しみを持っていた」などと動機を供述。20日に事件を起こしたことについては「保護者会で中間試験の成績が親に渡され、成績についてのうそが発覚するから」などと供述している。

 父親は、医師を目指す長男を幼いころから厳しく指導。深夜遅くまで勉強につきあうほどだったが、時に暴力を交えた指導もあったという。

 父子の知人は「有名大学の出身ではない父親は、医者になってから、待遇の差で苦労していた。息子に同じ思いをさせたくなかったんだろう。今回最もショックを受けたのは父親で、彼も被害者だ」と思いやった。【吉田卓矢】 

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読売新聞 

家庭訪問の担任に「父の暴力やめさせて」…放火の長男
 2006年 7月 1日 (土) 03:28

 奈良県田原本(たわらもと)町の医師(47)方が全焼、妻子3人が死亡した放火殺人事件で、逮捕された私立高校1年の長男(16)が中学2年だった2年前、父親から暴力を受けていることを家庭訪問した担任教師に訴え、やめさせるように求めていたことがわかった。
 関係者らによると、長男は学校の成績を巡って父親から再三、暴力を受け、けがをして登校してくる日もあったという。

 2年前、当時の担任教師が家庭訪問した際、両親と長男本人の計4人で面談。長男は担任教師から「何か言いたいことは」と尋ねられると、父親の面前で「殴るのをやめさせてほしい」「塾をやめさせてほしい」などと訴えたという。 


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