亀山郁夫氏の講座『謎解きカラマーゾフの兄弟』③
本日は、第3木曜日。亀山郁夫氏の講座[謎とき『カラマーゾフの兄弟』]第3回、受講。一般受けするとは思えないドストエフスキーでありカラマーゾフだが、受講生はほぼ150名くらい。前期高齢者といった世代。
ドストといえば、私には懐かしさとともに、私自身の生き方だ。学生の頃、カラマーゾフに出合って寝食を忘れて読み通した。それは、キリストとの出会いだった。
文学におけるキリストとの出会いがドストであったなら、音楽におけるそれはバッハの『マタイ受難曲』であった。初めてマタイズパッションを聞いた時、これは何だろう、と感じた。この世のものとは思えなかった。天上のものであった。モーツアルトの『レクイエム』もそれに匹敵するもので、天上のもの、「音楽が音楽でなくなった」と感じた。
今、私は『毎日のミサ』によって、その日その日の「み言葉」に出合っている。その日その日の「み言葉」と「典礼聖歌」に出会っている(聖書朗読し、弾き、歌う)。私は、こんな風に生きてきた。歳月をやり過ごしてきた。
小学生のとき私は、結核で父を失っている。母の深い愛がなかったなら、今日の私はなかった。「お母さん、本当にありがとう。お母さん、(女の細腕で)『よくやった』と、ご自分でも思うでしょう」と、先日も母を見舞って感謝の思いを口にした。認知症で胃瘻の母だけれど、首を振る。
講座の後、いつものように夫君と食事。コーヒーと、私はピザトースト、夫はサンドウィッチ。
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本日のミサ
・第1朗読 〈士師記 13.2~7 24~25〉
・答唱詩編 53「神のはからいは」①④
・アレルヤ唱257(12月19日)
・福音朗読〈ルカ1.5~25〉
*サムソン誕生の経緯(第1朗読)のみ、下記。
第1朗読〈士師記 13、2ー7 24ー25〉
その名をマノアという一人の男がいた。彼はダンの氏族に属し、ツォルアの出身であった。彼の妻は不妊の女で、子を産んだことがなかった。
主の御使いが彼女に現れて言った。「あなたは不妊の女で、子を産んだことがない。だが、身ごもって男の子を産むであろう。
今後、ぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないように気をつけよ。
あなたは身ごもって男の子を産む。その子は胎内にいるときから、ナジル人として神にささげられているので、その子の頭にかみそりを当ててはならない。彼は、ペリシテ人の手からイスラエルを解き放つ救いの先駆者となろう。」
女は夫のもとに来て言った。「神の人がわたしのところにおいでになりました。姿は神の御使いのようで、非常に恐ろしく、どこからおいでになったのかと尋ねることもできず、その方も名前を明かされませんでした。ただその方は、わたしが身ごもって男の子を産むことになっており、その子は胎内にいるときから死ぬ日までナジル人(びと)として神にささげられているので、わたしにぶどう酒や強い飲み物を飲まず、汚れた物も一切食べないようにとおっしゃいました。」(2節~7節)
この女は男の子を産み、その名をサムソンと名付けた。子は成長し、主はその子を祝福された。--サムソンもナジル人として生まれる前から神様に定められている。
主の霊が彼を奮い立たせ始めたのは、彼がツォルアとエシュタオルの間にあるマハネ・ダンにいたときのことであった。(24節~25節)
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◇ 亀山郁夫氏の講座『謎解きカラマーゾフの兄弟』② / 『毎日のミサ』【ミサ―愛の秘跡・感謝の祭儀~】 2013-11-21 | 日録
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