産経ニュース 2015.3.19 19:26更新
【オウム公判】「今もオウム的考え」と専門家が証言 高橋克也被告
地下鉄サリン事件など4事件に関わったとして殺人罪などに問われた元オウム真理教信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第32回公判が19日、東京地裁(中里智美裁判長)で開かれた。弁護側証人としてマインドコントロールに詳しい立正大の西田公昭教授(社会心理学)が出廷。逮捕後に面会した高橋被告について「まだオウム的な考えの中にいる」と、教義の影響から抜け出せていないとする見解を示した。
西田教授は計4回にわたり高橋被告と面会。特別手配から約17年の逃亡について「逃げろと指示されたため、逃げていただけ」と指摘。信仰は揺らいでおらず「事件とは向き合っていない」と証言した。
公判では、東京拘置所で実施された元幹部の豊田亨死刑囚(47)の非公開尋問の結果も読み上げられた。高橋被告に車で送迎され、日比谷線でサリンをまいた豊田死刑囚は「被告とは『そこを曲がって』など必要なこと以外、会話していない」と述べていた。
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