放火の長男「今は父と会えない」 奈良 '06/6/29
奈良県田原本町の医師宅火災で、放火と殺人の疑いで逮捕された高校一年の長男(16)に接見した弁護士は二十九日、長男が父親(47)について「今は会えない。どういう言葉で謝ったらいいのか分からない」と話していることを明らかにした。
弁護士は同日朝、三十分接見。長男は落ち込んだ様子で、口数も少なく、時折うなだれることもあったという。
弁護士が「父親にどういう言葉で謝るか考えなさい」と言うと、「分かりました」と答えたという。
長男はまた、仏教の教えを分かりやすく書いた本を、学校の教諭から弁護士を通じて差し入れてほしいと希望したという。弁護士は「心の救いを求めているのではないか」と話した。