産経ニュース 2015.10.14 15:20更新
【朝日慰安婦報道訴訟】原告側報告会詳報(1)「朝日の根性たたき直す」「謝らないから訴訟」
朝日新聞の慰安婦報道をめぐって約8700人が同社を相手取り、1人1万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、東京地裁で開かれたことを受け、原告団が同日、都内で報告会を行った。朝日新聞の報道で、日本国民の名誉と信用が傷つけられたとして起こした訴訟。約1万7千人が追加提訴した結果、原告団の総数は計約2万5千人に上っており、朝日新聞は争う姿勢を見せている。報告会では、この日の法廷で意見陳述に立った原告団代表者らが訴訟に対する思いを語った。詳報は以下の通り。
《約120席が用意された会場には、ぞくぞくと原告らが集まって満席状態となり、立ち見の人の姿も多く見られた。会の開始前には原告側の事務局を務める任意団体「朝日新聞を糺す国民会議」事務局長の水島総氏があいさつに立った》
水島氏「皆さん、今日が戦いの開始。紆余曲折もあるだろうが粘り強く、一歩一歩やっていく。朝日新聞は10年ぐらいでは廃刊しないだろうが、廃刊するか、根性をたたき直すことは、裁判を通じてあるかもしれない。子孫に誇れることだと思う。これから何十年後かに会うであろう先祖たちに、『ちょっと、娑婆では頑張ってきました』と言えるような戦いになる」
《水島氏のあいさつの後、原告団長の渡部昇一上智大名誉教授が姿を現すと、会場は拍手に包まれた》
渡部氏「私は年寄りですが、昔のことは知っている。約30年前に従軍慰安婦という言葉が出たときは、そんな言葉は日本にはないと雑誌に反論した。従軍看護婦、従軍記者とかそういう人はあった。強制連行、そんなものはあるわけない。日本兵は軍人であり、徴兵は軍人だけ。徴用も男性だけ。人間が足りなくなると、学徒動員となった。男の学生は同じ中学生でも勤労動員。同じことをする女学生は勤労動員と言われず、挺身隊と呼んだ。当時の日本の男の考え方で、ものすごくシャープに分けていた」
「当時は、強制連行で女性を連れ出すという発想はない。少しごたごたもあったのだろうが、少なくとも満州事件があった後は、朝鮮でごたごたはない」
「(慰安婦の)募集の公告や写真を見つけてくれた人もいる。朝鮮の女性は親孝行で喜んで行く。大金がもらえて、大きな家が建つ。私の齢では、強制というのは本当に考えられない。朝日新聞の若手の記者は知らないが、30年ぐらい前には僕よりも年上ぐらいの人がいたはずだ」
「嘘がばれて、朝日新聞は長い間直そうとしなかった。ようやく謝ったけれども、読者に謝っただけで国民には謝っていない。何十年も悪いことをして日本人に恥をかかせ続けた。私の娘もジュネーブの学校にいて、恥をかいていた。悪いことをしているのは明々白々。社長も謝ってまわればいい」
「アメリカの従軍慰安婦像が建っている街にいって、建てさせようとしている人に私の新聞記事のインチキ記事に基づいていると(謝ればいい)。韓国の朴槿恵(パク・クネ)や中国の習近平でもいい。お宅の従軍慰安婦は、私の新聞のインチキ記事によるものだからやめてくださいと言えば、やめざるをえない。日本人が悪いことをやったら謝るというのは最初の発想。しかし(朝日新聞が国民に)謝らないから、われわれは訴訟を起こした」
《所用のため、会場を後にした渡部氏には、会場から改めて拍手が送られた》
=(2)に続く
2015.10.14 15:59更新
【朝日慰安婦報道訴訟】原告側報告会詳報(2)「本多氏と植村氏を信じて恥ずかしく思う」「今まで教えた数万人にお詫び行脚」
《朝日新聞の慰安婦報道をめぐって約8700人が同社を相手取り、1人1万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論を受けた原告団報告会は、原告団長を務める渡部昇一上智大名誉教授の挨拶が終了。続いて意見陳述に立った原告側代表たちが登壇した》
杉田水脈(みお)前衆院議員「皆さんがそれぞれ違った内容の発言をさせていただいた。国会も地方議会も、この問題に、すごく(時間を)費やしているのは、国民の損害になるのではという思いからだろう。今日は意見陳述をさせていただいた。ロサンゼルスから来た(原告の)2人の話には感動した。これで裁判に勝てなければ嘘だと思う。これからもしっかり頑張っていきたい」
山岸勝栄明海大名誉教授「初めてお目にかかる人ばかり。私は高校生以上向きの辞書をこれまでに4冊作っている。そんなことで、たまたま原告団に加えていただき、告発をするという形で参りました」
「私が申し上げたのは、法政大の専任講師だったとき、(朝日新聞元記者の)本多勝一氏の英語版の記事を授業に使った(こと)。南京(事件)や、軍部が悪いことをしたという話は、法政大では学生にうけた。それに私ものってしまった」
「私の父は近衛兵で、父から『お前は日本の軍人を知らない』と言われた。日本の兵隊は、そういう教えられ方をしていないと。『百人斬り』なんかしない。悪い殿様は時代劇にあるように試し斬りはするが、(日本兵は)そういうことはしないと。『なぜお前は分からないのか』と叱られたことがある。(日本兵は)少なくとも、名を惜しむということを覚えている。みんな台湾などで名を残して、侍だった」
「朝日新聞の記事をまともに受けて(授業を)教えていた。非常勤講師としては色々な大学でも教えた。南京大虐殺はあったという前提で教えていた。入試では天声人語が多く出され、英語はその英語版が出される。それを実によく使っていた」
「私の英語の辞典は第5版の改訂が終わったところだが、1~3版にはなかったけど、4版の『rape』のところには『rape of Nanking』と南京大虐殺の用例が入っている。私は入れていなく、けしからんと詰めたら、朝日新聞の記事に共感した編集者が、入れてしまっていた。文句を言ったらおわびとともに、改訂とともに消すということで、今回の改訂では消した」
「非常勤講師から始めて長年大学で教えている。嘘をつき続けていたが、私よりも若い人のおかげで覚醒させていただいた。このままでは死んでも死にきれないと思い、原告に加えていただいた。生きている限りは行脚を続け、教えた数万人の学生たちにおわびをしていきたい」
「本多勝一氏と、植村隆氏が書いたことを信じた私を、本当に恥ずかしく思う。死ぬときぐらいは、身ぎれいにして死にたい」
=(3)に続く
2015.10.14 16:57更新
【朝日慰安婦報道訴訟】原告側報告会詳報(3完)米国在住の原告も登壇「ロサンゼルスでは子供たちの間に誤解や亀裂」「戦わなければならない戦いだ」
《朝日新聞の慰安婦報道をめぐって約8700人が同社を相手取り、1人1万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論を受けた原告団報告会が続いている。次に登壇したのは、米国在住の原告、桜井雄一郎氏と五十嵐ゆう子氏だ。原告側の事務局を務める任意団体「朝日新聞を糺す国民会議」の事務局長、水島総氏が『会場の中に、朝日新聞の記者もいると思うが、日本の思いをジャーナリストとして受け止めてほしい』と呼び掛けた後、2人が壇上に立った》
桜井氏「ロサンゼルスから来ました。われわれの祖国、日本がどうなるのか、(海の)向こうから見ていると心配でならない。私も微力ながら、ボランティア団体で、『アメリカから日本を良くする草の根運動グループ』を始めた。訴訟に関しても、現地の何人かに賛同を得て、協力を得た」
「ロサンゼルスでも色々な運動をしている人がいるが、年配の人が多く、なかなか一つになれない。われわれぐらいの年代が入っていけない雰囲気がある。さまざまな裁判をやっている人もいるが、ロスの人の総意ではなく、色々な意見がある。心配しているのはロスの情報が、日本に入ってきていないこと。機会があれば、私なりの意見も述べさせていただきたい」
「向こうにいる韓国人や中国人は国レベルでやっていて、一つにまとまって対抗してくる。われわれ日本人がいがみ合っているのは、ばかばかしい話だ。約2万5千人の集団訴訟はうらやましい。ロスでもそういう動きができればいいのだが、現実はいろいろとある。僕も努力をして頑張ってやっていきたい」
五十嵐氏「私も1児の母として、ロサンゼルスで色々な国の人が住む地域に住んでいる。白人やアジア人の子供たちと遊んでいる中で、(慰安婦について)活字や像になって残ると、子供たちの間に誤解が生まれ、亀裂が入る。親にとっても非常に悲しいこと。ロスに住む日本人の母親の代表として、間違っていることは間違っていると言いたい」
「以前のように、子供たちが何のわだかまりもなく楽しくやっていける日々が戻ってくればいいなと思っている」
《続いて、弁護士の荒木田修氏が登壇。冒頭、荒木田氏はラグビーのワールドカップ(W杯)での日本チームの活躍について語った》
荒木田氏「実に日本人であることを誇りに思った。出場チーム中、最も体格が劣るのは日本だったが、システマティックな動きや、ファイティングスピリッツ、連帯感が実に見事だった。あらゆる創意工夫で勝ちに持っていった。そんなことができるのは、アジアではわが国だけではないか」
「朝日新聞の裁判で何でこんな話をしているのかというと、(日本チームの活躍が)日本人とはなんぞやと教えてくれたからだ」
「朝日新聞の人がいるから言いたいことが言いにくいが、今、朴槿恵(パク・クネ)大統領が、生き残っている慰安婦の数がわずかだから、何とかうまく処理して、面倒見てくれないかということを言っている。つまり、数が少なくなってきたから、何とかしてくださいと日本政府に言っている。そうすると終わりますよと。過去にもあったことだ」
「日本では報道されていないが、慰安婦の遺族が日本政府に対し、謝罪と賠償を求める目的で組織をつくった。つまり慰安婦たちの相続人。これから対日賠償、謝罪要求をする運動のための組織をつくったと言うんです。これでは(今までと)同じこと。エンドレス」
「この裁判に対する私のスタンスは、日米戦争と同じで、追い込まれた日本は開戦せざるを得なかった。これもそう。何が何でも勝たなければならないし、放置できないから訴えを起こして頑張るしかない。戦わなければならない戦いだと思っている」
《約1時間にわたる報告の後、12月17日に開かれる次回公判の日程を確認。その後、約30分間にわたり、この日の裁判を傍聴した人らが「素晴らしい口頭弁論だった」「日本人の名誉を守るために頑張る」などと意見を述べ、報告会は終了した》
=(完)
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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産経ニュース 2015.1.26 19:39更新
「朝日新聞」を8700人が集団提訴 慰安婦問題「虚偽報道で人格傷つけられた」…1人「1万円」の慰謝料と謝罪広告求める
朝日新聞の慰安婦報道について提訴後、記者会見する原告団長の渡部昇一上智大名誉教授(中央)ら=26日午後、東京・霞が関の司法記者クラブ
慰安婦をめぐる朝日新聞の報道により、誤った事実を国際社会に広め、日本国民の人格権や名誉を傷つけたとして、市民ら約8700人が26日、同社に1人当たり1万円の慰謝料と謝罪広告を求める訴訟を東京地裁に起こした。
原告側が問題としているのは「慰安婦を強制連行した」とする吉田清治氏の証言に基づいた記事など13本。朝日新聞は昨年8月に吉田氏の証言を虚偽と判断、記事を取り消した。
原告側は訴状で「日本の官憲が慰安婦を強制連行したという証拠はない」と主張。その上で、問題の記事は「『日本軍に組織的に強制連行された慰安婦』というねじ曲げられた歴史を国際社会に拡散させ、わが国が激しい非難を浴びる原因になった」と指摘する。
原告にはジャーナリストや国会議員も含まれる。今後2次提訴も検討中で、最終的に原告数は1万2千~3千人になるという。
提訴後に記者会見した原告団長の渡部昇一上智大名誉教授は「朝日新聞が国民に恥ずかしい思いをさせていることに心から怒りを感じている」と述べた。
朝日新聞社広報部は「訴状をよく読んで対応を検討する」とコメントした。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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産経ニュース 2015.3.25 17:31更新
【朝日慰安婦報道】1万7千人が追加提訴 計約2万5700人に
慰安婦をめぐる朝日新聞の報道により誤った事実を国際社会に広め、日本国民の人格権や名誉を傷つけたとして、研究者らが同社に1人当たり1万円の慰謝料と謝罪広告を求めて東京地裁に起こした訴訟で25日、約1万7千人が追加提訴した。この訴訟をめぐっては今年1月に8700人が提訴しており、原告は計約2万5700人になった。
原告側が問題としているのは「慰安婦を強制連行した」とする吉田清治氏の証言に基づいた記事など13本。朝日新聞は昨年8月に吉田氏の証言を虚偽と判断、記事を取り消した。
◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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