1980~90年代の「史上最悪の未解決事件」 容疑者が約30年ぶりに特定された 2019/9/19 韓国

2019-10-18 | 国際/中国/アジア

韓国連続殺人 広がる衝撃 時効容疑者、14件自供
    2019年10月16日 夕刊

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  1986~91年に京畿道・華城一帯で起きた連続殺人事件での容疑者浮上を発表する警察幹部=9月19日、韓国・水原で(聯合・共同)  

 1980~90年代に女性が残忍な手口で相次いで殺害され、韓国社会を震撼(しんかん)させた連続殺人事件の容疑者が9月、発生から約30年ぶりに特定された。犯人とされる男は当初の否認から一転して犯行を認めたが、いずれも公訴時効が成立。警察の初動捜査ミスも指摘される中、さらに5件の殺人などを告白し、衝撃が広がっている。 (ソウル・中村彰宏)
 「いつかこんな日が来ると思っていた」。聯合ニュースによると、犯人と特定された男は、九度目の聴取で犯行を自供した。
 事件は八六~九一年にかけてソウル近郊の華城(ファソン)で発生。十~七十代の女性九人が犠牲になった。警察は延べ二万人以上の捜査員を投入。三千人以上を取り調べたが逮捕には至らず、「史上最悪の未解決事件」と呼ばれた。日本でも公開された映画「殺人の追憶」(二〇〇三年)の題材にもなっている。
 犯人と特定されたのは、義妹への強姦殺人罪で無期懲役を受け、釜山(プサン)刑務所に服役中の五十代の男で、DNA鑑定が、犯人特定の決め手となった。最新の分析技術を用い、被害者の下着に付着した汗などから微量のDNAを検出。データベースと照合した結果、これまでに四件の事件の遺留物で、DNAが男のものと一致した。
 警察関係者は「時効は過ぎても、被害者のために当時、何が起こったのか明らかにしようと捜査を続けてきた」と話すが、初動捜査のミスも指摘されている。
 当時、現場に残っていた唾液などから犯人の血液型はB型と判断されたが、犯人と特定された男の血液型はO型。捜査はB型の男を中心に進み、ぬれぎぬを着せられたとして自殺した人もいた。捜査の過程で犯人と特定された男が取り調べを受けていたことも明らかになっており、逮捕を逃したのは血液型の相違が影響したとみられている。
 東国大警察行政学部の郭大瓊(クァクデギョン)教授は「当時は捜査能力も不足していた。犯人のものではなく、第三者の遺留物を分析した可能性もあった。B型に固執して犯人を逃してしまったのは残念だ」と指摘する。
 男は当初の九件に加え、五件の殺人と三十件あまりの性的暴行を働いたと新たに自供。模倣犯の犯行として別の容疑者が捕まり、裁判で無期懲役が確定した殺人事件も含まれている。模倣犯とされた男は裁判で「拷問で自白を強要された」と無罪を主張しており、冤罪(えんざい)だった可能性も出ている。
 閔〓龍(ミンガプリョン)警察庁長官は「犠牲となったすべての人に謝罪する。早く犯人を捕まえることができず、犠牲者が増えてしまったことを残念に思う」と表明。警察は供述の信ぴょう性を含め捜査を続ける方針で、全容解明できるかが注目されている。
 ※〓は金へんに甲 

 

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  事件を巡り、用水路を捜査する警察=1993年7月、聯合・共同

 ◎上記事は[東京新聞]からの転載・引用です

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